スーダン住民投票監視国際平和協力業務
スーダン監視団隊員日記(3) ~スーダン住民投票監視団隊員の活動の様子など~
本日8時、投票が始まりました。開票状況を監視したジョン・ギャラン廟では、午前2時から列を作って並んでいた人もいました。
南部スーダンのサルヴァ・キール大統領が一票を投じたのをきっかけに、数千人の有権者が後に続きました。

また、ジュバから1時間半ほど離れた村では、住民が手の空いた時間に投票所に赴いているようでした。午後5時には閉所し、資器材を倉庫に入れて施錠し、7日間続く投票の初日が終わりました。
投票所スタッフも暑い中1日お疲れ様でした! (執筆:寺脇)
いよいよ住民投票が明日から始まります。投票所では、投票に向けて着々と準備が進んでいます。朝8時からの開所に備え、投票所スタッフは朝6時頃から投票所に来るそうです。


我々監視団も、明日に向けて、念入りに戦略を練っています。

どこの投票所にどのチームが行くかは、公平に、白熱じゃんけん大会!
本当に、いよいよです。(執筆:小川)
本日は4台の車でコンボイを組み、トリット道路に位置するリリア地区の投票所を視察しました。道中、12月31日にニムレ道路から辿りつけなかった、ロキリリ地区にある投票所のひとつを見ることもできました。また、スーダン政府軍とスーダン人民解放軍の内戦の爪痕である車両の残骸も諸所でみかけました。

本日の視察は団長が一緒だったので、住民投票スタッフ長を囲んで撮影したり、有権者登録が行われた場所で団長と子どもたちを撮ったりしました。

ところで、現場で問題となるのがお手洗いです。熱中症にならないために十分な水分補給をする必要がありますが、同時に問題も生じます。まだ地雷が撤去されていない場所もあり、大自然全てがお手洗いというわけにはいきません。投票所のある村でお手洗いを借りるのですが、今日のふたつのうちのひとつはとても立派! でした。(執筆:安藤)。


(写真左:BBCによる取材風景)
早朝からBBC、夜には南部スーダンTVや読売新聞からの取材を受けるなど、日本の監視団に対する内外のメディアの関心も高まっており、団員としても任務に向け身が引き締まる思いです。

(写真上:ゴンドコロ投票所視察風景)
ゴンドコロ・パヤム(郡の下の行政単位)の投票所は、地図上では幹線道路沿いにあると思いきや、幹線道路から奥に30分近く行ったナイル川沿いの村と、そしてナイル川の中洲にある島に投票所があることがわかり、ボートで島の投票所2か所を視察してきました。
内戦中に戦火を避けるために人々は本土から中洲の島に移り住んだとのことで、ここにも内戦の影響が見られました。昨晩より投票資機材も届き始め、いよいよ投票日に向け準備も整ってきました。(執筆:渡邉(恵))

石井団長が4日にジュバ入りし、ジュバで活動する住民投票監視団隊員が揃いました。翌日、隊員全員で住民投票の関係者に挨拶を行いました。石井団長が監視団を代表し挨拶を行うと、先方から、「日本からの監視団を歓迎する」との発言がありました。

石井団長もジュバ市内の投票所を視察し、投票資機材の到着など、投票に向けた準備状況について確認を行いました。(写真左)

小学校が投票所として利用されることも多く、石井団長が右の写真の投票所を視察した際、近所の子どもたちが元気よく遊んでいました。今後も、子どもたちが安心して遊べるよう、平和が続くことを監視団一同願っています。(執筆:山本)

(写真:GPSで投票所の位置情報を確認する様子)
今日は、スーダンの首都、ハルツームからの報告です。
スーダンには地図を用いる習慣がないため、投票所の位置を周辺の住民に聞いて回ります。皆親切に道を教えてくれますが、あらぬ方向を示されることもしばしば。無事発見したら、GPSを使って位置情報を取得し、地図に書き込みます。(執筆:河西)