野口英世アフリカ賞ニュースレター 第19号2022年11月発行

< 野口英世アフリカ賞ニュースレター第18号

第4回野口英世アフリカ賞授賞式開催

チュニジアの首都チュニスで行われた第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に合わせ、2022年8月28日(日)午前9時から、林外務大臣臨席の下、第4回野口英世アフリカ賞授賞式がチュニスのTICAD会場(パレ・デ・コングレ)で開催されました。
式典では、新型コロナ感染のため出席できなかった岸田総理大臣からはビデオメッセージが送られ、現地ではTICAD8に出席したアフリカ諸国首脳、政府の長及び代表団、TICAD共催者、保健医療関係国際機関の長、野口英世アフリカ賞選考委員会の黒川委員長らが出席しました。

【動画】第4回野口英世アフリカ賞授賞式の様子(英語)(YouTube)

カリム博士夫妻  カーターセンター

第4回野口英世アフリカ賞受賞者による挨拶
医学研究分野受賞者 アブドゥル・カリム博士夫妻(写真左)
医療活動分野受賞者 「ギニア虫症撲滅プログラム」担当ディレクター アダム・ウェイス氏(カーターセンター)(写真右)

集合写真  岸田総理による祝辞

(左)記念写真、及び右写真前列、左から、
アブドゥル・カリム博士夫妻、ジェランディ・チュニジア外務大臣(主催国)、林外務大臣、タル・セネガル外務大臣(AU議長国)、
「ギニア虫症撲滅プログラム」担当ディレクター アダム・ウェイス氏、野口英世アフリカ賞委員会黒川委員長
(右)岸田総理による祝辞(ビデオメッセージ) 会場の様子

医学研究分野はアブドゥル・カリム博士夫妻が共同受賞 医療活動分野はギニア虫症撲滅プログラムが受賞

前回2019年以降、3年周期での初の開催 アフリカでのTICAD開催時での初授賞式

授賞式において、主催国チュニジアのジェランディ外務・移民・在外チュニジア人大臣の冒頭挨拶から始まり、次いで野口英世アフリカ賞委員会の黒川委員長が受賞者の紹介、功績概要及び選考理由を述べました。
次に岸田内閣総理大臣がビデオメッセージにより受賞者への祝辞を述べ、続いて受賞者一人一人が授賞スピーチを行いました。その後、AU議長国であるセネガルのタル外務・在外セネガル人大臣が祝辞を述べました。

■授賞式次第
[挨拶]ジェランディ チュニジア外務大臣 (主催国)
[受賞者紹介]野口英世アフリカ賞委員会 黒川委員長(受賞者紹介全文)
[祝辞]岸田内閣総理大臣(ビデオメッセージ)(祝辞全文)
[挨拶]医学研究分野受賞者 アブドゥル・カリム博士夫妻(挨拶全文)
[挨拶]医療活動分野受賞者 「ギニア虫症撲滅プログラム」担当ディレクター アダム・ウェイス氏 (カーターセンター)(挨拶全文)
[総括の発言]タル セネガル外務大臣 (AU議長国)

岸田総理祝辞チュニジア外相セネガル外相

(左から)岸田総理による祝辞(ビデオメッセージ)、ジェランディ・チュニジア外務大臣(主催国)、タル・セネガル外務大臣(AU議長国)

黒川委員長カリム博士夫妻  カーターセンター

(左から)野口英世アフリカ賞委員会 黒川委員長、医学研究分野受賞者 アブドゥル・カリム博士夫妻、
医療活動分野受賞者 「ギニア虫症撲滅プログラム」 担当ディレクター アダム・ウェイス氏

TICAD8会場受賞者と黒川委員長

(左)TICAD8会場 パレ・デ・コングレ(右側のドーム型の建物)、(右)受賞者と黒川委員長

今回の式典はスピーチのみ、贈賞は別途、受賞者の居住先の我が国在外公館から転達されます。
第4回野口英世アフリカ賞授賞式については、下記の内閣府「野口英世アフリカ賞」ホームページ内のページをご覧ください。
第4回野口英世アフリカ賞授賞式>
【動画】第4回野口英世アフリカ賞授賞式の様子(英語)(YouTube)

受賞者スピーチ(抜粋)

カリム博士の画像

医学研究分野
サリム・S・アブドゥル・カリム博士
カライシャ・アブドゥル・カリム博士

私達はともに謹んで、この栄誉ある第4回野口英世アフリカ賞をお受けしたいと思います。私たちの率いる、300人以上からなる研究機関であるCAPRISA、世界中の私たちのパートナーや協力者の皆様、研究資金提供者の皆様、そして何よりも、南アフリカで私たちの研究に参加していただいた何千人ものボランティアの方々に代わってこの賞を受賞したものと受け止めています。何十年にもわたって私たちを指導し、支えてくださった家族たちや指導者の方々に感謝申し上げます。
研究上の発見を製品化するまでには乗り越えなくてはならない壁があり、私たちは、科学的ソリューションの恩恵を最も必要とする人々が受けられるように、その壁を乗り越える取り組みを続けています。最も弱い立場にある人々の生活が私たちの研究によって改善されたときに、私たちは初めて、自分たちの研究がなんらかの役に立ったと知ることができるからです。科学は私たちに、すべての人々によりよい未来をもたらすアフリカの潜在力を最大限に発揮する一つのチャンスを与えてくれるものです。

ウェイス氏の画像

医療活動分野
ギニア虫症撲滅プログラム
担当ディレクター アダム・ウェイス氏(カーターセンター)

国際的なギニア虫症撲滅キャンペーンを代表して、野口英世アフリカ賞を受賞できることを大変光栄に思っております。我々のギニア虫対策チームは、各国の保健担当省、非政府組織、伝統的リーダーシップ、地域及び国の政治的リーダー、そして、その多くがこのギニア虫症に苦しんだ経験を持つ何千人もの村のボランティアの人々で構成されています。彼らの誰もがこの感染症と戦うために辺境の地で休みなく働き続けています。本日のこの栄誉は、彼らのその努力にこそ捧げられるものです。
日本は、私たちにとって最も重要な支援者のひとつです。これまでに2000万ドル以上を寄付していただいただけでなく、青年海外協力隊による医療従事者の派遣でもご協力いただき、そのうちの何人かの方々とは、ガーナでギニア虫症撲滅の仕事をしているときに直接一緒に働く機会がありました。ギニア虫症を歴史上2番目に地球上から根絶されるヒト疾患とするための歴史的な試みに携わるドナーやパートナーの中に、今回野口英世アフリカ賞が加わってくださったことを喜ばしく思います。

総理スピーチ(概要)

まずは心からお祝い申し上げます。
野口英世アフリカ賞の重要性が、今以上に再認識させられる時はありません。
新型コロナウイルスの問題が依然として続き世界がその影響を受ける中、グローバルヘルス・アーキテクチャーの強化に向けた息の長い取り組みが必要です。だからこそ野口博士のようにアフリカの医学研究や医療活動に尽力した方々を顕彰し、アフリカおよび人類全体の保健と福祉を向上したい。その観点から野口英世アフリカ賞は大きな役割を担っています。
 カリム博士ご夫妻は、HIV/エイズ予防・治療への世界的貢献、アフリカ人研究者の育成、新型コロナウイルス感染症対策に大きく貢献されました。
 またギニア虫症撲滅プログラムの皆様は、カーターセンター主導の下でアフリカ関係者と協働したキャンペーンによりギニア虫症をほぼ撲滅しました。
 いずれも先人の不屈の精神を体現するにふさわしい。前回の授賞式でスピーチされた故安倍元総理はアフリカの保健分野への国際社会の関心が更に高まることを願っておられました。私も今回のTICAD8の成果を踏まえ、また来年のG7議長国として、人間の安全保障に脅威である新型コロナウイルス感染症との戦いに全力で取り組んでいきます。今後とも皆様の貢献を確信しています。

受賞者及び総理のスピーチの全文は、下記の内閣府「野口英世アフリカ賞」ホームページ内のページをご覧ください。
第4回野口英世アフリカ賞授賞式

【関連行事】第9回 日経・FT感染症会議で基調講演

日経告知記事

2022年11月15~16日に日本経済新聞社が主催して東京で開催される第9回日経・FT感染症会議で、第4回野口英世アフリカ賞受賞者による基調講演が予定されています。受賞者らはオンラインで参加する予定。
第9回 日経・FT感染症会議の詳細については、下記のウェブサイトをご覧ください。
第9回 日経・FT感染症会議
告知記事(写真提供:日本経済新聞社)
基調講演する第4回野口英世アフリカ賞受賞者
医学研究分野 アブドゥル・カリム博士夫妻(右の2人)
医療活動分野 ギニア虫症撲滅プログラム 担当ディレクター
 アダム・ウェイス氏 (カーターセンター)(左端)

【広報活動】グローバルフェスタJAPAN2022に出展

会場の様子

2022年10月1~2日、東京国際フォーラムにて「グローバルフェスタ2022」が開催され、野口英世アフリカ賞もブースを設けました。同ブースでは、「野口英世博士等身大パネル」の展示や野口英世アフリカ賞紹介パンフレット、第4回受賞者の功績概要資料等の配布を行いました。
 多くの皆様にご来場いただき、野口英世アフリカ賞を知っていただくよい機会になりました。
同ブースへ足を運んでいただいた皆様、有り難うございました。

野口英世アフリカ賞基金のためのご寄付のお願い

本賞の賞金原資とするため、本賞の趣旨にご賛同いただける方々からのご寄付を募っています。皆さまからいただいた善意が、アフリカでの医学・医療の向上に尽力されている方々の活動のために使われます。(寄付は控除の対象になります。)これまで寄付をお寄せいただいた方々に厚く御礼申し上げます。
なお、本年8月からJICA募金サイトに、本基金に一定額以上のご寄付をいただいた方々のお名前を掲載させていただいております(公表希望の方のみ)。

  • 野口英世アフリカ賞基金への寄付実績(2007年~2022年9月時点までの累計)
    638,876,116円  [個人2,051件、法人534件(計2,585件)]
    うち、2021年4月~2022年9月の実績(2022年9月時点)
    113,394,170円 [個人33件、法人165件(計198件)]

寄付方法の御案内

ご寄付は以下のウェブサイトからオンラインでお申込み頂けます。(クレジット・カード、コンビニ店舗端末、払込票(郵便局・コンビニ)、ペイジーでのお支払いが可能です。)

寄付に関するお問合せ

JICA(独立行政法人 国際協力機構)国内事業部 市民参加推進課 寄付金担当
フリーダイヤル:0800‐100‐5931 / FAX番号:03-6689-4760

 

< 野口英世アフリカ賞ニュースレター第18号