野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月5日

(令和4年8月5日(金) 10:21~10:29  於:中央合同庁舎8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 まず冒頭ですが、一昨日から前線の影響で、東北地方の日本海側や北陸地方を中心に複数の線状降水帯が発生し、記録的な大雨となりました。特に山形県及び新潟県では大雨特別警報が発表され、家屋の浸水や停電・断水などのライフラインへの被害が多数発生している状況です。
 被災された方々に心より御見舞いを申し上げるとともに、被害が既に発生している地域にお住まいの皆様には引き続き土砂災害、河川の増水や氾濫などにご注意いただければと思います。
 次に、昨日、「こども霞が関見学デー」において、小学4年生から中学3年生までの子供達と、こども家庭庁やこども政策について意見交換を行いました。子供達からはこども家庭庁の役割、子供の意見反映の方法、いじめや虐待等への対策等について、率直な疑問や意見を聴かせていただき、大変有意義な意見交換となりました。概要は後日、内閣官房ホームページに掲載いたします。
 こども家庭庁の創設に向け、今後とも子供・若者から直接意見を聞く場を積極的に設けていきたいと考えています。また、子供・若者の皆さんに向けて、私のビデオメッセージを内閣官房のホームページに公表いたしました。是非多くの方に御覧いただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)先ほどお話があった、昨日の「こども霞が関見学デー」の子供達との意見交換ですけれども、特に印象に残っているような意見というのはありましたでしょうか。
(答)大変良い意味で驚いたのは、それぞれ例えばいじめられた経験があったり、また、「誘拐するぞ」というようなメールが送られてきたとか、本当に子供達の安全・安心が厳しい環境にさらされていることを、わずか数人の集まりでしたけれども具体的な事例を聴かせていただき、心の底からしっかりと子供達を守るということを私たちが約束しなければならないなという思いに駆られました。
 併せて、一般的に大人は子供の意見がまだまだ十二分ではないという勝手な思い込みがあるのですけれども、日頃国会で様々議論や、そういう場で戦っている大人たちの話しぶりと全く遜色ない、非常に理路整然と、そして、自分の意見をしっかりと発言できる子供達のその姿勢に、私はむしろ未来に活力というか、この子たちがいればこの日本の未来は明るいなという喜びを与えていただきました。
 私の方からもう少し気楽なやりとりをさせていただいて、例えば趣味、好きなことは何とか、あとは食べ物の好みはとか、好きな人はといろいろ聞いたのですけれども、私が子供だったら、多分その当時のタレントとかアニメのキャラクターなどを言うところにおいて、家族だと、おじいちゃんだと、お母さんだという声がとても多くて、しっかりとそこも含めて子供達の環境というのはそういう人たちの元気によって支えられているのだなということを改めて受け止めました。
 意見を聞いて、しっかり取り組んでいければと思います。
(問)他の省庁でも同じような取組をされていたかと思うのですけれども、子供達に国の仕事について理解してもらうというのも今回大事なことだったのでしょうか。
(答)私たちはまだ現実にないこども家庭庁についての話だったので、率直にこども家庭庁では具体的にどのような仕事をするのですかという質問があって、幸い司会進行の方が恐らく出来るであろうこども家庭庁にお勤めになることが確定していたので、直接そこで働く人から子供達にこういうことをするのだよということを説明してもらえるいい橋渡しができたかなと思っています。
(問)今の質問の関連で、子供の意見反映の方法についてもお話があったとおっしゃいましたけれども、何か子供達から注文といいますか、要望みたいなものはあったのでしょうか。
(答)特段、具体的な要望というのはなかったのですが、私から申し上げたのは、これがまさにこども家庭庁ですよと。今、私たちが集まって1時間いろいろな話をそれぞれが意見を出し合うこと、これがまさにこども家庭庁がやろうとしている意見表明ですと。
 今回は来ていただいた子供たちもいるし、オンラインで繋がった子供たちもいて、途中オンラインあるあるで音声が途絶えたときには、すぐにチャットに切り替えて2人の女子の意見を聞くこともできました。大人というのは考えが先行してしまって実行しないので、とにかくこの形がまさに意見表明の場だということで、お互いに私も参加してくれた子供たちも納得して、こういう形をどんどん、今までの役所でやったことがないのですけれども、やれるのだということで自信をつけたところです。

(以上)