「第9回国際平和協力シンポジウム」の開催について
令和5年3月1日(水)に第9回国際平和協力シンポジウムを開催しました。
本シンポジウムは、国際平和協力研究員(以下「研究員)という。)がその業務を通じて調査・研究した成果を発表し、国際平和協力分野の関係者に広く周知するとともに、有識者の方々とのディスカッションを通じて、その調査・研究を一層深化、発展させることを目的とし開催しております。今回は対面形式とオンライン形式のハイブリッド形式での開催となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
- 日時:令和5年3月1日(水) 15:00~18:00
- 場所:公益財団法人国際文化会館 講堂
- テーマ:我が国の国際平和協力活動の発展に向けて、国際平和協力研究員の提言/報告
- 主催者:内閣府国際平和協力本部事務局
- 参加費:無料
- 言語:日本語
15:00-15:10 | 開会挨拶 加納雄大 内閣府国際平和協力本部事務局長 |
---|---|
15:10-15:25 | 基調講演 明石康 元国連事務次長 |
15:25-16:05 | 研究報告 ラジャイ麗良 研究員 発表テーマ「平和維持活動における「青年・平和・安全保障」の課題 研究報告 大瀧千輝 研究員 発表テーマ「PKO要員の安全強化に向けた包括的派遣国支援のあり方」 |
16:05-16:15 | 質疑応答(福島安紀子 東京財団主席研究員/上杉勇司 早稲田大学国際学術院教授) |
16:15-16:30 | 休憩 |
16:30-17:10 |
研究報告 福永守雄 研究員 発表テーマ「アフガニスタン復興とオーナーシップ促進:過去の教訓と今後の取り組みについて」 研究報告 畠山勝太 研究員 発表テーマ「物資協力を見据えた、平和構築のための幼児教育支援の産学官連携について」 |
17:10-17:20 | 質疑応答(上杉勇司 早稲田大学国際学術院教授/近藤哲生 UNDP駐日代表) |
17:20‐17:50 | 自由討論(モデレーター:福島安紀子 東京財団主席研究員) |
本シンポジウムのフライヤーはこちら(PDF形式:337KB)
研究員の発表タイトル及び概要
※本シンポジウムの発表内容はあくまでも研究員個人のものであり、我が国政府や当事務局の見解を代表するものではありません。
氏名 | ラジャイ 麗良(らじゃい れいら) |
---|---|
タイトル | 平和維持活動における「青年・平和・安全保障」の課題 |
概要 | 世界の青年の人口は約18億人であり、とくに世界の紛争地で青年が占める割合は大きい。これまで青年は紛争における「被害者」か「加害者」として取り上げられることが多かったが、2015年に国連安保理決議2250号「青年・平和・安全保障」が採択されてから、平和と安全保障における青年の役割が注目されるようになった。本発表では、平和維持活動における青年が持つ可能性とその課題について議論し、日 本の国際平和協力における今後の取組に対する提言を行う。 発表資料はこちら(PDF形式:1,305KB) |
氏名 | 大瀧 千輝(おおたき かずき) |
---|---|
タイトル | PKO要員の安全強化に向けた包括的派遣国支援のあり方 |
概要 | PKOのための行動(A4P)以降、国際社会はパートナーシップを強化し、国連PKOに係る負担を公平に共有するための取り組みを発展させている。本発表では、PKO要員が直面する脅威とぜい弱さに対応するための包括的な派遣国支援のあり方を模索し、我が国による貢献のあり方を議論する。 発表資料はこちら(PDF形式:1,676KB) |
氏名 | 福永 守雄(ふくなが もりお) |
---|---|
タイトル | アフガニスタン復興とオーナーシップ促進:過去の教訓と今後の取り組みについて |
概要 | 2002年から始まったアフガニスタンでの国家建設・復興において、国連を含む国際社会はアフガン国民が主体的に国造りの方向性を決められるよう、アフガン政府や治安機関、市民社会の能力構築などを進めてきた。本報告ではオーナーシップの観点から、アフガニスタンでの日本政府の取り組みなどを例に、国際平和協力における教訓や、今後 のアフガニスタン政策のありかたについて議論する。 発表資料はこちら(PDF形式:901KB) |
氏名 | 畠山 勝太(はたけやま しょうた) |
---|---|
タイトル | 物資協力を見据えた、平和構築のための幼児教育支援の産学官連携について |
概要 | これまで平和構築支援においては職業教育が重視されてきたが、その中での幼児教育支援の重要性を様々な非国家主体が訴え、国際機関の支援にも反映されてきている。本発表では、日本が国連に対して実施してきた物資協力において、幼児教育支援の産学官連携が可能なのかを議論する。 発表資料はこちら(PDF形式:868KB) |