伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年3月4日
(令和7年3月4日(火) 8:39~8:47 於:参議院本館3階内閣記者会3)
1.発言要旨
おはようございます。消費者及び食品安全担当大臣として報告いたします。
本日の閣議におきまして、公益通報者保護法の一部を改正する法律案が閣議決定をされました。
法律案は、近年の事業者の公益通報への対応状況及び公益通報者の保護を巡る国内外の動向に鑑み、必要な法整備を行うものであります。
具体的には、事業者が公益通報に適切に対応するための体制整備の徹底と、実効性の向上、公益通報者の範囲拡大、公益通報を阻害する要因への対処、公益通報を理由とする不利益な取扱いの抑止・救済の強化を行います。
事業者による、国民の生命、身体、財産の保護に関わる法令の遵守を図るために非常に重要な法案であり、早期の成立に万全を期してまいりたいと思います。
2.質疑応答
- (問)先日、厚生労働省が発表した昨年の人口動態統計速報について、お伺いしたいと思います。
今回の統計速報では、出生数が72万人と、9年連続で過去最小になりました。地元北海道の出生数も約1,800人減の2万3,000人に減少となりましたが、道内の状況を含めて受け止めと、今後、地方創生担当大臣として進める対策をお聞かせください。また結婚や出産、子育てがしやすい地域づくりに向けて、具体的にどのような取組が必要と考えていますでしょうか。 - (答)先日、2月27日(木)でありますけれども、厚生労働省が公表いたしました「2024年の人口動態統計速報」によりますと、昨年1年間の我が国の外国人を含む出生数は72万988人となり、過去最小を更新をいたしました。また、北海道の出生数につきましては、対前年比で1,781人減少の2万3,505人となったところであります。少子化に歯止めがかかっていないという受け止めをしているところであります。
地方創生の観点から申し上げれば、地方創生交付金などによりまして、結婚・出産・子育ての希望をかなえる環境づくりの支援に取り組んでいるところであります。例えば、北海道恵庭市(えにわし)におけるファミリーガーデン「りりあ」や、北海道南幌町(なんぽろちょう)における子ども室内遊戯施設「はれっぱ」など、天候に関わらず子どもを安心して遊ばせることができ、育児負担の軽減につながる取組、また、茨城県境町(さかいまち)における子育て支援センター「S-WORK+KIDS(エスワークプラスキッズ)」など、子どもの面倒を見ながら仕事をすることができる子連れテレワークスペースの確保や、子育ての悩みの相談体制を整備する取組など、具体的に挙げられているところでもあります。私も何か所か視察に行って、そのお母さんたちとも懇談をしてきたところでもありました。
引き続き、こども家庭庁など、関係省庁が推進する少子化対策と連携してまいりたいと考えております。
また先日1月25日(土)に、私は女性が働きやすい職場環境づくりに取り組んでおられる、宮城県の南三陸町(みなみさんりくちょう)を訪問し、女性の幹部や従業員の方々と意見交換を行い、長く安心して働ける職場づくりに努めていることなどについて、お話をお伺いしてきたところであります。
私といたしましては、地方で女性一人一人が輝ける場をつくることや、安心して子育てし働き続けられる環境をつくること、またそれらを支える地域の人づくりが重要であると考えております。こうした好事例も参考にしながら、若者・女性にも選ばれる地方をつくるための取組を進めていきたいと考えているところであります。 - (問)先月2月28日(金)の万博協会の会見で、現時点でパビリオンの建設が6か国完了していることが発表されました。残り1か月半で全てのパビリオンの建設が間に合うのか。また、そのために政府が行う支援を伺います。
- (答)海外パビリオンの進捗につきましては、現在全ての国が着工しておりまして、全てのパビリオンが開幕まで完成する計画で、現在準備を進めているところであります。
各国のパビリオンは、独自かつ創意工夫を凝らしたもの。最後まで予断を持たず準備に全力を尽くすことが大事だと認識をいたしております。
既に博覧会協会が、ワンストップショップの設置など、各国のパビリオン準備の支援を行っているところでありますが、政府としても博覧会協会と連携し、各国政府関係者との調整を進め、開幕に間に合うよう引き続き支援をしてまいりたいと考えているところであります。 - (問)6か国の数字自体の進捗は、特にないでしょうか。
- (答)ほぼ間に合う方向でおりますけれども、今、各国が整備する大型のパビリオンがあるのですけれども、単独と共同館合わせて158か国参加予定であります。このうち94か国が共同館での出展となります。他の国との出展ということになるわけでありますが、全ての共同館の建物が完成をしているところであります。
64か国が、単独館での出展となりますけれども、これは日本で開催された万博の中でも、最も多い数になるわけでありまして、このうち2月27日(木)時点で、少なくとも23か国で建物が完成していると聞いております。今後、残りの建物についても開幕前に順次準備が進むものと考えているところであります。
(以上)