後藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年12月9日

(令和4年12月9日(金) 16:38~16:48  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 それでは、私から一言申し上げます。先ほど、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開催しました。本日の議題としましては、まずは最近の感染状況等を共有した上で、年末年始の感染対策についての考え方をご議論いただきました。
 年末年始の感染対策についての考え方のポイントとしては、オミクロン株対応ワクチンの早期接種、それから同時流行や感染拡大した場合の外来受診や自宅療養について、また基本的感染対策の徹底、特に換気の実施、そうしたことが重要であるとまとめていただいております。成案については、事務方ブリーフィングで配布をいたします。
 なお、私からは、今後の感染状況等を見極めた上で、後日、改めて年末年始に向けて国民の皆さまへのメッセージの発信をしたいと考えております。
 次に、新型コロナウイルスの感染症法上の取り扱いについて、病原性や感染力等の評価に関する厚生労働省アドバイザリーボードでの議論の状況等もご報告しまして、併せて感染症法と特措法の関係も整理してお示しをした上でご議論をいただきました。
 感染症法上の取り扱いついて、新型コロナと季節性インフルエンザとの比較をどのように考えるべきか等、様々なご意見が出ましたが、現在、病原性や感染力等について厚生労働省アドバイザリーボードにおいて議論が行われているところでありますので、今日出たご意見も踏まえて、引き続き議論が行われるものと考えております。
 詳細については事務方からブリーフィングをいたしますので、どうぞ聞いていただければと思っております。以上です。

2.質疑応答

(問)新型コロナについて伺います。昨日、全国で約13万3,000人の感染が確認され、病床使用率の高止まりが見られる地域もあります。第8波とインフルエンザの同時流行も懸念されていますが、足元の感染状況に対する大臣のご認識をお願いいたします。
 またインバウンドが増加し、年末に向けて人の移動も増える中、今後どのような対策に力を入れて経済活動との両立に取り組んでいくのか、改めて教えてください。
(答)現在の感染状況につきましては、新規感染者数は、全国的には足元で横ばいとなっているものの、一部の地域では引き続き感染者数の増加が見られるなど、地域差が出ている状況にあります。今後、変異株の置き換わりの状況や、年末に向けて接触機会の増加が感染状況等に与える影響にも、引き続き注意が必要であると考えています。
 それから、どのような対策に力を入れていくのかということでありますが、本日の分科会では、年末年始の感染対策については、オミクロン株対応のワクチンの早期接種、同時流行や感染拡大した場合の外来受診や自宅療養の対応について、また、基本的感染対策の徹底、特に換気の実施、こうした3点がポイントであるとされています。
 政府としては、今後の感染拡大がオミクロン株と同程度の感染力・病原性の変異株によるものであれば、新たな行動制限を行わずに、社会経済活動を維持しながら高齢者を守ることに重点を置いて、感染拡大防止措置を講じることを基本方針としているというのは、これは一貫したこれまでの基本方針でございます。年末年始の様々な活動を実施していただきながら、オミクロン株対応ワクチンの接種、そして換気の実施などの基本的な感染対策の徹底、医療機関や高齢者施設での感染対策の徹底などを行っていただきたいと考えています。
(問)日本学術会議の在り方に関する政府の方針について伺います。日本学術会議は昨日総会を開き、梶田会長は、政府の方針は学術会議の在り方や活動に極めて深刻な影響を及ぼす可能性があるとの懸念を示しました。大臣は総会のあいさつで、学術会議の意見も聞きながら具体化に向けて検討していくと述べられておりましたが、梶田会長の発言の受け止めと、政府方針を見直す考えがあるかについてお伺いいたします。
(答)昨日、開催された日本学術会議総会の場で、6日に内閣府から公表いたしました、「日本学術会議の在り方についての方針」についてご説明をさせていただきまして、様々な意見を頂いたところでございます。
 6日に公表した「方針」は、昨年4月に日本学術会議が取りまとめた「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」も踏まえて検討したものでありまして、検討当たって日本学術会議の独立性等にも配慮をしてきたところと考えております。
 いずれにせよ、方針につきましては日本学術会議の意見も聴きつつ、具体的措置の内容をどういうふうに検討を進めていくのか、そこを丁寧に進めていきたいと思っています。
(問)フリーランスの新法について、今国会の提出がされないということになりましたけども、この提出されないことについての受け止めと、提出されない理由について教えてください。
(答)フリーランス保護に関する法案については、さらに検討を継続したいことから、今国会への提出を見送ることにいたしました。働き方の多様化が進む中で、個人がフリーランスとして安定的に働ける環境を作ることは重要だと考えておりまして、取引関係の適正化・環境整備が必要だという考えについては、全く変わりはありません。
 法案については、引き続き党でご議論いただきながら、党で了承を得た上で、閣議決定し、国会に提出したいと考えています。
(問)関連して。今回提出されないことによって、どのような影響があり得るかというのは、どんなふうにお考えになりますでしょうか。
(答)フリーランスとして安定的に働ける環境を作ることが重要だということについては、全く考えは変わっていないと申し上げたとおりでありますし、法案について、党でご了承も得て閣議決定し、国会に提出していきたいと考えています。

(以上)