人道的な国際救援活動

人道的な国際救援活動は、紛争により発生した被災民(難民など)の救援や、紛争によって生じた被害の復旧のために、国連平和維持活動以外の形態で行われる活動で、国連では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界保健機関(WHO)など様々な機関が活動を行っています。

国際平和協力法で規定されている人道的な国際救援活動のための業務としては、
 ・紛争によって被害を受けた人の救出、帰還などの援助
 ・紛争によって被害を受けた人に対する食糧、衣料、医薬品などの配布や医療活動
 ・紛争によって被害を受けた施設や自然環境の復旧
などがあります。

UNHCR/R.LeMoqne img

UNHCR/R.LeMoqne

難民の帰還img

難民の帰還

国際社会は、世界各地で発生した紛争により、これまでも数多くの難民問題に直面してきました。冷戦終結後は、部族的・宗教的な対立などによる紛争が多発し、難民問題は一層深刻化しています。このような難民問題は、難民の生存を確保し、人間としての尊厳を回復するといった人道上の問題であるだけでなく、難民流出国やその周辺地域、ひいては世界全体の平和と安定に大きな影響を及ぼしかねない国際問題であり、国際社会が協力して対応すべき地球的規模の課題となっています。