野口英世アフリカ賞ニュースレター 第14号

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第3回野口英世アフリカ賞に向けて

授賞式は2019年のTICAD7に合わせて開催されます

第1回受賞者のブライアングリーンウッド博士とミリアムウェレ博士、第2回受賞者のピーターピオット博士とアレックスGコウティーノ博士の写真
(左から)第1回(2008年)の受賞者:ブライアン・グリーンウッド博士・ミリアム・ウェレ博士
第2回(2013年)の受賞者:ピーター・ピオット博士・アレックス・G・コウティーノ博士

第3回野口英世アフリカ賞の選考プロセスが動き出しました。本賞は、アフリカの地で黄熱病の研究途上に亡くなった野口英世博士(1876~1928年)の志を踏まえ、アフリカにおける感染症等の疾病や公衆衛生への取組において顕著な功績を挙げた方を顕彰するものです。医学研究分野、医療活動分野があり、賞金は各分野1億円です。両分野の受賞候補者の公募がまもなく始まります。 第3回野口英世アフリカ賞の授賞式は、2019年のTICAD7(第7回アフリカ開発会議)に合わせて開催されます。これまでは5年ごとに、それぞれ2008年と2013年のTICADに際して行われました。TICADが3年ごとの日本とアフリカ相互開催に改められたことを受け、2015年9月1日の内閣総理大臣決定により、本賞の授与は本邦開催のTICADに合わせ6年に一度となりました。

TICAD6のロゴマーク

■TICADとは?■Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略。アフリカ開発をテーマとする首脳級の国際会議で、日本が主導して1993年に始まりました。国連、UNDP、世界銀行、AUCと共催するTICADは、国際機関・地域機関、開発パートナー国、民間企業や市民社会も参加するオープンなフォーラムです。2016年に初めてアフリカ(ケニア)で第6回TICADが開催され、第7回TICADは2019年に横浜で行われます。

「野口英世アフリカ賞委員会」キックオフ会合の開催

野口英世アフリカ賞委員会キックオフ会合の様子


2018年3月2日内閣府において、「野口英世アフリカ賞委員会」の日本人委員によるキックオフ会合が開催されました。野口英世アフリカ賞委員会は、医学研究分野・医療活動分野それぞれの推薦委員会から推薦を受けた各分野最大3名の候補者の中から最終候補者を選考し、内閣総理大臣に推挙する役割を担います。これを踏まえ、内閣総理大臣が受賞者を決定します。  冒頭、河内内閣府事務次官より挨拶を行い、参集した委員に対し、野口英世アフリカ賞にふさわしい方を選考するようお願いしました。会合では日本人委員が顔合わせし、選考基準や今後の選考プロセス等について打合せを行いました。

推薦受付は2018年4月から7月まで

野口英世アフリカ賞の選考プロセス
野口英世アフリカ賞の選考プロセス

野口英世アフリカ賞の推薦受付が間もなくはじまります。2500を超える世界各国の関係機関、個人に推薦依頼状が送付されるほか、内閣府のホームページから推薦に必要な様式をダウンロードすることも可能です。推薦受付は4月から7月までです。詳しくは内閣府野口英世アフリカ賞ホームページをご覧ください。皆様からの推薦をもとに受賞者の選考が行われます。第3回野口英世アフリカ賞の各分野の推薦基準(下記)をご確認いただき、本賞にふさわしい候補者を積極的にご推薦くださるようお願い申し上げます。

第3回野口英世アフリカ賞の審査基準

医学研究分野の審査基準

  • アフリカにおいて発生している感染症その他の疾病に関し、病理学の更なる理解増進に資する研究、又は、人間・環境生態学的側面の更なる理解促進に繋がる創造的・画期的な概念の構築に資する研究、又は、(1)臨床管理、(2)生態系の管理、(3)治療の改善に資する研究。
  • 研究成果が現実にアフリカにおける感染症その他の疾病の抑制や治療の対策の前進に貢献している、又は近い将来貢献することが予見されるもの。
  • 研究成果がアフリカを中心とする地域に貢献するもの。

医療活動分野の審査基準

  • アフリカにおいて発生している感染症その他の疾病への対策の改善又は公衆衛生の推進を目的として行われる活動。
  • アフリカに住む人々、特に貧困層の保健と福祉の向上への広範かつ直接的な貢献が認められ、ユニバーサルヘルスカバレッジ達成に資する活動。
  • アフリカの現場において、一定の目標と計画の下に5年以上継続的に展開される活動。当該活動の終了後もその成果が持続可能な形で展開され、アフリカの他地域の類似状況に対処するための参考・教訓となるもの。
  • 活動の証拠が、学術誌、会計資料、報告書等としてまとめられている。
  • 政治的、思想的、宗教的な背景によって受益者を選択したり、排除したりしていない。

第1回・第2回野口英世アフリカ賞受賞者

ブライアングリーンウッド博士の写真

第1回野口英世アフリカ賞受賞者 医学研究部門 ブライアン・グリーンウッド博士(英国)

1938年生まれ/ロンドン大学衛生熱帯医学校教授
アフリカで30年以上にわたり現場に密着した研究を行い、アフリカでもっとも多くの命を奪う感染症であるマラリアの免疫学的側面、病原体の側面及び疫学的側面の解明に貢献しました。アフリカの生態系や現実生活への深い理解に基づき、多くの学問領域を動員し総合的な研究をした点、アフリカ研究者の育成に大きく貢献した点も高く評価されました。 2008年の受賞後は、賞金を活用し、長崎大学と協力してアフリカ‐ロンドン‐長崎奨学金(ALN)を創設し、アフリカ人研究者を育成しました。現在も、マラリア、ギニア虫症等の感染症に関する研究を精力的に続けていらっしゃいます。

ミリアムウェレ博士の写真

第1回野口英世アフリカ賞受賞者 医療活動部門 ミリアム・ウェレ博士(ケニア)

1940年生まれ/ケニア国家エイズ対策委員会(NACC)委員長(受賞当時)
40年にわたり、アフリカの人びとの健康と福祉の増進に献身しました。ケニア国家エイズ対策委員会委員長として、バランスのとれたHIV/AIDS対応指針をとりまとめ、同国のHIV感染率、AIDSによる死亡率を減少させました。アフリカ最大の保健NGO・AMREF理事長を務めた当時、ケニア国家の保健分野の予算を3倍に増やし、農村部への医療サービスの拡大を指揮しました。2008年の受賞後は、賞金を使ってコミュニティヘルスワーカーの育成、エイズ遺児ケア、青少年育成を推進しました。2013年よりモイ大学(ケニア)学長を務めていらっしゃいます。

ピーターピオット博士の写真

第2回野口英世アフリカ賞受賞者 医学研究部門 ピーター・ピオット博士(ベルギー)

1949年生まれ/ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院学長
常に活動の拠点をアフリカに置き、HIV/エイズとエボラ出血熱をはじめ、クラミジア、結核及び淋病を含む、アフリカ大陸の多くの地域に存在する疾病についての中心的な研究を行いました。現場での研究と国際的な政策立案の双方に携わり、科学的発見や見識を世界の人びと、とりわけアフリカの人びとのために役立てました。 2013年の受賞後は、賞金を活用しアフリカ人学生・研究者への学資援助をしました。2015年、UNAIDS事務局長時代の回顧録の訳書「ノー・タイム・トゥ・ルーズ:エボラとエイズと国際政治」(慶應義塾大学出版会)が日本で発売されました。

アレックスGコウティーノ博士の写真

第2回野口英世アフリカ賞受賞者 医療活動部門 アレックス・G・コウティーノ博士(ウガンダ)

1959年生まれ/マケレレ大学感染症研究所(IDI)所長(受賞当時)
アフリカで長く活動を続けるHIV感染者支援団体TASOで指揮をとり、アフリカで広く適用できるエイズ予防・治療のための戦略モデルを構築しました。最貧困層に焦点を当て、長い間治療が行き届かなかった人びとに対しエイズ治療を施すことに成功しました。このモデルは大陸全体に広がり、世界規模でエイズ対策に影響を及ぼしています。2013年の受賞後は、エボラ出血熱対策、早産発生率対策、大学院制研修プログラム等の分野で一層活躍。現在は、現代医学の恩恵を途上国の貧困層に広めることを目指す非営利組織パートナーズ・イン・ヘルスのルワンダ事務所長を務めていらっしゃいます。

広報活動 グローバルフェスタJAPAN2017に出展

野口英世博士の等身大パネルの写真


2017年9月30日(土)及び10月1日(日)、東京のお台場センタープロムナードにて「グローバルフェスタJAPAN2017」が行われ、野口英世アフリカ賞も出展しました。会場では、「野口英世博士等身大パネル」を展示 し、パンフレットの配布や紹介ビデオの放映も行うなど、野口英世アフリカ賞について知っていただく良い機会となりました。野口英世アフリカ賞ブースへお越しいただき、ありがとうございました。

ニューヨーク野口英世記念会 加納副代表が当室を訪問

ウッドローン墓地に眠る野口英世博士の墓。墓碑には、科学への献身を通じ、人類のために生き、人類のために死せりと刻まれている。
ウッドローン墓地に眠る野口英世博士の墓(写真:HNMS)墓碑には、「科学への献身を通じ、人類のために生き、人類のために死せり」と刻まれている。

野口英世博士のお墓は、ニューヨーク(アメリカ)のウッドローン墓地にあることをご存じですか?お墓を守っているニューヨーク野口英世記念会の加納良雄副代表が2018年2月7日(水)に野口英世アフリカ賞担当室を訪問されました。アフリカで野口博士が亡くなった後、その亡骸は生前所属していたロックフェラー医学研究所により船でアフリカからニューヨークに運ばれ、ウッドローン墓地に埋葬されました。しかし野口博士に親戚は居らず、墓碑の劣化は進み、長い間朽ち果てた状態になっていました。この姿に米国日本人医師会の有志が中心となり、4,000ドルの資金を投入し、修復作業が進められました。この墓碑の修復事業が契機となり、2013年に発足されたのが、ニューヨーク野口英世記念会です。以後、同会は墓碑を守り、毎年、野口博士の命日には式典を実施しています。今後もニューヨーク野口英世記念会は、永続的に野口博士の墓碑を守り、博士の志を後世に伝えるため、寄付を募り墓守事業を継続するとともに、米国で医学研究を志す日本人学生のための奨学金事業を実施します。同会に守られ、今も野口英世博士はウッドローン墓地に最愛のメアリー夫人とともに、静かに眠っています。

ニューヨーク野口英世記念会について

ニューヨーク野口英世記念会 代表  本間 俊一、副代表 加納 良雄
New York Hideyo Noguchi Memorial Society, Inc. (HNMS)
100 Park Avenue, Suite1600, New York, NY10017
米国日本人医師会ホームページ

野口英世アフリカ賞基金のための御寄付のお願い

本賞の賞金のため、本賞の趣旨に御賛同いただける方々から広く寄付を募っています。皆さまからいただいた善意が、アフリカでの医学・医療の向上に活躍されている方々の活動のために使われます。(寄付は控除の対象になります。)これまで寄付をお寄せいただいた方々に厚く御礼申し上げます。

  • 野口英世アフリカ賞基金への寄付実績(2018年1月時点の累計)
    521,690,972円 [個人1,992件,法人333件(計2,325件)]
    うち、2017年実績 158,000円[個人9件、法人1件(計10件)]

寄付方法の御案内

御寄付は以下のウェブサイトからオンラインでお申込み頂けます。(クレジット・カード、コンビニ店舗端末、払込票(郵便局・銀行・コンビニ)、ペイジーでのお支払いが可能です。)

寄付に関するお問合せ

JICA(独立行政法人 国際協力機構)国内事業部 市民参加推進課 寄付金担当
フリーダイヤル:0800‐100‐5931 / FAX番号:03‐5226‐6377


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