南スーダン国際平和協力業務実施計画の変更(新任務の付与等)

1.趣旨

我が国は、国際連合南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に、平成23年11月から司令部要員を、平成24年1月から陸上自衛隊の施設部隊(以下、「派遣施設隊」という。)を派遣しています(なお、南北スーダン問題への対応として、平成20年10月に国際連合スーダン・ミッション(UNMIS)へ司令部要員派遣を開始(~平成23年9月))。

南スーダンは、スーダンにおける長年の内戦を経て南北間の和平を達成した後、2011年(平成23年)7月に独立を果たしました。しかしながら独立から5年経過した今、国内における政治的混乱の解決が南スーダンの国作り支援の大きな課題となっています。南スーダンの平和と安定は、アフリカの平和と安定にとって重要です。同国の平和と安定のため、国際社会が協力して取り組む必要があります。なお、現在、派遣施設隊が活動している首都ジュバの情勢は比較的落ち着いていますが、地方を中心に武力衝突や一般市民の殺傷行為が度々発生しています。

このような状況の中で、UNMISS等の国際機関やNGOの職員等、UNMISSの関係者が活動を行っており、危険に遭遇した活動関係者から、派遣施設隊が保護の要請を受ける場合も考えられます。このような要請に応えることは、活動関係者との一層の協力関係を築き、我が国の活動を円滑に進めていくために必要であることから、実施計画を変更し、国際平和協力法第3条第5号ラに掲げる業務を追加することとしました。

なお、国際平和協力法第7条第1号の規定に基づき、変更に係る実施計画の内容について、国会に報告することとなっています。

2.変更内容

・国際平和協力業務の種類及び内容

 国際平和協力法第3条第5号ラに掲げる業務に係る国際平和協力業務を追加

・同意の安定的維持について、UNMISSの活動内容、期間等に関して安保理における決議がなされる場合その他の必要な場合においては、速やかに国家安全保障会議を開催し再確認する旨を追記

・いわゆる参加5原則が維持されている場合でも、安全を確保しつつ有意義な活動を実施することが困難と認められる場合には、国家安全保障会議における審議の上、南スーダン国際平和協力隊及び自衛隊の部隊等を撤収する旨を追記