野口英世アフリカ賞ニュースレター 第17号2021年4月発行

< 野口英世アフリカ賞ニュースレター第16号

第4回野口英世アフリカ賞候補者推薦受付開始

研究室での野口英世博士の写真
ロックフェラー医学研究所の研究室での野口英世博士
(写真:公益財団法人野口英世記念会)

第4回野口英世アフリカ賞の推薦受付けを3月29日より開始しました。推薦要項、推薦様式等の関連情報を末尾のサイトにて掲載しております。推薦受付の締め切りは本年8月20日となります。
第4回野口英世アフリカ賞には特別な意義があります。新型コロナウイルス感染症が世界に未曾有の影響を与え、アフリカが同感染症の影響により顕在化した幾重もの脆弱性を乗り越えていく時期に授与されることとなります。アフリカにも日本にも、医療従事者の命を救う献身に万感の感謝と尊敬の感情があり、人間性に立脚したそうした想いが野口英世博士の精神および本賞の趣旨への共感となり、素晴らしい研究者・医療従事者が受賞することで、日本とアフリカ、そして世界をつなぐ大切なメッセージになることが期待されます。アフリカや日本を含む世界中の人々が辛く不安な思いをしたからこそ、他人の痛みをより良く理解できるようになり、逆境を反転させ、人間性を高める決意を示す契機になればと思います。日本政府は2022年の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に合わせて第4回野口英世アフリカ賞を授与する計画です。多数の推薦をお待ちしております。

第4回野口英世アフリカ賞候補者推薦受付のウェブサイト
推薦要項(Nomination Guidelines)や推薦様式(Nomination Form)等はここからダウンロードできるほか、提出に関する詳細についてもご参照ください。
第4回候補者推薦受付の開始(日)
第4回候補者推薦受付の開始(英)

新しいパンフレットを日英仏の3か国語で作成

パンフレット日パンフレット英パンフレット仏

「野口英世アフリカ賞」の新しいパンフレットを日英仏の3か国語で作成しました。以下からダウンロードできます。
日本語版
英語版・仏語版

受賞者からのメッセージ

ミリアム・ウェレ博士(第1回受賞者)

ケニア国家エイズ対策委員会(NACC)委員長(受賞当時)

ミリアム・ウェレ博士の画像

第4回野口英世アフリカ賞の推薦受付がいよいよ開始されました。野口博士は生前、細菌学について卓越した業績を残されました。アフリカとの特別な関わりは、1928年に今のガーナにあたる地で、黄熱病の解明に立ち向かう途次に、志半ばで自らその犠牲になられたことです。日本政府が、野口英世博士の志を踏まえ、医療を対象として国際賞を設置されたことはアフリカにとり大変名誉なことです。また野口英世アフリカ賞の先進性は、医学研究と医療活動という2つのカテゴリーが設置されていることです。さて、2022年の第4回野口英世アフリカ賞の授与に向け準備が整いつつあります。新型コロナウイルス感染症の蔓延が世界に大きな影響を与える今だからこそ、アフリカは、野口英世アフリカ賞の機会を活用し、皆がアクセスできる効果的な医療活動を推進していかねばなりません。

 

 

 

アレックス・コウティーノ博士(第2回受賞者)

マケレレ大学感染症研究所(IDI)所長(受賞当時)

アレックス・コウティーノ博士の画像

第2回野口賞受賞者のひとりとして、日本政府と国民の皆様には、科学的な研究をユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を通じたすべての人に届く医療活動に変換するという重要なつながりをご理解いただき、感謝申し上げます。 私は野口英世アフリカ賞を受賞して以来、アフリカにおけるいくつかの感染症対策の取り組みを強化するとともに、次の世代の医療関係者の育成に力を注いています。現下の新型コロナウイルスは大きな影響を与えています。我々の力を結集して、最終的に同ウイルスを統御し、そうすることで次なる感染症に備えねばなりません。野口英世アフリカ賞は、アフリカにおける保健の向上と健康で豊かな暮らしの実現のため、世界の関心を喚起する重要な国際賞であると考えます。

 

 

 

 

 

フランシス・ジャーバス・オマスワ博士(第3回受賞者)

グローバルヘルスと社会変革のためのアフリカセンター(ACHEST)所長

フランシス・ジャーバス・オマスワ博士の画像

第4回野口英世アフリカ賞の推薦受付が開始されたことを知り、大変嬉しく思いました。第3回野口英世アフリカ賞の医療活動部門の受賞者として、今回も多数の優れた候補者の推薦がなされるよう、私からもお願いを申し上げます。アフリカには、自らの貢献の大きさや意義を必ずしも自覚しないまま多大な社会貢献をしている医療関係者が多数います。医療関係機関等においては、そうした素晴らしい活躍をされる方を見出し、可能な限り多数の推薦がなさることを期待しております。
(注:オマスワ博士は、現在、野口英世博士の出身地である福島県と母国ウガンダの中学校間の交流事業に支援をいただいています。

 

 

 

有識者懇談会が菅総理大臣に報告書を手交

報告書手交の画像

昨年12月18日、菅義偉内閣総理大臣は、黒川清「野口英世アフリカ賞」の運営の改善に向けた有識者懇会座長の表敬を受け、最終報告書の手交を受けました。7月から3回にわたり、公募方法の改善、選考プロセス・選考基準、広報強化について議論を重ねた結果であるこれら提言を踏まえ、「野口英世アフリカ賞」が、より効果的で充実した内容となるよう努力して参ります。
菅総理(右)に黒川座長から最終報告書を手交
2020年12月18日、首相官邸
出典:首相官邸ホームページ

ピオット博士の基調講演 第7回日経・FT感染症会議

日経新聞の画像

昨年11月6~7日に行われた第7回日経・FT感染症会議は、世界的に新型コロナウイルスパンデミックが猛威をふるう中、産官学のステークホールダーがそれぞれ知見を共有する会議として示唆ある議論が行われました。この中で、第2回野口英世アフリカ賞受賞者であるピーター・ピオット博士(ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院学長)は、基調講演を行い、新興感染症は人類共通な課題と指摘、新型コロナウイルス感染症の克服にはワクチンが必要不可欠であり、国際連携や基本的な感染症対策の継続を訴えるとともに、研究開発や保険制度構築に投資し、将来の流行に備えるべきであると指摘しました。

 

 

(記事は12月9日付日経新聞29ページ)

 

 

 

 

WHOによる若い科学者のためのワークショップ

ムエンベ=タムフム博士の画像

WHOによる若い科学者のためのワークショップ(2020年3月17日、オンライン)にて、第3回野口英世アフリカ賞受賞者であるジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士(国立生物医学研究所(INRB)所長)が講演を行いました。その要旨を掲載します。
若い研究者のみなさん、科学者にとり重要なのはインスピレーションと忍耐と科学探求に求められる妥協なき厳密さです。野口英世博士は幼少時に左手に大やけどを負い、渡部先生の手術で手の機能を回復できたことがインスピレーションとなり、医学の道を志すことになりました。私も1969年にベルギーの細菌学者の師に示唆を受け医学研究の道を進むことになりました。また、忍耐と勇気が大切です。野口博士は、世界中で研究を積み、黄熱病の解明の途次に志なかばでガーナにて黄熱病により命を落とされました。自分の場合、1976年に今のエボラウイルスの感染現場に身を置き、原因不明の病が存在することを確認、血液と組織をベルギーの熱帯医学研究所に送り、エボラウイルスが発見されるに至りました。私はその後、エボラ出血熱のひとつの治療法、抗血清療法を開発しました。エボラ等危険な感染症をコントールすべく疾病対策の人材を育成することができたのも自分の誇りです。こうした私の歩みを日本政府に評価していただき、野口英世アフリカ賞の授与を受けたことは大変名誉なことでした。若い研究者の皆さんが、野口英世博士の科学的探究心と社会貢献の精神に示唆を受け、大いに活躍され、アフリカの明るい未来を切り拓いていくこと、それが私の夢です。

ジュンヌ・アフリック誌に記事が掲載

ジュンヌ・アフリック誌の画像

アフリカの週刊ジャーナル「ジュンヌ・アフリック(Jeune Afrique)」誌(仏語)(2021年3月 N°3098)に野口英世アフリカ賞の記事が掲載されました。見開き2ページの紹介です。
第4回野口英世アフリカ賞の推薦要項受付が3月末から開始されています。有識者懇談会からの総理への提言を踏まえ、アフリカで広く広報し、本賞への関心を高めることを目的に、アフリカ地域の方々に本賞の趣旨について広く周知を図ることを目的としています。
週刊ジャーナル「ジュンヌ・アフリック(Jeune Afrique)」誌は、1960年に創刊されて以来、アフリカの現況、最新ニュース、洞察力のあるレポート等を扱っており、アフリカ地域で代表的かつ最も購読されているクオリティ誌です。

野口英世博士の業績を5か国語で提供

野口博士の業績の画像1野口博士の業績の画像2

第4回野口英世アフリカ賞の推薦要項受付が3月末から開始されています。有識者懇談会からの総理への提言を踏まえ、アフリカからの推薦の一助となるよう、推薦要項とともに野口英世博士の業績を英語、仏語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語の5か国語で提供しています。
こちらのURLからダウンロードできます。
第4回候補者推薦受付の開始(日)
第4回候補者推薦受付の開始(英)

野口英世アフリカ賞基金のためのご寄付のお願い

本賞の賞金のため、本賞の趣旨にご賛同いただける方々から広く寄付を募っています。皆さまからいただいた善意が、アフリカでの医学・医療の向上に活躍されている方々の活動のために使われます。(寄付は控除の対象になります。)これまで寄付をお寄せいただいた方々に厚く御礼申し上げます。

  • 野口英世アフリカ賞基金への寄付実績(2021年3月時点の累計)
    529,864,352円 [個人2,018件,法人369件(計2,387件)]
    うち、2020年度実績(2021年3月時点) 3,069,988円[個人5件、法人10件(計15件)]

寄付方法のご案内

ご寄付は以下のウェブサイトからオンラインでお申込みいただけます。(クレジット・カード、コンビニ店舗端末、払込票(郵便局・コンビニ)、ペイジーでのお支払いが可能です。)

寄付に関するお問合せ

JICA(独立行政法人 国際協力機構)国内事業部 市民参加推進課 寄付金担当
フリーダイヤル:0800‐100‐5931 / FAX番号:03-6689-4760
E-mail: jicata-kifu1@jica.go.jp

 

< 野口英世アフリカ賞ニュースレター第16号