野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年3月18日

(令和4年3月18日(金) 9:18~9:25  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 まず冒頭ですが、16日の夜、福島県沖を震源とする地震により、宮城県及び福島県において最大震度6強の強い揺れが発生しました。この地震により亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族や被災された方々に対しまして、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 現在、政府として災害応急対策に全力で取り組んでいるところでありますが、ここ数日間は規模の大きな地震が発生する可能性もあると聞いています。引き続き御注意いただければと思います。
 次に、デジタル田園都市国家構想推進交付金における交付対象事業の決定を御報告します。高齢化や過疎化などの社会課題に直面する地方にこそ、新たなデジタル、その技術を活用するニーズがあります。これを踏まえて、デジタルを活用した意欲ある地域による自主的な取組を応援するため、「デジタル田園都市国家構想推進交付金」を創設しました。令和3年度補正予算において200億円措置いたしました。
 本交付金は、他地域の優良モデル等を活用して、迅速な横展開を図る事業を支援する「デジタル実装タイプ」のTYPE1(タイプワン)、サテライトオフィスの整備等に取り組む地方公共団体を支援する「地方創生テレワークタイプ」を設け、12月から2月まで募集を実施したところです。
 申請いただいた事業について審査を行いました結果、計504団体の事業に対して152億円の支援を決定いたしました。交付対象として決定された地方公共団体におかれては、地域の個性に応じたサービスを展開してデジタル実装を進めていくとともに、サテライトオフィスの整備等による「転職なき移住」を推進していただくことを期待しています。
 なお、データ連携基盤を活用した複数サービスの実装に伴う取組を支援するデジタル実装タイプのTYPE2(タイプツー)、TYPE3(タイプスリー)については、今月から募集を開始する予定です。引き続き地域の個性を生かしながら地方を活性化し、地方から全国へと、しっかりボトムアップの成長を実現してまいります。
 次に、視察について報告があります。地域における意欲のある取組やニーズ等を把握し、地方創生をはじめとした今後の取組に生かすべく、3月19日(土)に徳島県の美馬市、神山町、徳島市を視察いたします。
 今回の視察では、都市部から移住された子育て世代の方々と車座による意見交換をはじめ、地元住民と地域外の方との交流が新たな地域の魅力の創出につながっている取組などを視察させていただく予定です。
 新型コロナウイルス感染症の影響も踏まえつつ、地方創生をはじめとした各種施策の推進にしっかり役立てていきたいと考えています。この詳細については事務方にお問い合わせください。

2.質疑応答

(問)先日、厚生労働省から発表されました、去年1年間の全国の自殺者数ですけれども、女性が2年連続の増加となったということです。あとそれと、子供の自殺者数が1980年に統計を取り始めて以降、2番目に多い数字となったということです。
 直接の自殺対策の御担当ではないかもしれませんが、孤独・孤立であるとか、こども政策の御担当ということで、これをどう御覧になっていらっしゃるかというのをお聞かせください。
(答)大変重く受け止めておりますし、とても悲しいことであり、一刻も早く様々な取組を進める中で、手がつながるように取り組んでいかなければなりません。ここはもう孤独・孤立、女性ということではなくオールで、自分の持っている与えられた仕事を全て取り組んででも、命をつなぎ止められるよう頑張っていきたいと思っています。
 今お話しのとおり、内訳はやっぱり女性が2021年7,068名の方が亡くなりました。コロナが拡大する前の年が2019年として、2年連続で増加した。これは本当に大変重いことであります。
 内訳を見ても、様々な背景、例えば恐らくコロナでずっと家にいることも多くなって、結果として配偶者等によるDVとか、また、いろいろ子供のこともあるでしょう。様々なコロナ禍によっての要因が多くの女性たちを苦しめてきているということは間違いありません。一つずつ丁寧に取り組むとともに、しっかりとそういう影響を受けている人を支えられるよう、また、予防できるよう、原因に注視しながら取り組んでいきたいと思っています。

(以上)