スーダン住民投票監視国際平和協力業務
スーダン監視団隊員日記(2) ~スーダン住民投票監視団隊員の活動の様子など~
南部スーダンには象やきりん、ライオンにカバなど野生動物がたくさんいましたが、みんな紛争で殺されたり、難民(難動物?)となって隣国に逃げてしまいました。平和になり動物たちも徐々に戻ってきているようですが、早く動物たちにとっても平和に暮らせる土地になってほしいと願っています。
ということで、今回は動物特集です。象やきりんにはなかなか遭遇できませんが、監視活動中に出会ったかわいい動物たちです。

まず、南部スーダンの代表といえば牛でしょう。大きくて白い牛は1頭1500ポンド(約500米ドル)だそうです。

そしてよく見るのがヤギと羊。どちらがヤギか羊かわかりますか? 尻尾が上がっているのがヤギ、下がっているのが羊です。いろいろな配色の山羊がいるんですよ~♪



暑い南部スーダンで犬たちも頑張っています。


投票だってちゃんと順番待ちしているんですよ!


トカゲはいたるところにいます。

びっくり! ウリ坊もいました。大きくなっても食べないでね……。

「スーダン版ねこ鍋」です!! (執筆:渡邉(恵))
本日、投票6日目。投票は順調に進んでいるようです。用事があってこれまで投票に来ることができなかった人々も、投票最終日を目前に、投票所にやって来ています。


順調に見える投票所でも、ちらほらとアクシデントが発生しています。ある有権者は、有権者カードを誤って燃やしてしまったそうです。どうしましょう。(写真右)
誤って記入したがために無効になった投票用紙も。勢い余って投票委員会のスタンプの上に思いっきり指紋を押し付けている人もいるようです。意気込みが伝わりますね。代わりの投票用紙がもちろんその場で手交されます。


そして最後に、本人に悪気はないのだけれど、大きすぎて投票用紙に記入する手元が見えてしまっているケースです。みな彼から離れ、視線をよそに泳がせるので、彼の投票の秘密は守られます。(写真右)

(写真左:空を見上げるようにインタビュー。)
明日はいよいよ投票最終日。そして即日、開票作業です。(執筆:帯刀、小川)

今日は監視活動から少し離れ、スーダンの人たちやマーケットの様子を紹介します。
監視活動中、車の調子が悪かったため、ある村で点検していると、いつの間にか周りは村人でいっぱいになりました。どうやらお祭りが行われていたらしく、我々監視団を笑顔で温かく迎え入れてくれました。それぞれ疲れがピークに差しかかる頃ですが、スーダンの人たちの笑顔を見るといつも元気になれます。

ジュバ市内にあるコニョコニョ・マーケットを視察しました。おもしろい名前ですが、品揃え豊富でいつも大勢の人が押し寄せる、活気あるマーケットです。某隊員も綺麗なアクセサリーを購入していました。ジュバに来たら一度寄ってみてはいかがでしょうか。(夜は治安が悪くなるそうですのでご注意ください。)(執筆:竹川)

投票日第3日目の昨日、ジュバからボートを使用して監視に行けるかどうかの調査のためにジュバ港に行くと、家財道具全てを持ってハルツームから戻ってきた帰還民たちと遭遇しました。
ジュバ港では小さなボートは発見できず、JICA事務所近くのニョカ船着場へ行くことにしました。かなり多くの人々が木製の手こぎボートを利用して、ナイル川を往来していました。住民投票センターは30分ほど下流のゴンドコロにあり、手こぎボートでは困難なため、モーターボートを探したところ、一隻発見!
オーナーと交渉し、試しに1~2分の対岸に渡り戻ってくることにしました。しかし、実際に乗るのは大変でした。木製の浸水気味ボートは岸まで来られないため、ナイル川に浸かってボートに乗り込まなければなりません。幸いなことに私はジュバで購入したインド製ワンピースを着ていたので、スカートの裾を結び、服は濡れず、サンダルだったため、裸足にならなくてもすみましたが、他の人たちはズボンがずぶぬれになり、靴と靴下を脱いで裸足になっていました。
結局、安全性が確保できなかったため、ボートによる監視はしないことになりました。(執筆:安藤)



投票3日目、ジュバ市内中心部のある投票所の様子です。


投票所によって違いますが、住民投票初日と比べると、並んで待つ人々の数は減りました。初日の熱気に包まれた投票の様子から雰囲気は変わりましたが、訪れた投票者は、投票所のスタッフの説明をしっかり聞き、静かに投票を行っていました。また、3日目ということもあり、投票所のスタッフも手続きの説明に慣れたようで、落ち着いて説明をしていました。
住民投票は、あと4日続く予定です。(執筆:山本)

今日は、スーダンの首都、ハルツームからの報告です。
ジュバとは対照的に、ハルツームの投票所では、投票に来る人の多さよりも国際・国内監視団員の多さが目立ちます。

しかし投票所内の雰囲気は明るく、投票所スタッフは投票者を快く助けています。写真は、記入台のすきまを投票箱と間違えた投票者の用紙を、スタッフが拾っているところです。こうしたハプニングは頻発しているようです。

ドライバーとアシスタントの助けを借り、今日もハルツームを駆け回ります! (執筆:足立、山野、河西)