伊東内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年12月6日

(令和6年12月6日(金) 7:45~7:52  於:参議院本館3階内閣記者会3)

1.発言要旨

 
 おはようございます。地方創生に関して、2点報告をいたします。
 1点目でありますが、「地方創生2.0」の実現に向け、地方創生の取組を伺い、今後の施策に生かすべく、明日(12月7日(土))でありますけれども、茨城県の境町(さかいまち)を訪問いたします。
 具体的には、橋本(はしもと)町長をはじめとした皆様から子育て世帯やあるいは若者にも選ばれるための施策のほか、先駆的なバスの自動運転など、地方創生に係る様々な取組について、お話を伺う予定であります。
 こうした取組について現地の皆様から直接お話を伺うことで、今後の議論に活かしてまいりたいと考えております。
 2点目であります。企業版ふるさと納税に係る大臣表彰の受賞者決定について報告をいたします。
 企業版ふるさと納税につきましては、令和5年度の寄附金額が前年度比約1.4倍の約470億円となるなど、各地で活用が進んでおります。
 この活用促進を図るため、平成30年度より毎年、特に顕著な功績を上げ、他の模範となる取組を行った企業や地方公共団体を表彰しております。
 今般、選考委員による審査を経て、令和6年度の受賞団体を決定いたしました。受賞団体は、北海道札幌市(さっぽろし)、青森県弘前市(ひろさきし)、秋田県秋田市、島根県江津市(ごうつし)の地方公共団体部門4団体、また、エア・ウォーター北海道株式会社、株式会社トリドールホールディングス、株式会社龍角散(りゅうかくさん)の企業部門3団体、計7団体であります。
 12月12日(木)に開催予定の表彰式では、受賞団体の代表をお招きし、その取組をたたえると共に、制度の活用に関する対談企画を実施いたします。
 詳細につきましては、事務局にお問い合わせをお願い申し上げます。

2.質疑応答

(問)大阪・関西万博についてです。前売り券の発売から1年がたちましたが、先月(11月)27日(水)時点で販売数が737万枚と、目標の半数ほどにとどまっています。
 これに対する大臣の受け止めと、来年(2025年)4月の開幕までにどのようにして機運を醸成していくお考えか、お聞かせください。
(答)チケット販売につきましては、皆様に御心配をいただいておりますが、前売り券の発売からちょうど1年が経ちまして、パビリオンやイベントのコンテンツに関する情報が相次いで積極的に発表されたことに加えて、9月25日(水)からのパビリオン等の予約抽選の申込開始、さらに10月6日(日)で販売終了となりました「超早割1日券」の駆け込み需要などを受けまして、10月6日(日)時点で約705万枚となり、一定の手応えがあったところであります。
 今後、一般向けの販売も伸ばしていく必要があり、大阪・関西万博の成功に向けて、万博を身近に感じ、関心を持つ層を増やしていくことにより、全国的な機運醸成をより一層進めることが重要だと思っております。
 そのためには、万博で何が見られるのか、万博に行くことで自分の未来の生活がどう変わっていくのかを体験できるということを伝えていく必要があると思います。万博会場のシンボルであります大屋根リングや、今後ますます具体化が進むパビリオンやイベントの情報をしっかり発信し、盛り上がりを加速させていきたいと考えております。
 また、全国、とりわけ地方の皆様に万博を身近なもの、自分事と感じていただくため、全国各地の万博の機運醸成シンポジウムの開催や、万博参加国と全国の自治体との交流の促進など、様々な取組を進めてまいります。また実施をしてまいる所存であります。
 インバウンドの地方への誘客、ビジネスマッチングの推進等も含めて進めていく予定であります。
 私自身も万博の意義や魅力をしっかり発信し、全国各地の機運を盛り上げていきたいと考えております。
(問)同じく万博関係でお伺いさせていただきます。昨日(12月5日(木))博覧会協会が、大型荷物を会場に預ける場合に1個1万円という方針を示しておりまして、大型荷物を会場に持ってきてほしくないからこの高い値段にしているそうですが。
 この価格の大臣の受け止めと、会場で預かれる荷物が200個しかないというところ、かつ、中には持ち込めないというところで、ここのキャパがあふれてしまうと、来場者にとっても混乱が生じると思うのですが、呼びかけというのがありましたらお願いします。
(答)万博会場で大型荷物を預ける場合の価格を含む、大型荷物持込に関する詳細につきましては、昨日の報道には一部載っておりましたけども、博覧会協会において現在検討を重ねているところであります。
 1日当たり最大20万人以上の来場が予定される万博において、会場につながる公共交通機関の混雑緩和のため、当該交通機関への大型荷物の持込を抑制することも重要と承知しております。
 このため博覧会協会では、乗換駅、桜島(さくらじま)駅及び弁天町(べんてんちょう)駅でありますけれども、この乗換駅において1個1,000円で荷物を預かるサービスを検討していると聞いております。
 万博会場にお越しの皆様におかれましては、事前に宿泊ホテルや乗換駅、空港のロッカー等に荷物を預けるなどの工夫をお願いをいたしたいと思います。

(以上)