マリ平和維持学校への国際平和協力研究員の講師派遣

平成27年7月

  マリ平和維持学校(Ecole de Maintien de la Paix Alioune Blondin Beye)からの招へいを受け、同校で2015年6月15日から19日にかけて実施された「平和維持活動におけるジェンダー」のコースに関し、当事務局の藤井広重国際平和協力研究員を同分野の専門家として派遣し、講義を実施いたしました。同コースは、我が国が日・UNDP(国連開発計画)パートナーシップ基金を通じて、同校に対して行った50万ドルの支援によって実施されたものです。

マリ平和維持学校1

 

マリ平和維持学校2

マリ平和維持学校

  受講生は西アフリカ諸国を中心に男女ほぼ同数の計22名(うち軍人3名、警察3名、文民16名:MONUSCO、UNHCR、OHCHR、UNDP、アドボカシー系人権NGO、研究機関等)から構成され、コース全体を通して非常に活発な議論が行われました。

コース記念撮影の画像

コース記念撮影

  藤井研究員は、「ジェンダーイシューにおける国際人権法・人道法の発展(英語)」と題し、本コースのオープニング講義を、アイスブレイキングの手法を取り入れながらクイズ形式で進めました。講義では、まだまだジェンダーの分野は多くの発展が必要であり、だからこそ実務に携わる受講者たちがこの研修を通して得る知見は、非常に重要であると伝えました。また、別の講義では、「紛争下のジェンダーに基づく暴力と国際刑事司法のメカニズム(英語)」と題し、受講者とともに「処罰は和解につながるのか」、「国際刑事司法のメカニズムは紛争後の地域に平和をもたらすのか」とのテーマを設定し、国際的な刑事司法が有する意味についてディスカッションを行いました。

藤井研究員

講義を行う藤井研究員

藤井研究員ディスカッション

ディスカッションの様子

 

関連リンク(外務省ホームページへ)

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