スーダン住民投票監視国際平和協力業務
スーダン監視団隊員日記(5) ~スーダン住民投票監視団隊員の活動の様子など~
2010年12月28日 住民投票スタッフのトレーニングを視察しました

住民投票所の視察の後は、住民投票を実施するスタッフのトレーニングがどのように行われているかを視察。2日間にわたり、住民投票に必要な書類・道具の確認、住民投票期間中の留意事項など、国連の支援のもと行われていました。
真剣な面差しで講義を受けるスタッフの姿に「住民投票はもうすぐなんだ」とこちらも背筋がピンと伸びました。スタッフ達からは、遠い日本からジュバまでよく来てくれましたと温かな拍手で迎えられ、とても嬉しかったです。。

視察先からホテルに帰る時に、白ナイルに通りかかりました。水がとうとうと流れ、岸辺にはどっしりとした緑の木が生い茂っていました。(写真右)
ジュバに着いてから5日目、砂埃やごみの山を多く目にする日々の町中の風景からは想像ができないほどの、はっと息をのむほどの美しい白ナイル川の姿に、しばし車を止め、見入ってしまいました。(執筆:津矢田)。

有権者登録の行われた場所のリストを参考に、先遣隊が二手に分かれてジュバ郡内の投票予定場所を視察しました。携帯電話、衛星電話、トランシーバーを携えて、視察中も抜かりなくコミュニケーション・ツールをチェック。
投票所にはまだ人気も少なく、多くの場合、マンゴーの木や粗末な小屋が頼りなげに建つばかり。付近の住民に聞いてみると、有権者登録の時は列を作る人々で溢れかえったとのこと。想像すると、静かな熱気が伝わってきます。(執筆:帯刀)。

(写真右:現地時間午前8:00頃)
ホテルの朝食です。シェフはナイロビの日本料理店で働いていたこともあり、オーダーすれば朝から豪華な(?!)日本料理が食べられます。朝から少々脂っこいですが、これから過酷な環境の中での勤務が待っているので、お腹いっぱい食べています。

(写真左:現地時間23:00頃)
本部(ホテル)での執務の様子です。毎日、住民投票関係者等を訪問し情報収集を行っていますが、本部に帰った後は夜遅くまで報告書の作成で大忙しです。南部スーダン住民投票の自由かつ公正な実施を支援するため、皆努力を惜しみません。(執筆:竹川)
12月23日に成田を発ち、アムステルダム経由でナイロビから24日にジュバへ到着しました。ホワイトクリスマスのアムステルダムから一転し、ジュバの日中はかなり暑いです。

本格的な活動第一日目は、キリスト教徒にとって非常に重要なクリスマスの25日となり、住民投票に関する司教の説教を聞きに、朝8時からのヌエル族の教会へ行きました。
司教は、公正な住民投票を実施するために皆投票へ行くようにと説教しました。

同時に、教会へ行かなかった隊員たちが監視団本部立ち上げを行い、教会へ行った隊員たちも、その後、本部立ち上げに合流しました。

25日午後は、2チームに分かれて投票センターを視察しました。
右の写真は、クリスマスのため着飾った子どもたちが寄ってきて記念撮影したときのものです。子どもたちの笑顔がとても良い! (執筆:安藤)
2010年12月23日 日本時間13:30頃 先遣隊 スーダンへ出発!!

街中がクリスマスムードに染まる中、本隊到着前の運営準備などを行うために、一足先に日本を出国しました。
本隊(10名)は、12月31日に出発する予定です。この『スーダン監視団隊員日記』で、現地における隊員たちの活動の様子などを日々掲載していきます。
隊員たちの奮闘と活躍をぜひご覧ください!! (執筆:PKO事務局 梅本)