野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年7月29日

(令和4年7月29日(金) 10:47~10:53  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 私から1件報告いたします。政府の総合緊急対策事業の一つである、「地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進のあり方に関する調査研究」事業について、第一次取組団体として、18団体を決定いたしました。
 この事業は、地方において孤独・孤立対策を推進するため、プラットフォームを形成し、各種事業に取り組むことを国が支援するものです。本事業での成果を全国に共有することで、地方での孤独・孤立対策の充実を図ってまいります。
 なお、取組団体の追加公募も本日から実施いたします。詳しくは担当までお尋ねください。

2.質疑応答

(問)この地方の官民連携プラットフォームで18自治体の取組が書かれていますけれども、これは国にも応用できるのではないかとか、そのような取組があれば教えてください。
 あと逆に、これぐらいは最低限やってほしいとか、何かコアなコンセプトとかがあれば教えてください。
(答)特に国の方から注文をつけることはなく、まず国の方で進めている官民連携プラットフォームが地方でより身近になりますので、国が先駆けて取り組んでいることについて御理解いただいて、地方ではより身近なウェブというか、取組をしていただければと思います。
 私は岐阜県ですけれども、岐阜県でもそれぞれ女性であったり、子供であったり、熱心に取り組んでいただいているNPOはたくさんいらっしゃいますが、これまでウェブというか、繋がりがなかなかできづらい、縦割りとまでは言いませんけれども、情報の共有などが積極的に行われる土壌ができていなかったと思うので、こういうことに参画していただくことで、女性の場合は必ずしも孤独・孤立になる理由が1つではないはずです。であれば、より専門的に取り組んでいる方に情報共有して、重層的に支えるなど、そういうことが可能になると思います。
 まだまだ政策として日が浅いものですから、地方の方も分かりづらいかもしれませんけれども、既にそういう方たちがいらっしゃるということを前提に、積極果敢にプラットフォームづくりに参画していただきたいと願っています。
(問)今回、18団体が選ばれたけれども、何団体から応募があって、この18団体のどういうところが評価されたのか。既にいろいろ取り組んでらっしゃるようですが、どういうところが評価されたのかというところ。あと、資料の2ページ目に、「孤独・孤立対策に対する苦手意識の改善、取組強化を目指す。」とあるのですが、苦手意識というのはどういうものでしょうか。
(答)まず、18団体に応募いただきまして、この18団体の決定をさせていただきました。特段厳しい試験があるわけではなく、皆さんの強い思いをしっかりと受け止めて、これまでに取り組んでいただいたことを更に応援できるような形というのがこのプラットフォームの意義であります。
 孤独・孤立対策というのが新しい政策で、これまで例えば既存の福祉とか、教育であったり、農業であったり、もう長年、何十年ずっとその上書きをしてきたのと違って、私たち国で取り組んでいる者も、長いキャリアを持って取り組んでいるわけではないので、そういう意味では国、私たちがまさに苦手というか、苦労する、前例がないものに対して、どうしっかりと体系的に取り組んでいこうかということがあるわけです。それを私たち国が先行しているので、こういう時にはこういうことができますよとか、こういう形にすれば乗り越えられます、みたいなものをお伝えしながら、また、それぞれ地方の独自性もありますから、それを見つけて欲しいという意味です。苦手意識というより、まだ慣れていないと言う方が正しいかもしれません。この仕事に、この対策に対して、しっかり仲間を増やして、それぞれの好事例の情報を共有して、いいところは取り組んでいくとか、そのようなことをやれる土台を作っていきたいと御理解いただければと思います。

(以上)