野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年6月21日

(令和4年6月21日(火) 11:19~11:25  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 今朝は私の方から1点報告があります。
 明後日6月23日から29日までは男女共同参画週間です。今年(令和4年)は、「「あなたらしい」を築く、「あたらしい」社会へ」をキャッチフレーズとして、この週間を中心に全国で様々なイベントを集中的に展開してまいります。キャッチフレーズ最優秀作品受賞者は、北海道の竹内瑠那さんです。おめでとうございました。
 28日(火)には中央行事として「男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」を開催し、私も挨拶をする予定です。オンラインでライブ配信を行うとともに、アーカイブを配信します。どなたでも視聴が可能なので、是非多くの方に御視聴いただきたく思います。誰もが自分の可能性を信じ、それぞれの個性と多様性を尊重し、生きがいを感じられる社会の実現に向けて機運を高めていきたいと考えています。

2.質疑応答

(問)子育て関係予算について1点お伺いしたいのですけれども、先日、岸田総理が国会審議、参議院の内閣委員会だったと思うのですけれども、「予算倍増の道筋を、来年の骨太の方針に明記します」と表明されていましたが、この「道筋」という言葉が具体的に何を示すのかということ、またこの予算倍増を考える際に発射台となるものを、社人研の方が対GDP比1.73%、9兆円という数字を示していますが、この数字になるのかというこの2点について教えていただきたいと思います。
(答)今の御発言のとおり、6月14日の参議院の内閣委員会の質疑の中で、岸田総理は「来年の骨太の方針にはこの当面の方針、すなわち、この倍増への道筋について明確に示していきたいと考えている」と御発言をされたところです。当面の方針となり得るような「道筋」、これも含めて、来年の骨太の方針にどのようなことを具体的に記載していくかについては、来年の「骨太の方針」策定に向けて関係省庁と議論を深めていくものであると考えています。
 衆・参での、こども家庭庁の議論の中で、まずはどこを発射台というか叩き台にするかという議論もあるのですが、その前に戦後初めての「こどもまんなか」という政策を置くということ、「こども基本法」という理念法がきっちり権利条約の4原則をしっかり守るという国民公約を作ったということ、さらに専一の子供に対しての役所を作るということがまず、多くの国民に共通の認識を持っていただくことが大事です。今までにはないことが起き始めるわけで、そこから何をしていくかということになっていくと思いますが、そのいろいろな参考として諸外国が取り組んできている、少子化対策白書にも記載した家族関係社会支出の対GDP比1.73%というのもありますけれども、これが全てではないわけでありまして、今、「こどもまんなか」でなかった日本の政治の中で、それぞれ、各省がどのような形で日本の子供を支えてきているかということも、何度も申し上げたけれども、体系的にしっかりとリストアップとか、更にどういう横展開をしているのかとか、急ピッチで取り組んでいるところです。
 ですから、何度も繰り返しになるのですけれども、まずは、いわば世界初の「こどもまんなか」政策、これに対しては期限とか規模ありきではなくて、子供の視点に立って、それぞれが大人の視点で作ってきた政策を大転換させて、子供にとって必要なこと、子供が望んでいること、子供に聞いたことはないけれども、これから聞いて確認しなければならないことをしっかりと議論した上で、必要な政策というのが導き出されてくるわけであります。それらを整理して、こども家庭庁の下で体系的に取りまとめていくということにしてあります。
 総理も「こども家庭庁発足後、こども政策において何が必要なのか体系的に取りまとめ、社会全体でその負担をどうするのか議論を行い、その積み上げによって予算の倍増を目指していく」旨の発言をしており、この方向性の下、こども政策を強力に進めてまいります。

(以上)