野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年1月14日

(令和4年1月14日(金) 10:16~10:24  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)海部元首相の訃報が報じられました。大臣は御出身も岐阜と愛知で近隣だったり、村山内閣組閣の際に執行部に反して海部さんの名前を書かれたことをインタビューで語っておられたりもされますけれども、海部さんとの思い出があればお伺いできますか。
(答)初めに、私の尊敬する海部(元)総理が亡くなられたことについてとても悲しいし、私は1回落選していて、その後、進路を定めるに当たって、お隣は一宮だということがあって、海部先生、婦人は岐阜県の御出身ということもありまして支えていただきましたし、とにかく威張らない大先輩でございました。
 私が当選1回のときに大変な政変があって、野党自民党が政権を取り戻す。私は当時は、今もですけれども禁じ手だと思っていて、やはり政策合意のない中、直前まで全く考え方の違う政党と、政権を取り戻すために合体するというのは説明がつかないと、非常に拙いながらも一国民として不安に感じましたので、実は海部(元)総理から「自分に書いてくれ」と言われたことはありません。自分が一番信頼して、その人の下で学んできたからという思いで「海部俊樹」というのを2回書いて、人生初の造反というレッテルを貼られたことを今でも忘れることはできません。ただ、そういう自分で判断するということを割と早い時期から学ぶことができたことは、30年たった今、いろいろな意味で役に立っているのかなと思います。
 心から御冥福をお祈りして、水玉のネクタイばかりお締めになっていた、怒った顔をほとんど見たことがなかった明るい海部先生に、これからも恥ずかしくないよう行動できればと思います。
(問)ちょっと話題は変わりまして、政治分野のハラスメントについてお伺いしたいのですが、昨日、ハラスメント防止研修教材検討会が開かれました。そこで、パワハラ・セクハラなど地方議員から1,300以上の実例が寄せられていて、これはひどいなというようなものも多くありましたけれども、こうしたハラスメントがいまだに多くある現状についてどう考えていらっしゃるのかが一つと、もう一つは今回、研修による意識改革が目的ですけれども、どうすればこうした現状が改善していくかというお考えがあればお願いします。
(答)政治分野における男女共同参画の法律の改正に伴って、やはりそういうことをやめていこうという下でアンケートが出てきました。これは男性も女性も様々なハラスメントが議員には、また、候補者にはあります。ただ、そういうことを知らせてこなかったし、やはり候補者または議員になった人たちも我慢しなければいけないと思っていましたけれども、結果としてそういうことが伝わると、せっかくの志を持っていたり、せっかくいろいろな能力を持っていても、全然仕事と関係ないことで断念されることは非常に残念なこと。特に女性の場合、男性も女性もそれぞれ議員間とか、あとは有権者間でハラスメントはあります。当然、男女が共有するハラスメント、パワーハラスメントのようなもの、どう喝されたりとか、そういうことはそれぞれ共に話し合って、人権という下でなくしていかなければいけないということを協力してやっていくべき時代が来たと思います。
 ただ、女性に関しては、セクハラも男性に一部ありますけれども、やっぱりセクハラ・マタハラ、女性だからこそ、女性だから受けるハラスメントについては特出しして、それをやっぱり根絶することが女性の候補者を増やす一つの大きな解決になると思っています。
 昨日、実は御社の記者の先輩とお目にかかった折に、「野田さん自身はどうでしたか」と聞かれたので、私はもう25歳のときに立候補を表明して26歳からずっと政治活動をしていますけれども、今まで出てきたほとんどを経験させていただきました。ただ、あの当時はセクハラとかハラスメントという定義があまりなくて、やはりこれは男性の職場に女性が入ることのいわゆる通過儀礼、儀式みたいなもので、これを我慢できなかったら厳しい政治の世界で男性に伍してやっていけないのかなという、自分としてはまだ若かったし、腹立たしい思いの中でも応援してくれる人の顔を思い浮かべながら我慢してきた日々があります。
 ようやく今、自分が今まさにそういう目に遭っている人たちを守れる立場になったのではないかということで、しっかりと教材を作って、これは候補者になる人だけではなく、やっぱりその人たちを育んでいく有権者、またはその議会の仲間たち、党の仲間たちにもしっかり御理解いただいて、新しい政治をつくるために届けていければと。できれば春ぐらいまでに届けていきたいと、私もしっかり関わっていきたいとお誓いします。

(以上)