西田 一平太:元国際平和協力研究員の紹介

西田 一平太(にしだ いっぺいた:平成19年度採用)

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獨協大学での講演

  1. プロフィール
     ニューヨーク州立大学卒業後、UNDPインターンなどを経てロンドン政治経済学院(LSE)にて開発学修士号(MSc.)を取得。その後、海外日系企業の組織改革コンサルティング等の民間企業での経験を経て、国際NGO「国境なき医師団」に非医療者のボランティアとして参加。南スーダン・リベリア共和国・韓国での現場活動のほか、日本の事務局で勤務した。2007年4月より1年間、内閣府国際平和協力本部事務局研究員。
    2008年4月より松下政経塾に第29期生として入塾。
    http://www.mskj.or.jp/profile/nishida.html別ウインドウで開きます

  2. 事務局での活動内容
     日本の国際平和協力への取組を俯瞰して考えることをテーマとした。比較対象としてドイツ・中国を選び、国際平和活動への関わり方を歴史的背景や動機などを中心に考察を行った。また、国際平和活動における停戦監視業務や国際人道援助NGOについての調査活動も行っている。このほかの活動としては、大学・企業内勉強会にて「日本の国際平和協力」「人道援助活動」等についての計6回の外部講演活動を行ったほか、研究員企画のワークショップ・勉強会の実施や平和構築に関する各種研修やシンポジウム等への参加がある。必要に応じて事務局依頼業務にも携わった。

  3. 国際平和協力分野を目指す後輩へのメッセージ
     短い期間でしたが、民間企業とNGOで職務経験を積んできた私には、はじめて官庁の世界で働くということは非常に貴重な経験となりました。もちろん戸惑う事もありましたが、国の政策について間近で垣間見る機会は滅多にありません。私が事務局に在籍した期間は、折しも安倍首相(当時)の「安全保障の法的基盤に関する懇談会」が開催され、国会では「テロ対策特別措置法」の延長審議等が行われるなど、日本の国際平和活動について多くの議論がなされた年でもあり、日本の外交と安全保障についての幅広い視野と考えを養うことができたと思います。研究員への応募を検討される方には、このポストが日本の政策を理解する絶好の場でもあると捉えて頂ければ幸いです。