後藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年12月13日

(令和4年12月13日(火) 10:52~11:01  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 (冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)新型コロナについて、土曜日の会見で岸田首相は、「来年は平時の生活を全面的に取り戻そう」と述べました。今後もウイルスはなくならない中、「平時の生活」はどのようになるとお考えでしょうか。また、マスクの着用を含め、日々の生活で現状から変わっていくだろうという点について、大臣の現時点でのお考えを教えてください。
(答)政府としては、本年9月にウィズコロナに向けた新たな段階の移行の全体像をお示しし、全数届出の見直し、療養期間の短縮など、相当の緩和を行ってきております。現在は、「平時への移行期間」として、感染拡大防止と社会経済活動のバランスを取りつつ、できるだけ平時に近い社会経済活動が可能となるように取り組んでいる段階であると承知いたしております。
 今後さらに感染対策の緩和を進めていくことになるものと考えているわけですが、マスクの着脱を含めた基本的な感染対策、それからワクチン接種、医療機関への受診方法などについて、具体的にどのように緩和を進めていくかについて、感染の状況や科学的知見をもとに判断していく必要があると考えています。今申し上げたような諸点なく暮らせるのが平時だということです。
(問)話題変わりまして、先週の岸田総理の会見の内容についてお伺いいたします。
 岸田総理は土曜日の会見で、「補正予算の全事業の進捗状況を毎週チェックし、集計していく体制を整えた」と述べられましたが、具体的にどのように実施し、結果については毎週公表していくのか、現状の検討状況を教えてください。
(答)先般、12月6日の「物価・賃金・生活総合対策本部」におきまして、岸田総理から、各閣僚に総合対策に盛り込まれた施策を迅速かつ適正に実行すべく、早急に準備を進めること、また、私に対して、補正予算の執行状況も含め、各省の施策の進捗管理を進めるようにご指示があり、各府省が一体となって、総合経済対策・補正予算の進捗状況管理を進めていく体制が整えられたところです。
 具体的な進捗管理の方法については、この本部の下に設置された幹事会というのがありますが、この幹事会の枠組みを活用しまして、補正予算に盛り込まれた各事業の進捗状況を毎週フォローアップする形で進めまして、適切なタイミングで集計を行い、その結果についても公表していくこととしたいと考えています。
 早速、来週にも幹事会を開催しまして、各府省から早期執行に向けた事業の進捗、着手状況等をご報告いただくとともに、フォローアップについての具体的協力を求めていきたいと考えています。
(問)防衛費の財源問題について伺います。岸田総理は、防衛費の財源の一部として増税の検討を指示されましたが、閣内からは疑問を示す声も出ています。後藤大臣の防衛費増額財源の一部を増税で賄うことへのお考えを教えてください。
 併せて、与党の税調が法人税やたばこ税の増税、それから復興特別所得税の転用なども検討しているようですが、これら個別税目についての大臣のお考えも教えてください。
(答)防衛力強化のための財源確保については、担当閣僚である財務大臣にお尋ねいただきたいと思っています。なお、防衛力強化のための税制措置については、現在与党の税制調査会で議論が行われているものと承知しておりまして、私の立場からはコメントは控えたいと思っています。
 防衛力強化に係る歳出・歳入両面での財源確保の具体的内容を、年末に一体的に決定していくということになります。
(問)フリーランスの保護法案のことでお伺いします。
 先日臨時国会が閉会しまして、当初この国会会期内での成立を目指していた法案のほうについては見送りとなりました。与党内の議論では、細かい詰めの点で幾つか指摘があって、引き続きの検討が必要だということになってこの国会では見送りということになったかと思いますが、大臣としては、今後どのような点を具体的に詰めていく、検討していく必要があるとお考えでしょうか。
(答)フリーランスの形で働く方に対して、やはり取引の適正化、あるいはしっかりとした労働条件、そうしたものを担保していくということは非常に重要なことだと思っています。そういう意味で、フリーランスに対する取引の適正化等をはじめとした対処については、できる限り党としっかりと議論をした上でまとめていきたいと思っています。
(問)年末になりますと、寄席ですとか、そういうところって、演者はマスクもしないし、アクリル板もないですね。もう十分そういう時代になって、それが平時だと思うんですが。大臣、いつまでアクリル板が必要なのか。やっぱりそういうところからやらないと。記者はみんな若いですし、ちょっと離れれば別に私はいらないんじゃないかと。やっぱりそういうのが、先ほどのフリーとかそういう人たちにとって大事だと思うんですが、その辺どうお考えになりますか。
(答)私がマスクを外してしゃべっているということ等も考えながら、この場をどうしていくかということについても、検討は確かにご指摘の点もありますから、考えてみたいと思います。
(問)先ほどの防衛費の質問について、関連でお尋ねいたします。防衛費の財源として、法人税の活用も検討項目の中に入っていると思うんですけれども、一方で閣僚内や財界などからは賃上げが必要とされる中で、賃上げマインドを冷やすのではないかという声もあります。この法人税の防衛費の財源としての活用と、賃上げマインドの相関性については、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)いろんな方が、いろんなご意見があることは承知をいたしております。そういう中で、防衛力強化のための税制措置について、今与党の党税調におきまして、しっかりと議論が行われているわけでありまして、先ほど申し上げたように、私の立場から、閣僚としてのコメントは差し控えさせていただきたいと思っています。

(以上)