西村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年3月26日

(令和3年3月26日(金) 8:43~8:51  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 明日、兵庫県神戸市を訪問します。神戸市では6割程度の新型コロナ感染者に対して変異株のスクリーニング検査を実施しています。それから神戸市では感染の再拡大を早期につかむためのモニタリング検査を実施しています。明日はそれらの現場を視察させていただきます。
 それから、今日の閣議後の会見で赤羽大臣から詳細に説明されると思いますが、地域観光事業支援で約3,000億円を支援していくことと承知しています。「GoToトラベル」は、全国の今の状況から見て、なかなか再開は当面難しいという判断しております。他方で地方創生臨時交付金1兆円を活用し、感染レベルの低い都道府県においては、各県の判断で約20を超える半数近くの道府県において県民がその県内の観光施設を利用する、そうした割引クーポンの支援を行っています。
 こうした中で、昨日も全国知事会から、感染状況の低い地域や緊急事態宣言がなかった地域における経済支援策を要望いただきました。
 そうしたことも踏まえ、国交省では、いわゆるステージ2相当以下の都道府県において、独自に行う県内に限った県民の県内に限った割引事業を財政的に支援するものと聞いています。詳細は、観光庁から発表があると思いますし、お聞きいただければと思います。
 私からは、以上です。

2.質疑応答

(問)「GoTo」事業について、当面の間、「GoToトラベル」事業の再開自体は難しいということですが、全国的にどのような感染状況であれば、どの程度落ち着いたら再開できるのか、判断のタイミングを出されると大臣はお考えでしょうか。
(答)御案内のとおり、感染が落ち着いている地域もあります。新規感染者数がゼロか1桁の地域も半分を超えており、日によって前後しますが、比較的落ち着いている地域も多いと考えます。
 他方、首都圏、関西圏、昨日私が電話会談した宮城県、それから大阪府、沖縄県、愛媛県、沖縄県も電話で話しましたが、こういった地域では感染者数の増加傾向が見られます。警戒感を高めながら、知事とも連携して、感染を抑えていくことで一致しています。
 こうした状況ですので今後も流行は起こり得ます。その流行を大きな流行にはしないということで、それぞれの知事と連携して取り組んで参ります。現状を踏まえると、当面の間は「GoToトラベル」を全国的に再開していくことは難しく、まずは、今の感染拡大を抑えていくことに全力を尽くしたいと考えています。
 宮城県の村井知事とも、昨日に連絡して、まさに警戒感を共有し、感染拡大を何としても抑えていくことで一致しました。新規感染者数の増加に遅れて病床使用率も上がってくることは予想されます。既に看護師22名と厚生労働省職員1名の計23名、IHEATと都道府県から派遣されています。保健所の負担軽減に協力していますが、看護師の不足が想定されます。昨日も私からも全国知事会にもお願いをし、村井知事からも全国知事会に要請されています。迅速に人的支援を行って、病床の確保、人的支援、人材の確保を行い、医療提供体制に万全を期していきたいと考えております。
 ドライブスルー方式の検査も始まり、検査体制も拡充していますので、当面の間、新規陽性者数は増えると思います。感染状況や医療提供体制の状況などを見ながら、宮崎県の村井知事と連携し、事務的にも状況をしっかり確認しながら、専門家の意見も聞きながら、状況に応じて必要があればまん延防止等重点措置も機動的に活用することも含めて、何としても感染を抑えていきたいと考えています。
 沖縄県も感染者数が増えており、国も協力しながら検査数を増やしていくということで、昨日玉城知事とも話しました。まずは、各地域の感染拡大を抑えていくことに全力を挙げていきます。
 あわせて、現在の感染の収まっている地域では、それぞれの地域に経済支援をしていきます。厳しい状況にある方々もおられますので、今回の観光庁の支援策を初めとして、必要な支援策をしっかり講じていきたいと考えています。

(以上)