「平成24年度 霞が関公共政策大学院インターンシップ」を終えて

平成24年9月
一橋大学大学院
国際・公共政策教育部専門職学位課程
グローバル・ガバナンスプログラム1年
西郷 智香子

 私が内閣府国際平和協力本部事務局(以下PKO事務局)でのインターンシップを志望した理由は二点ある。一点目は、以前より国際組織および国際機関に対して興味を持っていたことである。そしてもう一点が、日本国内と国際機関との連携をはじめとする関わり方を垣間見ることができるのではないかと思ったためである。本インターンシップで受け入れて下さった、内閣府国際平和協力本部事務局はPKOに関することを扱っているため、そういった観点から私自身に良い経験をもたらしてくれると考えた。

 業務内容は、平成24年8月6日から17日までの10日間、「Eラーニングによる国連職員派遣前研修(フィールドでの安全確保に関する)の概要作成と広報活動」というものであった。国連職員派遣前研修は、国連の文書やPKO法によって定められており、その中でEラーニングによって実施されるものの内容の分析を行った。国連のUNDSS(United Nations Department of Safety and Security)がインターフェースとなって実施している、基礎コースと上級コースを実際に自分で受講し、修了証を取得した上で、各々のEラーニングの構成一覧表を作成した。一覧表には、それぞれのEラーニングが実施するモジュールが目的としていること、各項目から学べる詳細を日本語と英語で整理した。

 また、広報活動として、8月8日と9日に開催された、「子ども霞が関見学デー」において、来場者に対するPKOの活動内容の説明や、実際に派遣隊員が使用する防弾チョッキを試着してもらうなどのお手伝いを行った。

 今回、PKO事務局でインターンシップを行ったことで、PKOに関わる様々な理解を深めることができた。PKO事務局には外務省や防衛省をはじめとする様々な省庁の方がいらっしゃるため、各々の組織についての見識を得ることができた。自身が学部生の時に少しだけ携わらせていただいた分野や、これから研究をしていきたい分野を専門的に扱っていらっしゃる研究員の方々をはじめとする職員の方々とのお話の中で、自身の関心や研究のヴィジョンをより明確に持つことができるようになった。また、英語のスキル向上の必要性を、本インターンシップを通して感じた。