野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年3月8日

(令和4年3月8日(火) 8:55~9:03  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 御承知のとおり、本日8日は国連が定めた「国際女性の日」です。この日を迎えるに当たり、お手元に配布の資料のとおり、私のメッセージを公表いたします。
 メッセージでは、ジェンダー平等の達成に向けて御尽力されている方々の熱意と取組に心から敬意を、そして、感謝の気持ちを表するとともに、政府を挙げて全力で取り組むことをお伝えしています。
 併せて、今日、閣議では岸田総理がミモザの花の色のネクタイをあえて締めてきてくれまして、大変励みになったことを付け加えておきます。

2.質疑応答

(問)先日、自民党の方で「『こども・若者』輝く未来実現会議」が開かれまして、こども基本法について骨子案が提示されたのですけれども。まず、こども基本法は議法ではなくて閣法のほうがいいのではないかという意見が出たとも聞きます。あと、骨子案の中で、コミッショナーとか第三者機関という言葉が盛り込まれなかったそうです。これについて、改めてコミッショナーについて大臣のお考えをお聞かせいただきたいのと、閣法にすべきか議法にすべきかについて、大臣のお考えをお聞かせいただけますか。
(答)コミッショナーをはじめ、基本法については与野党で様々議論をしていただいていると。予算委員会などでもそういうお話を聞かせていただいているので、引き続きより良きものを目指して議論を続けていただきたいと思います。
 閣法がいいか、議員提案がいいかという御質問ですけれども、私はかねてから疑問を持っていて、そもそも立法府というところで法律を作るというのは厳格に言えばそういうことなのに、本来なら私たち、国会で基本的には法律を作るという定めのはずなのに、そういう話がすぐ出てきてしまうのは、大きな意味では私自身はいつも疑問に感じているところです。本来は国会で法律を定めていかなければいけない。
 だから、何を意味するかですよね。閣法か議員提案かという。基本的には法律は同じですから。ただ、優位かそうかというような議論はもう一回基本からやり直さないといけないといつも感じています。
(問)国際女性デーの関連でお伺いします。メッセージにもありましたけれども、日本のジェンダーギャップ指数は120位で、特に政治と経済分野が低いのですけれども、その理由について大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)理由については何度も何度も申し上げてきたのですけれども。まず、政治については目に見えない空気のような形で役割分担というか、政治というのは力仕事のようなものだから男性の方が向いているというそのイメージが先行していて、そこからなかなか党も、そして有権者も抜け出せないでいるのかなと。
 あともう一つは、やはり365日24時間働かなければならない仕事だというイメージがあります。そうすると、私たち女性のように妊娠をする機会や出産をする機会が、それが幸せなことのはずなのに、政治の世界ではリスク、もっというなれば仕事を中断する役に立たない時間というようなレッテルを貼られて、そこがやはり間違った理解のまま進んでいるのではないかと。
 むしろ今、私たちが問われているのは、少子化で子供がいなくて、この国が滅びそうだなという不安を抱えているわけで。となると、やはりその担い手、生物学的に担っていく私たち女性がしっかりとそこにいなければ問題解決しないということは明らかなのですけれども、まだそこまで今までの流れと、今のこれからの政策課題とがかみ合っていない。それをどうにか埋めていくためには、女性をしっかりと支えることとともに、理解の外にいる男性たちを仲間にしていくことで、両方で、双方で女性が必要なのだと。特に今の日本が抱えている問題の解決のためには、女性が必要なのだと。当面は、そういう意識付けが必要なのにできていなかった。そして、これからはしたいと思っています。
 あと、やはり政治にはお金がかかるというイメージが先行しているので、御承知のように経済とも関わってくるのですけれども、必ずしもこの国は女性が経済的に男性より優位ではないので、やはりその第一歩から。「女性には」という自己否定が入ってしまうのかなと思うので、そこもしっかり改善できるところ。あとは様々な寄付をしてくれる団体を募ったり、優遇したりすることで、その足らずのところを補っていければいいなと現実的に考えています。
(問)冒頭、国際女性デーの関係で総理のネクタイのお話があったのですけれども、国際女性デーやそのネクタイに関して、どのようなやりとりがあったか教えていただけないでしょうか。
(答)今朝、閣議の前に総理がいらして、「今日はちゃんと国際女性デーのシンボルカラーであるミモザの色のネクタイにいたしました。」と。そして、「ありがとうございます。」と。私とすると毎日していてほしいなと。イベントですから、どうしても1日で終わってしまうのは非常に切ないですから。そんな感じでそんなに重々しい雰囲気ではなく、そういう意識をしてくれることが第一歩だなと感謝しています。

(以上)