伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年1月17日
(令和7年1月17日(金) 11:39~11:52 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
皆さん、こんにちは。御苦労様でございます。2、3日前から風邪で喉を痛めておりまして、聞き苦しいところあったら、御容赦願いたいと思います。
消費者及び食品安全担当大臣としてお知らせいたします。
本日1月17日(金)に、「令和6年度「めざせ!食品ロス・ゼロ」川柳コンテスト」の表彰式を、消費者庁において開催いたします。
審査は、昨年度に引き続き、一般社団法人全日本川柳協会副理事長の江畑哲男(えばたてつお)様、またお笑いタレントの柳原可奈子(やなぎはらかなこ)様にお引き受けいただきました。
応募件数は約2万件に上り、10代から80代まで幅広い世代の方々から御応募をいただき、審査の結果、神奈川県の高校生、安藤百花(あんどうももか)さんの「フードロス 残していいのは 笑顔だけ」を大臣賞に決定をいたしました。
応募いただいたなかでも、10代の方からの応募が8割にも達し、日本の未来を担う若い方々に高い関心を持っていただけたことは、素晴らしいことだと思っております。
本コンテストを通じて、幅広い年代の消費者の皆様が食品ロス問題のことを自分のこととして考えていただく貴重な機会になったと思います。
今後も食品ロス削減に関する啓発活動について、積極的に推進をしてまいりたいと思います。
次に、国際博覧会担当大臣として御報告をいたします。本日の閣議におきまして、石破内閣総理大臣に、大阪・関西万博の名誉会長に御就任いただくことを申し上げました。
万博の開幕まで3か月を切り、海外パビリオンの建設も含め、万博の準備は着実に進んでおり、まさに大詰めを迎えております。
こうした中、万博の成功に向けた機運を更に盛り上げるために、石破内閣総理大臣に、本日、名誉会長に御就任いただく次第であります。
本日の閣議では、閣僚の皆様に万博のピンバッチを付けていただき、(ご自身の胸元のピンバッチを指しながら)これです、ミャクミャク君のやつでありますけれども、万博のより一層の盛り上がりに向け、御協力いただくようお願いしたところであります。
開幕に向けて、万博の魅力をしっかりと発信し、多くの方々に万博会場に足を運んでもらえるよう全力で取り組んでいきたいと思います。
以上でございます。
2.質疑応答
- (問)地方創生に関して伺いたいと思います。石破首相、省庁移転を打ち出していると思うのですけども、それについてお尋ねしたいです。
政府の機関の移転は、安倍政権が地方創生の一環として進めてきましたが、文化庁の京都移転や、消費者庁、総務省の一部機能の移転にとどまっている状況です。
その一因として、国会対応のために一定数の職員を東京に置かざるを得ないような状況が、地方分散には大きな障壁になっていると思います。そういった課題をいかに解消していくのか。また、総理は地方自治体から改めて、省庁誘致に関する提案を募る考えを示していますけれども、そのスケジュール感について、どのようにお考えか教えてください。 - (答)1月6日(月)の年頭会見などにおける石破総理の発言につきましては、承知をしているところであります。
総理は、10年前に地方創生の初代の大臣をなされて、思いが相当強くあるものと考えております。
政府関係機関の移転に関しましては、御指摘の点をはじめ、様々な課題がありますが、われわれも総理の意向をしっかり受け止めて、「地方創生2.0」に向かって、取り組んでまいりたいと考えております。
長年議論されてきたテーマでありますので、われわれもその流れをしっかり受け止めて、議論をし続けていきたいと思います。 - (問)ありがとうございます。今、様々な課題があるとおっしゃいましたけれども、国会対応以外に省庁移転に関して障壁になる課題として、どういうものを大臣は考えていらっしゃいますでしょうか。
- (答)その省庁で課題が違うと思いますけれども、職員数の配置の問題などもありましょうし、中小の小規模の市町村では、地域が抱える課題というのはたくさんある。そのように思っているところでありますので、そのことの関係も出てこようかと思います。
東京にある大きな省庁をどこかに、かなりの部分を移すというのは、相当難しい問題がたくさんあろうかと思います。それらの問題も含めて、これから議論をしてまいりたいと思うところであります。 - (問)もう一点、石破首相が、職員不足などに悩む中小規模の市町村が地域の政策課題への対応が困難になっている状況を踏まえて、国の若手職員が地方と東京を行き来して、副業のような形で伴走支援を行う仕組みを新設する意向を示しています。
これの仕組みの導入時期など決まってますでしょうか。また対象となる省庁や職員の規模など、想定としてはどのように考えてますでしょうか。 - (答)これも今、議論の本当にスタートを切ったところでありまして、これからの議論になりますところが大きいわけであります。
地方創生の推進に当たりましては、地方が自ら考え、主体的に取り組むことが重要であると、これまでも申し上げてまいりました。
また中小規模の市町村では、地域が抱える多様な政策課題に対しまして、職員の不足等により適切な対応が難しい現状をお聞きすることもあるわけであります。
このため若手職員をはじめとして、幅広く国の職員が、これまでの職務経験を生かし副業的に、こうした課題を抱える市町村に寄り添って、「顔が見える、また熱意が伝わる」伴走支援を行う仕組みを新たに設けることといたしました。
制度創設に向けたスケジュールや、対象となる国の職員の規模など、具体的な制度内容は、現在検討しているところであります。各地での「地方創生2.0」の起動に向けて、実効性のある仕組みとなるように取り組んでまいりたいと考えております。 - (問)消費者庁の関連で食品添加物について、お伺いしたいと思います。アメリカの食品医薬品局が一昨日1月15日(水)、日本で使用の許可されている食品、「赤色3号」の食品への使用を禁止するというふうに発表しました。
日本では、現状「赤色3号」の食品への使用は認められているということなのですけれども、こちらの今後の、この件に関する日本政府の見解と、輸出を含めた今後の何か影響について、どういうふうに思われるかをお伺いさせていただきたいです。 - (答)ただ今お話ありましたように、報道でも出ておりましたが、1月15日(水)、米国の食品医薬局FDA(エフディーエー、Food and Drug Administration)において、食品添加物、「食用赤色3号」の食品への使用許可を取り消す旨の決定が行われたことは承知をしているところでもあります。
食用赤色3号は、我が国におきましては、食品衛生法第12条に基づき、専門家の議論を踏まえた上で、人の健康を損なう恐れのない添加物として指定され、使用が認められてきたところであります。
現時点では、米国の発表におきましても、食用赤色3号の使用が「人に危険を及ぼす科学的な根拠が認められたわけではない」とされており、まずは米国における決定の内容を精査し、また、諸外国における動向等も踏まえて、科学的見地から我が国における対応の要否も含めて検討してまいりたいと考えております。 - (問)万博についてお伺いします。石破総理が名誉会長に就任するということなのですけども、先ほど、少し言及されてましたけど、改めて万博大臣から名誉会長に石破総理が就任することに期待と、あと就任するに当たって、石破総理が何かリアクションというか、反応されていましたら、是非教えてください。
- (答)石破総理が今回、名誉会長に先ほどの閣議で要請があり、また決まったところでありました。これまでも万博のたびに、時の総理大臣が名誉会長を引き受けてこられた、これまでの歴史的経緯もありますので、それをしっかり受け継いで、これを機会にもっと盛り上げていきたい。
そしてまた、全国民に周知を図っていただくように期待を込めて、名誉会長をお願いをしたところであります。
これからも恐らく、会場の視察やら何やらを含めて、相当関わり深くなっていくのではないかなと、そのような期待をしているところであります。 - (問)今の関連で。やはり名誉会長として石破総理には、どういう、今も期待は、相当多分込められているかなと思うのですけど。やはり特にどういうところを総理には発信してほしいなみたいなところは、大臣、考えありますでしょうか。
- (答)今まで、われわれが発信してきたということとそう変わりはないわけでありますけども。しかし、それで総理大臣として、この万博の開場まで、もうあとわずかというところで、三月(みつき)を切ったところでもありますけれども。ここに対する総理の発言や思いや、あるいは取組というものが全国民に伝わっていくことが望ましいなと思ってございます。
恐らく、万博関連での露出の機会も、増えていくのではないかと、期待をしております。 - (問)細かい事実確認で。今日の閣議で、これは報告的に、閣議決定ではなく、純粋に報告されて、その時点でもう名誉会長になられたということでいいのでしょうか。
- (答)そうです。
- (問)特に閣議決定とかではなく、もう報告ということですか。
- (答)はい
(以上)