伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年4月15日
(令和7年4月15日(火) 16:00~16:12 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
皆さん、御苦労さまでございます。
アイヌ施策担当大臣として、大阪・関西万博におけるアイヌ文化の対外発信についてお知らせいたします。
万博におけるアイヌ文化の対外発信及びウポポイのPRのため、5月17日(土)に、EXPOホールにおきまして「アイヌ舞踊の披露」を予定しております。
当日は、北海道や関東から二百数十名のアイヌの方々が踊り手として参加し、各地域に伝わる多様なアイヌ古式舞踊や、メッセージ性のあるアイヌ舞踊プログラムを、映像や音響を効果的に活用して披露する予定であります。
観覧予約の申込みにつきましては、明後日17日から、万博公式Webサイトにおいて開始されます。当日は自由席も用意しておりますので、是非、多くの方に御観覧いただき、多様で魅力のあるアイヌ文化に触れていただければと思う次第であります。
北海道のアイヌ協会が主体になるわけでありますけれども、東京オリンピック・パラリンピックのときにも御参加をいただいて、御協賛いただいているところであります。
私も、このアイヌ文化とはまた違った意味で、北海道ですのでお付き合いもたくさんあるところでありまして、期待しているところであります。
昨日、一昨日、12、13、14日という予定で万博会場に行ってまいりました。2日目は雨に当たりましたけれども、初日の天皇陛下がお見えになっての開会式や、あるいは昨日、一昨日のいよいよ本番のお客さん、観客の入りは非常によかったと思っているところでもあります。
また、マスコミの皆さんの御協力もあり、様々な番組の中で万博会場を御紹介いただいたりしていただきましたので、この効果もこれから大きく出てくるのかなと思っているところであります。
それでは、皆さんのほうから御質問があれば伺いたいと思います。
2.質疑応答
- (問)まず、万博についてですけれども、パビリオン建設は5か国が開幕に間に合わなかったんですけれども、ほかの万博でも開幕に間に合わなかったパビリオンがあったと思うんですが、それがどの程度あるかとか、それを踏まえて今回の5か国の建設の遅れ、5か国という数字はどう評価されるかのお考えと、あと、開幕してから行列ができたりしているなどの一部報道があったんですけれども、今後、どのように改善に取り組んでいくのか、お聞かせください。
- (答)今回、158か国・地域から御参加をいただいてパビリオン建設をしていただきました。それぞれ工夫を凝らし、デザイン性に富んだ非常にすばらしいパビリオンがたくさん出来上がったと、このように思う次第であります。
最初、会場の中に入ってからも、どこが未完成でどこがオープンしていないかというのが分からないくらいたくさんの観客がお入りになり、パビリオンを囲んでいたところでもあります。
過去の万博にもやはり数か国、未完成で開催されたというお話を聞くわけであります。どの万博で、どこの国が完成しなかったとか、したとかという、その国のメンツもある話でありますので、それはなかなかできないところであります。
昨日、一昨日、見ておりまして、本当にどこかオープンしていないところがあったかもしれませんけれども、それがもう分からないほどたくさんの人がお入りになり、また、それぞれのパビリオンを訪ねている姿を見て大変うれしく思ったところでもございました。意義については変わらないものと、このように思っております。 - (問)行列の改善はあったりしますか。
- (答)開幕初日となる開会の13日でありますけれども、東ゲート入場における混雑が発生して、混雑状況によっては、最大1時間半程度の待ち時間が発生したと、このように聞いているところでございます。
これにつきましては、この東ゲート周辺においてインターネットへのアクセスが集中したことによる、入場時のチケットの表示操作の長時間化が原因の一つであり、昨日(14日)は通信会社の移動基地局設置やチケット読込用のWi-Fiを設置する等の対策を講じたと聞いているところであります。
また、私の聞いている話では、ブルーインパルスが飛ぶ予定だったので、会場の中ではなくて会場の外に2万人ぐらい観客が押し寄せていたというようなお話もあり、通信環境が予想以上にやはり混雑したのかなという思いをしておりまして、その後は正常に戻っていると聞いているところであります。 - (問)今の質問に関連してなんですけれども、行列の改善でインターネットのアクセス集中が原因の一つという御説明がありました。昨日、その通信用基地の設置とかもあったということですけれども、今後もそういう設置を継続するのか、どういう対策をしてそういうところの行列が発生しないようにというお考えや対策はあったりしますでしょうか。
- (答)(事務局)一応今のところ解消はしていると認識しておりまして、そこに博覧会室長もいますけれども、今後また何か問題があれば、その都度、対策を講じていくということなのかと思っておりますけれども、いかがでしょうか。
(事務局)すいません。経産省の博覧会推進室長、奥田です。一応、基地局の設置は検討していますし、Wi-Fiの設置は継続的にやっていきますし、移動基地局も必要に応じて置くことになりますので、基本的には長期的対策としてやっていくつもりです。
(大臣)対策は、日々打つようになっております。 - (問)大臣としても、やはり対策というところは継続して進めていく、支持していくというお考えでよろしいですか。
- (答)はい。
- (問)大屋根リングの落雷リスク対策についてお伺いしたいです。被害を避けるためのガイドライン、入場制限、避難開始をいつからするかという基準についてなんですが、先日、奈良の中学校のグラウンドで落雷の被害を受けて、雷注意報を把握していなかった先生もいたということで問題視されました。
昨日(14日)、大阪で雷注意報が朝に出ていたのですが、避難開始、入場制限したのが夕方になっていたんですが。これはどういう基準で避難を開始するのかということがはっきりしないと思うんですが、その辺について教えていただけないでしょうか。 - (答)(事務局)技術的な話なので、すみません。これは、実際に雷注意報だけだと大阪府全域になりますので、あまりにも広過ぎるものですから、これは気象会社さんとも連携をしながら、どの辺りで雷が発生しているのかということを把握しながら、必要に応じて避難をさせていただいているということになっています。
(大臣)それから、もう一つ追加させていただきますと、昨日、14日に大阪で落雷注意報が出ておりましたので、これは周知したところでありますけれども、大屋根リングには避雷針がちゃんとついておりまして、地下に電流を流す落雷防止のシステムは稼働しておりますので、それでしっかり対応していきたいと、こう思っております。 - (問)今の御発言なんですが、大屋根リングの下に行けば避雷針の効果があるんですが、大屋根リングの上にいる場合は被害のおそれがあると、これは防災計画にも書いてあるのでその認識は違うと思うんですが。
あと、先ほどのお答えで、大阪府全体で雷注意報が出ていたんだけれども、夢洲(ゆめしま)については、ローカル的に把握して、雷のリスクが高くなったから夕方になって避難を開始したということなんでしょうか。夢洲でどういう測定をやって、どういう基準で避難開始、入場制限をするのか、もう少し詳しく説明していただけないでしょうか。 - (答)(事務局)さっき申し上げたように、気象会社さんと連携を取りまして、雷が今どこで発生しているのかということを把握しながら、それが夢洲に発生する可能性が高まってくるということを把握した時点で避難をしていただく、そういう運用をしているということでございまして、雷の発生場所をきちんと把握しながら対策をとっているということです。
- (問)データは公開されているのでしょうか。気象会社と連携して、日々、夢洲の状況を把握しているということなんですが、そのデータは、どこかホームページを見れば分かるとか。
- (答)(事務局)個別には公表しておりません。
- (問)それは、大阪府全体の雷情報・警報とほぼ同じと、より詳しくデータが出てくるという理解でよろしいですか。
- (答)(事務局)そうです。実際に博覧会協会で見ているものは、御存じだと思いますけれども、注意報・警報は府域全体で発令されますので、そこよりはもう少し細かいイメージで見ています。
(以上)