城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年1月9日

(令和8年1月9日(金) 9:18~9:29  於:中央合同庁舎8号館1階108会見室)

1.発言要旨

 新年明けましておめでとうございます。皆様にとりまして令和8年、今年が実り多い1年となりますよう心からお祈りを申し上げたいと思います。
 本日、冒頭、新年に当たりましての私からの抱負を申し上げたいと思います。
 本年は、「デフレ・コストカット型経済」から、その先にある新たな「成長型経済」への移行ができるかどうか、正念場の年ではないかと考えております。経済対策及び令和7年度補正予算を速やかに執行するとともに、補正予算と一体的に編成をいたしました令和8年度当初予算の早期成立を目指してまいります。
 加えまして、経済財政運営上の課題には積極、果敢に取り組むことによりまして、国民の皆様に景気回復の果実をしっかり実感していただきまして、未来への不安を希望に変える「強い経済」をしっかり実現してまいりたいと考えております。「責任ある積極財政」の下、国民お一人お一人が成長の果実を実感できる社会の実現に向けて全力を尽くしてまいりたいと思います。
 また、今年は、国民の皆様の今の暮らしと未来への不安、これを希望に変える「日本成長戦略」を着実に前へ進める大切な1年であります。昨年12月24日に開催いたしました第2回日本成長戦略会議におきまして、今後の検討体制をお示ししたところであります。AI・半導体、造船、量子といった17の戦略分野における危機管理投資・成長投資について、各分野の担当大臣の下でワーキンググループ等を設置いたしまして、有識者を交えて分野ごとの投資促進策を検討してまいります。
 一方で、新技術立国・競争力強化、人材育成といった8つの分野横断的課題への対応につきましては、各分野の担当大臣の下に設置いたします分科会等におきまして、強い経済を構築するための基盤的な取組としてそれぞれの対応策を検討してまいります。私自身もスタートアップ、家事等の負担軽減、賃上げ環境整備の分野の担当として検討をリードしてまいりたいと思います。
 日本成長戦略担当大臣として、本年夏の成長戦略の取りまとめに向けまして、スピード感を持って精力的に検討を進めてまいります。
 また、規制制度改革につきましては、年末の規制改革推進会議において高市総理からご指示いただいたように、高市内閣の方針に従って「強い経済の実現」、「地方を伸ばし、暮らしを守る」の二本柱で強力に進めていきます。
 本年夏の規制改革実施計画の策定に向けて、規制改革推進会議と日本成長戦略本部等との連携をさせつつ、時代や環境の変化、テクノロジーの進化に合わせて、規制の緩和・強化・明確化といった適正化も含めて必要となる利用者目線の規制制度改革を徹底してまいります。
 米国による関税措置につきましては、引き続き国内経済・産業への影響緩和に万全を期すとともに、日米間の合意の誠実かつ速やかな履行に取り組んでまいります。
 そして、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)については、協定の高い水準を維持しながら戦略的観点からの締約国の拡大や協定改正交渉、域外との対話を進めることで、通商をめぐる状況が困難に直面する中、ルールに基づく自由貿易体制の維持・強化において主導的な役割を果たしてまいります。
 人口減少、少子高齢化の中で社会保障改革を進めていくためには、国民お一人お一人の納得感が極めて重要であります。このため、「国民会議」を今月中に立ち上げ、「給付付き税額控除」の制度設計を含め「社会保障と税の一体改革」について、与野党の垣根を超えて有識者の英知も集めて議論を進めてまいります。安心の上に希望が生まれ、次の世代が将来に夢を描ける、そんな温かい社会保障の実現に本年も全力を尽くしてまいる考えです。
 人口減少対策につきましては、昨年の人口戦略本部における総理のご指示を踏まえ、関係大臣が担当する会議等で議論が進められておりますが、私としても各分野の取組に横串をしっかり刺すことを意識して、関係大臣と連携して対策の総合的な推進に取り組んでまいります。
 感染症危機管理につきましては、昨年11月に高市総理にも一部ご参加いただきながら一連の政府訓練を実施しまして、政府一丸となった感染症危機への初動対応について確認を行いました。今年は、「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」のフォローアップの取りまとめに向けて、水際対策、物資の確保などの重要なテーマについて関係省庁等から進捗状況のヒアリングを行うことを予定しております。
 また、本日午後には全国感染症危機管理担当部局長会議を開催しまして、国・地方が一体となって取組を進めてまいります。加えて、2月9日には「“情報”の力で備える感染症危機」と題するシンポジウムを開催し、政府や専門家の取組を紹介しながら、感染症リテラシーを高めるための議論を行う予定です。引き続きこうした取組を着実に進め、次なる感染症危機に向けて平時からの備えの充実に努めてまいります。
 令和8年は、60年に一度の丙午の年で、火の性質が重なった非常に強いエネルギーを持つ年と言われております。ちなみに、私の地元の浜松市天竜区春野町には秋葉神社という、まさに火の神様をまつる全国で有数の神社がありますが、この火の性質が重なった強いエネルギーに満ちあふれた年であって、また午(うま)には午前と午後を分ける境目、分水嶺、分岐点の意味もございます。そうしたことから、その強いエネルギーを日本人の底力に変えて、本年を長く続いた「デフレ・コストカット型経済」から新たな「成長経済」に移行していく、まさに分岐点の年として「強い経済」を実現してまいりたいと考えております。
 結びに当たりまして、私自身、やはり初心を忘れず、常におごらず、謙虚にこつこつと愚直に与えられた職責を果たしてまいります。皆様方のご意見、お声もしっかりいただきながら、国家国民のため、私なりに信念を貫いてまいる考えですので、記者の皆様におかれましても、今年も是非よろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)先ほど大臣が冒頭でおっしゃられた社会保障に関する国民会議についてお伺いします。総理も年頭記者会見でおっしゃいましたし、先ほど大臣もおっしゃいました今月国民会議を立ち上げて、給付付き税額控除の制度設計を含めて結論を得ていきたいということです。この国民会議では、政府としての考えでは、国民会議では給付付き税額控除に絞って議論していくべきとお考えなのか、それとも、それ以外の医療、介護などのテーマなども扱うべきとお考えなのか、今の時点の政府のお考えを教えてください。
(答)ご指摘の高市総理の発言は伺っておりますが、いずれにしましても、給付付き税額控除、これは税と社会保険料を含めた給付と負担の全体像を把握した上で、税と社会保険料負担で苦しんでいらっしゃいます中・低所得者を集中的に支援するものでありまして、早急な制度化が必要だと認識しております。このため、今月には政府与党だけではなくて、野党の皆様を交えました「国民会議」を立ち上げ、まずは給付と負担の在り方や給付付き税額控除の制度設計を含めた税と社会保険料の一体改革について、与野党の垣根を超え有識者の英知も集めてご議論いただき、スピード感を持って検討を進めていきたいと考えております。
 ご指摘の給付付き税額控除に絞るのか、あるいは医療、介護についてもというご指摘もありましたが、具体的な議論の内容や進め方などについては、各政党の皆様と今後よく相談してまいる考えでありまして、現時点では今申し上げたことに尽きるかと思います。

(以上)