伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年7月1日
(令和7年7月1日(火) 11:17~11 :25 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
それでは、地方創生について、一点御報告いたします。
「地方創生2.0基本構想」の具体化に向けまして、先進的取組について伺い、今後の施策に生かすべく、7月2日(水)、明日でありますけれども、滋賀県を訪問し、視察をさせていただきたいと思います。
具体的には、近江八幡市(おうみはちまんし)において、スマート水産業の取組をお聞きし、次の竜王町(りゅうおうちょう)において、地域資源を活用した持続可能な循環経済創出の取組、また、その次、高島市(たかしまし)におきまして、金融機関と連携した地域資源の高付加価値化の取組など、先進的な取組について、お話を伺う予定であります。
現場の視察を通じまして、地方創生に取り組む方々の声をよく伺い、地方創生2.0の具体化を進めてまいりたいと考えております。
次に、国際博覧会担当大臣として報告いたします。
明後日7月3日(木)に、日本のナショナルデーである「ジャパンデー」の公式式典等が開催されますので、これに出席をいたします。
「ジャパンデー」の公式式典は、バーチャル万博やYouTubeを通じて配信を行いますので、万博会場に御来場いただけない方も、お時間があれば、御覧いただきたいと思います。
また、会場内では、パレードを実施する予定であります。陸上自衛隊の中部方面音楽隊のドラム演奏に合わせ、全国各地の人気キャラクターや会場内のイベント出演者の方々に行進をいただきます。
これから夏本番となりまして、暑い時期になりますので、熱中症対策等に万全を期し、来場者に安心・安全に万博を楽しんでもらえるよう、引き続き最大限の力を尽くしてまいりたいと思います。
私自身、万博開幕80日でありますけれども、開会以来、12回足を運び、また、各国のナショナルデーにも9か国、出席をいたしております。
行くたびに、万博会場は大変な盛り上がりと人出を感じているところでありまして、このまま、暑い中ではありますけれども、事故なく過ごしてくれればと、そんな思いをいたしているところであります。
2.質疑応答
- (問)地方創生の関連でお伺いします。先週金曜日(6月27日)に、「民主導による新たなまちづくり推進会議」の第1回目が開かれました。企業経営者の方々から御自身の取組とか課題についてお話を伺ったと承知しています。
まず、この初回の会議を受けて大臣の御所感をお伺いしたいのと、会議の中で石破首相のほうから、年内に政策パッケージを取りまとめる旨の御発言がございました。具体的な議論はこれからかと思いますけれども、どのような政策を盛り込んでいきたいかとか、現時点で思い描いていることがあれば教えてください。 - (答)これまでも、石破総理もたくさんの地域を回り、また、団体、企業を回ってお話を聞いてきたところであります。それらの中から、特に、「よし、これは!」と思うすばらしい提案や、あるいは実践をしている市町村につきまして、「是非大臣も行って見て来い」というお話もありまして、各地域を回っているわけであります。
それがスタートでありまして、民主導による新たなまちづくり。今まではどうしてもこの地方創生2.0、民・官、それに学・金・労・言、たくさんの関係団体の皆さんから話を聞いておりましたけれども、特に、民間の優れた活動あるいは特筆すべき活動をされている方々の話も直接お聞きしてはどうかというお話もありまして、先日、推進会議を初めて開いたところであります。貴重なお話を聞かせていただきました。
中でも、特に前橋の田中(たなか)さん(株式会社ジンズホールディングス代表取締役CEO・太陽の会代表理事)からは、「『カリスマ』がいたので成功した、という個人の力量に依存するのではなく、前橋の取組を『仕組み』とすることが大切である」と、「そして、ロールモデルの『見える化』や、行政が支援すべき活動の定義等が重要である」というようなお話をいただきました。極めて活発に前橋において活動を展開している、その実情などをお聞かせいただいたところでもあります。
次に、ジャパネットたかたの髙田(たかた)社長から、「スポーツを核としたまちづくりを進める中で、公平性を重視する『行政』と幸福の最大化を図る『民』が役割分担しながら、一体的にまちづくりを経営していく重要性」についてお話がありました。
これは、御地元の長崎での例を具体的に挙げられてお話をいただいたところでありまして、こうした民間の経営者が地域に愛着と熱意を持ちながら、公的な役割を一方では発揮し、まちづくりに貢献している取組であるということを感じたところでもあります。
引き続き、今お話ししたような「民主導によるまちづくり」を実践されている方々からこの後も時々お話を聞かせていただき、そして、こうした取組を全国各地に広げていくための方策について考えていきたいということであります。
また、今、最後にお話がありましたけれども、政策パッケージにつきましては、まだ始まったところでありますので、これからみんなでそのお話を聞きながら、どういった政策をまとめていくか、立てていくかということを考えていきたいと考えております。
(以上)