伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年9月16日
(令和7年9月16日(火) 11:18~11:26 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
まず、国際博覧会担当大臣として御報告をいたします。
本日、総理御出席の下、関係大臣、大阪府・市、経済界等が参加する大阪・関西万博に関する関係者会合が総理官邸で開催されました。
会合の中では、これまでの万博の運営状況を振り返りつつ、閉幕に向けた取組についての議論を行ったところでありまして、万博の成果とレガシーの継承について議論を行ったところであり、石破総理からは、万博の成果とレガシーの継承について議論する枠組みを設けることと、閉幕まであと27日でありますから、気を引き締めて運営に当たるように指示がございました。
閉幕まで27日でありますから、会場の混雑がますます激しくなるところ、また、来場予約枠もかなり少なくなってきているところでありまして、チケットをお持ちの方、また来場を検討されている皆さんには、是非早期の来場日時予約をお願いいたします。
2.質疑応答
- (問)先ほど会議で、冒頭にもお話がありましたように議論の枠組みを設けると。これは今日から新しい枠組みを設けるということでよろしいですか。
- (答)(事務方)今日からではなくて、具体的な開催日程ですとか、構成員ですとか現在検討中ですので、これからとなります。
- (問) これからということですね。承知しました。ありがとうございます。
どういう場にしていきたいのかというのと、あと、閉会に向けてどのような思いでいらっしゃるのかというのを教えてください。 - (答)まず、昨日まで私も万博に行っていたんですけれども、この連休中も22万人を数える大変な数の来場者がいらっしゃいまして、本当に熱中症対策は大丈夫かなと心配になるぐらい暑い中、皆さん我慢して並んでいただいたり、見学していただいておりました。
なかなか20万人を超えるというのは今までもあまりなくて、今回、恐らく2日続けて20万人超えという話ですから、相当、券をお持ちの方も含めて今のうちにという思いがあるのではないかなと思います。
ただ、ちょうどこれから季節的にも涼しくなってくる時期でありますから、混むのではないかなという心配はあるんですけれども、今まで券を買った方、あるいは会社なり何かでもらったりした方が、いざ行こうと思ったら満員で入れないということが想像されますので、早めに是非行ってほしいという呼びかけは、一生懸命しているところであります。 - (問)冒頭の御発言にもありましたけれども、万博の閉幕まであと1か月を切ったというところで、黒字化の見通しなども含めて、これまでの万博の運営に関してどのような御所感をお持ちでしょうか。
また、関係者会合でもその辺りの話はどのようなものが出たのか、教えていただけますでしょうか。 - (答)運営につきましては、この5か月間、様々な課題があったところでありますけれども、博覧会協会をはじめとして関係者の皆さんの大変な御尽力により、来場者の皆さんに満足していただけるような、また、高評価をいただくような運営がなされていると、こう思います。
もちろん蚊が発生したり、レジオネラ菌や地下鉄の問題がありましたけれども、大事故につながるようなことではなくてよかったなという思いをしています。あと1か月を切ったところでありますので、最後まで気を抜かずしっかり取り組んでまいりたいと思うところであります - (問)もう一点、ちょっと話は変わるんですけれども、建設費の未払いの問題というのが万博であります。未だに被害者の会の方は、国や博覧会協会に問題解決の支援や救済などを求めている段階ではあるんですけれども、その中で着工の遅れといった、そういったものの影響も指摘されているんですけれども、改めて、万博は残り1か月になりますが、この問題に関してどのように思われていますでしょうか。
- (答)工事関係者は、未払いのところ本当に大変だろうなという思いを持っております。ただ、筋道を間違えてはならない部分もあります。それは誰がどのような形で請け負い、そして契約されているか、その辺をきちっとしなければ駄目ではないかなと。
いたずらに国が、あるいは協会が全部民間の支払いをカバーするという話には、なかなかならないところでありますので、その仲介の労を取ることは、協会としては、もちろんやぶさかではないというふうに思っております。 - (問)私からも万博の有識者の検討の枠組みについてお伺いしたいんですけれども、総理から多様なステークホルダーの意見というふうにお話があったんですけれども、現時点で参加される方としてどのような方を想定されているのかということ。あと、伊東大臣自身のレガシーの成果としてどのようなものを主張されたりとかお話しされたりとか、もし想定されていることがあったら教えてください。
- (答)やはりレガシーを残したいというのは、大阪市にとっても府にとっても、その気持ちは分かるところであります。最もいい形で、ハードの建築物だけではなくて精神的というか、イベントとしての「ここで大阪万博があったんだよ」ということをしっかり示すことができるようなレガシー、遺産を残すことができればなという思いをしているところであります。
まだこれは、これから皆さんで御検討されることでありますので、しっかり注視していきたいと思います。
(以上)