スーダン住民投票監視国際平和協力業務
スーダン監視団隊員日記（4） ～スーダン住民投票監視団隊員の活動の様子など～
（写真右）投票所の風景
←両方身長約190cm
↑投票所付近の生活風景
本隊は元旦にジュバに到着し、2日から投票所の視察を始めました。今のところ、市内は平穏な雰囲気を保っています。投票所は、学校、教会、地方自治体などの敷地内にあるマンゴーの木の下が多いです。地元関係者は皆、思い思いに住民投票への期待について語っています。（執筆：渡邉（謙））
2011年1月1日 明けましておめでとうございます本隊がスーダンに到着しました
あけましておめでとうございます。
本日より本隊の5名が合流。ジュバ日本隊は総勢10名に。ハルツームにも団長含め、5名が到着。日本隊15名全員がいよいよスーダン入りです。
当地スーダンでは年初めに加えて独立記念日で、正装した人々が朝から教会へと向かう姿が見られます。日本隊は合流後のミーティングの後、お雑煮と、大使館に用意して頂いた真空パックのおせち料理でお正月を祝い、監視活動本番に向け英気を養ったところです。（執筆：帯刀）
成田空港からスーダンへ出発した本隊10名（左から足立隊員、河西隊員、石井団長、山田隊員、山野隊員、栗本隊員、寺脇隊員、渡邉（恵）隊員、小川隊員、渡邉（謙）隊員）です。
先遣隊が出発した時は、街中がクリスマスムードに染まっていましたが、今回はお正月一色でした。当事務局でも12月28日には「一応」の御用納めを済ませましたが、石井団長以下本隊の皆さんは、お正月気分に浸ることもなくスーダンへ旅立っていきました。
先遣隊の5名も、多少の体調不調者を出しつつも、今のところ元気に活発しており、今後両隊が合流し、いよいよ本格的に活動を開始します。
これまでの現地からの報告を見ると、同中に地雷があったり不発弾があったりと厳しい勤務環境ですが、頑張れ監視団!! （執筆：PKO事務局 梅本）
2010年12月31日 ロキリリ・パヤム投票センターを視察しました
時間が経つのはあっという間で、先遣隊が到着し1週間が経過しました。今日はウガンダのニムレ方面にあるロキリリ・パヤム（スーダンの行政区分は州、郡、パヤム、ボマ）投票センターへ視察に行きました。ジュバ～ニムレ間はバスが往来する幹線道路で、道路状況は悪くありません。とは言っても舗装されておらず、米国国際開発庁（USAID）のプロジェクトでトルコの会社が道路の舗装工事を進行中です。
道中のNjerjebi村で私たちが日本から住民投票の監視に来たことを伝えると、村長が道案内人をつけてくれました。道案内人と共に投票センターを目指し、幹線道路から一歩外れると道が険しくなっていきます。2台の車が十分に車間距離を取りながらゆっくり進みます。内戦中の遺物である車両の残骸近くに不発弾が落ちていました。
道は車1台が通れる分しかなくUターンすることが憚られたため、ゆっくり進むことにしました。しかし、とうとう道がなくなり、Uターンして引き返すことに決めました。
12月31日は一年のしめくくりです。ロキリリから本部に戻った後、監視団が滞在しているホテルのシェフに頼んでキッチンを使用させてもらい、在スーダン日本大使館の人たちと一緒に年越しそばを作りました。（執筆：安藤）
ホテルの夕食です。今日は週に一度のバーベキューディナーでした。いつもの夕食より豪華でとても美味しかったです。十分に焼かれていない肉もあるようでしたが、暗くてよくわかりませんでした。明日、（また）お腹を壊しそうですが、日本から持ってきた薬で（また）強引に治します。
ジュバ郊外にある村落です。ジュバ市内から一歩出るとこのような伝統的家屋が立ち並んでいます。
交通手段が限られているため、近くに投票所がない人たちは徒歩で何時間もかけて投票しに行くことになるのでしょう。（執筆：竹川）
今日は、ジュバ市内から約2時間離れたロコンに遠征し、道路状況、安全・治安状況および投票所の位置の確認を行いました。
道は、所々でこぼこでしたが、通行可能な状況であり、治安についても問題は見当たりません。到着すると、ロコンの人々から温かい歓迎を受け、投票所の場所や投票者数、治安についての説明を受けました。
ロコンの投票所へ行く道は、場所によっては狭く、悪路です。道路から外れたら、地雷の危険が……。
GPSを使って、投票所の位置を正確に記録しました。さらに、投票所の様子（建物の状況や有権者登録者数など）をメモし、今後の監視活動に利用します。（執筆：山本）