伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年1月31日
(令和7年1月31日(金) 8:33~8:38 於:参議院本館3階内閣記者会3)
1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
- (問)本日公表された総務省の「住民基本台帳人口移動報告」で、東京都への転入超過が約7.9万人と、昨年より拡大する結果となり、政府が目標に掲げていた東京一極集中の是正というのは停滞しています。
これまで去年の地方創生の取組への評価も含めて、大臣の受け止めと、今後の方策についてお伺いできればと思います。 - (答)総務省が本日公表いたしました「住民基本台帳人口移動報告」によりますと、2024年の東京圏の転入超過数は、日本人だけで約11.9万人となり、前年から約5千人増加する結果となったと承知をしております。
地方創生の取組が始まって以降、各地で様々な好事例が生み出されたものの、東京圏への一極集中の流れを変えるまでには至っていないというように受け止めているところであります。
私としては、その主な要因であります若者や女性の東京圏への転入超過を何とかしなければならないと思っておりまして、地方創生2.0におきましては、「若者・女性にも選ばれる地方」をつくっていくことが重要だと考えているところであります。
先週(1月25日(土))、宮城県気仙沼市(けせんぬまし)で開催されました新地方創生の有識者会議におきましても、「若者・女性にも選ばれる地方をつくる」これをテーマに、地域間・男女間の賃金格差の是正、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)やジェンダーギャップの解消、若者が地域に関心を持つ教育や人づくりなどについて、御議論をいただいたところでありました。
こうした施策を含め、地方創生2.0の基本構想の取りまとめに向けた議論をしっかり進めてまいりたいと考えているところであります。 - (問)今の質問に関連してなのですけれども、年末に公表した「基本的な考え方」の中で、遂行において定量的KPIを設定する、というような記述があったかと思うのですけれども、今回の転入超過数というものを今後の指標にするお考えはあるでしょうか。
- (答)正直な話、地方創生1.0がスタートしてから石破総理になって、更にこれを加速させるべく地方創生2.0、更に政策を強力に推し進めたいという思いがあるところでありますけども、数字を見る限りにおいて、なかなかそれが顕著に具体的な形で現れるというところには至っておりません。
たくさんの事例が、各地域において素晴らしい取組がなされているということは、われわれも承知しているわけでありますけども、日本の国全体としての数字が、劇的にそれによって改善していくとなると、なかなかそこにはまだ至っておらない。
小さな積み重ねかもしれませんけども、一つ一つの好事例を膨らませながら、そしてまた発展させながら、全国各地でこれらの数字の改善、あるいは女性・若者が定着しやすい、働きやすい、暮らしやすい地域づくりをしていかなければという思いをしているところであります。
(以上)