「第10回国際平和協力シンポジウム」の開催について

令和6年3月4日(月)に第10回国際平和協力シンポジウムを開催しました。
本シンポジウムは、国際平和協力研究員(以下「研究員)という。)がその業務を通じて調査・研究した成果を発表し、国際平和協力分野の関係者に広く周知するとともに、有識者の方々とのディスカッションを通じて、その調査・研究を一層深化、発展させることを目的として開催しております。
今回も、対面形式とオンライン形式のハイブリッド形式で開催となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

  • 日時:令和6年3月4日(月) 15:00~18:00
  • テーマ:複雑化する国際情勢と我が国の国際平和協力活動をめぐる現状と課題 -国際平和協力研究員からの報告
  • 主催者:内閣府国際平和協力本部事務局
  • 参加費:無料
  • 言語:日本語
  • 開催方法:一般参加の方はオンライン(Zoom)
プログラム:
15:00‐15:10   開会挨拶 齋田伸一 内閣府国際平和協力本部事務局長
15:10‐15:30   基調講演:弓削昭子 法政大学教授
(元UNDP管理局長/国際平和協力懇談会委員)
15:30‐15:50   梅津茜 国際平和協力研究員
「武力紛争後の環境修復におけるPKOの貢献可能性-特に重金属の除染について」
15:50‐16:05   質疑応答 (ハジアリッチ秀子 UNDP駐日代表/山下光 静岡県立大学教授)
16:05‐16:20   休息
16:20‐16:40   畠山勝太 国際平和協力研究員
「教育分野における平和構築活動について」
16:40‐16:55   質疑応答
(ハジアリッチ秀子 UNDP駐日代表/福島安紀子 東京財団政策研究所主席研究員)
16:55‐17:10   ビデオメッセージ:中満泉 国連事務次長
17:10‐17:30   特別報告:菅原雄一 UNOPS駐日事務所・上級プロジェクト支援官
(国際平和協力研究員OB)
17:30‐17:55   自由討論(モデレーター:福島安紀子 東京財団政策研究所主席研究員)
17:55‐18:00   閉会挨拶 池松英浩 内閣府国際平和協力本部事務局次長
※ブログラムは変更となる可能性があります。予めご了承ください。

研究員の発表タイトル及び概要

※本シンポジウムの発表内容はあくまでも研究員個人のものであり、我が国政府や当事務局の見解を代表するものではありません。

氏名 畠山 勝太(はたけやま しょうた)
タイトル 教育分野における平和構築活動について
概要 近年の紛争の拡大により、子供達が教育へアクセスできない最大の障壁は紛争の影響となっている。その一方で、教育を受けられていない「失われた世代」の存在は、その地域を紛争に再び陥りやすくしてしまう。これを防ぐために教育を通じた平和構築が重要になるが、資金ギャップが大きい。これを解消するために現在世界的にどのような官民連携・官官連携が行われているのかを紹介し、我が国の平和構築活動における今後の連携の在り方を議論する。
氏名 梅津 茜(うめつ あかね)
タイトル 武力紛争後の環境修復におけるPKOの貢献可能性 -特に重金属の除染について
概要 これまでPKOの文脈で語られることのなかった紛争後の除染について環境修復学の見地から検討し、PKOの貢献可能性とその有用性について紹介する。加えて、現在適用可能な技術及び開発中の技術について紹介する。 学術的にも、紛争後の環境修復(特に除染)は、ここ数年でようやく注目されてきた非常に新しい分野である。その中でもPKOの可能性について言及するものは恐らく初めてになるだろう。