野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年2月25日

(令和4年2月25日(金) 8:33~8:39  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)今日開かれます孤独・孤立の官民連携プラットフォームの設立総会ですけれども、具体的にどういう取組を進めていきたいかということを御紹介いただきたいのと、あとは改めて意気込みといいますか、期待されることをお願いいたします。
(答)孤独・孤立対策が始まって1年ということですが、私自身はまだこちらに来て、10月からですから、偉そうなことは申し上げられないのですけれども、まず、一般的に使われている「孤独・孤立」がどのような問題を引き起こしているかということについて、改めて各界・各層、とりわけ支援をしている人たちと何度か車座などをさせていただいて、それはかつて自殺対策担当のときに議論したこととすごく似ているなとか、あとはやはり弱い人は女性や子供だという固定的なイメージがある中、孤独・孤立に関してはむしろ相談ができづらい人たちとして、中高年の男性、仕事を終えられた定年後の男性たちの行き場がないとか相談相手がいないとか、様々学んでいくうちに、結論から言えば孤独・孤立というのは国民全員に多かれ少なかれ関わってくると思います。
 そして、もっと言うならば、もう既にみんな一人一人が孤独というものを持っていて、自分が元気であれば、そこと向き合うこともできるけれども、様々に外的・内的に苦しいときには、その孤独に自分が負けてしまうときがある。それによって、様々な悲しい出来事が起きるわけです。これについては、やっぱりピアカウンセラーとか、そういうNPOの人たちとしっかりつながれる、それも簡単に、肩に力を入れることなく、何かあったときに、例えば風邪気味のときにすぐ近くの薬屋さんなりお医者さんに行って「こんな感じですけれども、どうでしょうか」と言えるようなくらいの感じで、そういうものと向き合っていけるような環境整備を国民を挙げてやっていきたいなと。他人事ではない、自分ごとだという意識を持っていただきたい。
 さらに、やっぱり問題は孤立。孤立になってはいけないと。望まない孤独や孤立のときには、どこかにSOSが出せるような場所をつくっておかなければいけない。これは今、内閣官房でも取り組んでいるのですけれども、何か自分に違和感があったときには、自分はなぜこうなっているのか、そして、これに対して誰かがどう支えてくれるのかという、プッシュ型でアウトリーチできる、そのようなものをしっかり制度として置いていかなければいけないなと思っています。
 おかげさまで、予算の方も、補正、そして来年度で約63億円のお金を用意させていただきました。これはもっぱらNPOの人たちの活動を円滑にしていくために使われるべきだと思っています。
 今後もやっぱり孤独・孤立というのは、言葉は知っているけれども自分の生活に関わりがないと思っている人たちが多い中、様々な媒体を通じて、いや、そういうことではない、ひょっとしたら自分にも、というときに、情報としてこういうことがあったなと、こういうことができるのだなと、孤独はつらいとか孤立が嫌だと言うことが正しいのだなと、誰かに言うことが正しいのだなというようなリテラシーというか、その新しい学びを得ていただくために頑張っていきたいと思います。
 今、初めての実態調査をしていて、3月ぐらいには公表できます。公表したそのデータによって、本当にいろいろな事象が起きてくる中で、それに対して専門家の方たちと、どういうことと出会うことで、組み合わせることでそういうものが減ぜられるかとか、そこから強い力を得られるかということを、しっかりと答えを出していければいいと思います。
 まだまだスタートして間もないのですけれども、多くの方たちがもう既に、役所では取り組んでいなかったけれども、民間のNPOがずっといろいろなことを積み重ねてくれているので、それをしっかり安定的に提供していただけるような体制をつくっていければと思っています。

(以上)