河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年10月4日

(令和3年10月4日(月) 10:30~11:03  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨

 先ほど臨時閣議が開かれて、内閣の総辞職が決定いたしました。内閣府の特命担当大臣として在任1年1か月になりましたが、この1年1か月お付き合いいただきました記者の皆様に心から御礼を申し上げたいと思います。
 規制改革、行政改革は牧島かれん大臣に、ワクチン接種は堀内詔子大臣に引き継ぐことになろうかと思います。
記者の皆さんは、権力を監視するということが大きな役割でありますし、政府を常に批判的な立場から見ていくという必要もあろうかと思っておりますが、政府として国民に対する説明責任を果たすに当たって、皆さんの報道が大変貴重だったと思います。お互いに切磋琢磨というのがいいかどうか分かりませんが、非常によかったのではないかと思っております。
 またコロナ禍で、オンラインでの会見とか講堂でのぶら下がりとか、新型コロナウイルス感染症対策に配慮した会見ということに途中なりましたが、そうしたことにもいろいろご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
最後に緊急事態宣言が解除されて、アクリル板は立っていますが、対面でこうして最後の記者会見ができたというのは、ちょっと感慨深いものがあるなと思っております。
 これまでの皆様のご協力に対して、厚く御礼を申し上げるとともに、報道に携わる人間としての役割を務めてこられた皆様に敬意を表したいと思います。本当に1年1か月、ありがとうございました。
 1年1か月を振り返ってみますと、菅内閣の一丁目一番地という位置付けで規制改革がスタートしました。もうはるか昔のような気もしますが、私のホームページに縦割り110番を立ち上げましたが、数時間で4,000件を超えて、ちょっとやばいということで、内閣府のホームページに縦割り110番を移して、そちらにも8,000件ぐらい、合わせて1万2,000件のメールを頂きました。
 中には規制改革のネタになったものもございますが、多くの方が、ご自分が抱えている悩みや直面している問題などを切々と書かれた、最後、読んでくれてありがとうという文で締められたメールがたくさんありました。政治の手が及んでいない部分があるなということは、改めて認識をしたところでございます。
 そうしたことを受けて、直轄チームあるいは規制改革、行政改革の事務局メンバー、あるいは再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース等、一緒に課題の解決に取り組んでまいりました。地方自治体の負担軽減、新たな経済活動の妨げとなるような規制の改革、デジタル化の対応に必要な改革をやっている中で、物事の本質はやっぱり現場だなということを改めて深く認識しました。テレビドラマで「事件は会議室で起きているんじゃない」というのがありましたけれども、やっぱり現場が大事だということ、その中で地方自治体や企業、あるいは国民の皆様とのコミュニケーションは今後も大事にしていく必要があると思っております。
 例年、規制改革、様々閣議決定をしておりますけれども、今回の閣議決定の項目は、再エネの分野で130項目、全部合わせると448項目、前年比で90%増ということになりました。経団連の規制改革の委員会の皆様からもお言葉を頂きましたけれども、規制改革はこの1年かなり進展した、そういう実感を皆様とも共有できているのではないかと思います。
 行政改革についていえば、行政事業レビューの「秋のレビュー」において、個別の事業を精査するというだけにとどまらず、事業横断的に政策の在り方を含めた検証を行うという、新しい基軸を打ち出せたかなと思っております。行政改革推進会議の下に、行政改革の重要課題として継続的に調査・審議を行うためのチームを設置しました。社会保障診療報酬支払基金の在り方を中心とした社会保障のチームと、子どもの貧困・シングルペアレンツの問題を見ていく、2つのチームができました。
 昨年の就任会見の時に、「新たな価値を作り出す規制改革、不正・不公正・不便を改める改革」ということを申し上げましたけれども、それに向けて大きく一歩を踏み出したのではないかと思います。
 国家公務員制度についていえば、国家公務員志望者の減少、あるいは若手の離職者の増加、もはや国難と言ってもいいぐらいの状況にあると思っております。霞が関の働き方改革に全力を挙げて取り組んでまいりました。これまで例のなかった在庁時間調査ですとか、残業時間に見合った超勤手当の確実な支払い、民間では全く当たり前のことですが。
 それから管理職のマネジメント改革、テレワークの積極的な実施、一定の成果は出せたと思っております。
 また、人事院の川本新総裁との間で、公務員人材の確保・育成、働き方改革、内閣人事局と人事院が力を合わせて取り組んでいくという体制もできましたし、新総裁から国会に対して、霞が関の働き方改革について話があったというのも画期的なのではないかと思います。今後、霞が関が魅力ある職場になっていくための継続的な取組が、さらに推進されることを期待したいと思います。
 沖縄について、最初の意気込みは「沖縄県の全ての市町村、全ての離島に行くぞ」という意気込みでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で出張が2回しかできなかったということで、これは今後、沖縄担当大臣を外れても、折を見て沖縄をしっかり考えていきたいと思っております。
 そういう中で、これまでの振興策の有効性について、データを用いた検証をしっかりやろうと、エビデンスに基づく政策立案の必要性について、沖縄県あるいは沖縄の自治体にも理解が浸透できたのではないかなと思っております。
 また、現行法の期限が来ますけれども、その後の「新たな沖縄振興策の検討の基本方向」を取りまとめることができました。今後の沖縄の発展のために、やはり子どもの貧困の問題、あるいは教育・人材育成といったものが改めて重要なのだという考えをお示しさせていただきました。
北方につきましては、四島交流事業が中止となってしまいまして、こちらも非常に残念でございましたが、船の改修をはじめ、早期再開に向けた準備は着々とできました。コロナ禍でオンラインが中心になりましたけれども、逆にオンラインで元島民の方々のお話を日本全国どこからでも聞ける、あるいはエリカちゃん、エリオくんのツイッターのフォロワーは2倍になり、若い世代に向けてSNSの発信を若干強化できたというところはあるかなと思っておりますが、沖縄・北方は少し残念に思っている部分があります。
 PFIにつきましては今年6月、「PFI/PPP推進アクションプラン令和3年改定版」を取りまとめました。PFI/PPPに詳しい地方自治体の職員を内閣府に登録してもらって、専門家として他の自治体に派遣する、そういう支援策等も決定いたしました。岡下昌平政務官にはPFIの分野で、八面六臂の活躍をしてもらいました。改めて感謝したいと思います。
 最後にワクチン接種ですが、1月18日からこの任に当たりまして、いろいろ苦労がありましたが、振り返ってみて、全人口の6割が2回接種、1回接種を終えた方が7割というのは非常によかったのではないかと思っております。藤井副大臣に都道府県、市区町村との連携をしっかりやっていただきましたし、小林史明補佐官にはVRSをはじめ、システム面を中心に力強いサポートをいただいたことに感謝申し上げます。
 総理から1日に100万回接種とか、7月末までに希望する高齢者への2回接種完了という極めて高い、ハードルというかもうほとんど走り高跳びというか、棒高跳びみたいな感じがいたしましたけれども、本当に自治体あるいは医療関係者、多くの関係の皆様のご協力をいただいて、概ね達成できたかなと思っております。
 高齢者の接種が9割を超えて、その結果、10万人以上の感染を防止し、8,000人以上の方が亡くなることを防げたという厚生労働省の報告もあります。10月1日からの緊急事態宣言の解除に当たって、ワクチンの普及による効果を指摘した専門家も多くいらっしゃいました。本当にご協力をいただいた方々に改めて感謝申し上げたいと思います。
 ファイザー社との協議の結果、10月中に全てのワクチンの輸入が今年分完了する見込みです。10月から11月のできるだけ早い時期に2回目の接種を希望者に終えるという目標もクリアできそうになっています。ワクチン接種は正しい理解が極めて重要で、専門家や様々なインフルエンサーのご協力をいただきながら、引き続きデマや誤情報に惑わされないように、これからもしっかりとコミュケーションを図っていく必要があると思います。そこは堀内大臣にしっかりと引き継いでいきたいと思っております。
 改めて申し上げるまでもなく、日本が接種している3つのワクチンは有効性、安全性が確認された上で接種に使われております。ファイザー社製ワクチン、モデルナ社製ワクチン、いずれも2回接種した後、時間がたつと中和抗体の値が下がりますけれども、有効性に関して申し上げれば、どちらのワクチンも接種後6か月経過しても、発症予防効果90%を超える数値が報告されております。
 またワクチンの接種後の副反応につきましても、厚生労働省の審議会で報告され、専門家に評価をされております。死亡やアナフィラキシー反応、あるいは一部のロットでの異物混入など含めて、影響の評価、検討が行われておりますが、どのワクチンについても安全性に重大な懸念はないとされております。ワクチン接種後の死亡事例についても、現時点でワクチン接種と因果関係があると判断されたものはありません。
 私自身はモデルナ社製ワクチンを2回接種受けましたが、ファイザー社製ワクチンであってもモデルナ社製ワクチンであっても、どちらでも早く接種できるワクチンを2回接種していただいて、安心して日常生活を送っていただきたいと思っております。そこはどうぞよろしくお願いします。
 年末からは医療従事者をはじめ、また年明けから高齢者、基礎疾患を持つ方等、3回目の接種、ブースター接種がいよいよ始まりますけれども、そのための準備も今進んでおります。おかげさまでワクチンについて、皆様の広報のお力もお借りして、ここまで来ることができました。
 今回、ワクチン、規制改革、行革、公務員制度、その他、いずれも1年前はなかなか難しいと思われていた課題がございましたけれども、1年を振り返ってみてかなりの部分クリアできたのではないかと思います。やっぱり大事なのはみんなで取りにいこうと、手を前にしっかり伸ばしてつかむということだろうと思います。今後も現場にしっかり寄り添いながら、思い切って手を前に伸ばして、欲しいものをしっかりみんながつかんでいく、そういう日本にしていかないといけないかなと思っております。
 まだまだやるべきことは残っておりますが、新しい内閣の下で、残された課題を一つ一つ克服し、国民の皆様からの信頼を得ていけるように、私もしっかりサポートしていきたいと思っております。1年1か月弱ではありますが、本当にありがとうございました。

2.質疑応答

(問)大臣、お疲れさまでした。2点伺います。ご紹介いただいたこの1年の大臣の仕事ぶり、様々言及はありましたが、100点満点で自己採点すると何点かということと、大臣、後任の大臣の所管が分かれますが、牧島さん、堀内さんら後任の方々へのエール、そして、所管分野での今後の課題と併せてお聞かせください。
(答)評価は皆さんがきっとしてくれるだろうと思います。恐らく100点満点で120点ぐらい頂けるのではないかと思っていますが、それはもう皆さんのご評価を待ちたいと思います。それぞれ引き継ぎをいろいろな人にやらないといけないので、しっかり引き継ぎはしてまいりたいと思っております。
(問)もう1点、党広報本部長としての職務も始まって、大臣、昨夜にはもう党員100万人獲得の目標も掲げられましたが、衆院選での役割を含めて、広報本部長としてどのような仕事をしていくのでしょうか。またご自身、先日意欲を示された次期総裁選への挑戦に向けて、どう取り組んでいく考えか、お聞かせください。
(答)明日から総選挙に向けて、自民党一丸となってやっていかなければいけないと思いますので、まずは直近の総選挙に向けて、しっかり努力していきたいと思います。
(問)幾つかお伺いします。まず最初、120点くらいというふうにおっしゃいましたけれども、満点をさらに20点も超えたと思えるのはどうしてなのでしょうか。
(答)評価は皆さんにお任せします。
(問)それと、菅内閣は今日、総辞職をしました。1年余りというかたちでしたけれども、河野さんとしてはこの内閣をもう少しやりたかったという思いがあるのや否や、その辺りのお考えをお伺いしたいのと、この1年間を通じて、菅内閣あるいは政府の中で、自分がどういう形で貢献できたというふうにお考えでしょうか。また、できなかった点、これが至らなかったと思う点があれば、併せてお願いします。
(答)担当した分野でいえば、規制改革はかなり進みましたし、公務員制度、働き方改革も様々踏み出せたのではないかと思います。人事院総裁との連携も新たに始まりました。ワクチン接種はまあまあいけたのではないかと思っております。
 他方で、沖縄や北方領土の隣接地域になかなか足を運ぶことができなかったというのは、新型コロナウイルス感染症の影響もありましたが、そこはちょっと残念でありますし、様々な四島交流事業ができなかったということも悔やまれるところではございます。
 沖縄の現行法の後、どうするかという方向性についても、取りまとめいたしましたし、これまでの振興策をエビデンスベースでしっかり評価しようという取組も始まったかなという気がしておりますので、そこはしっかり引き継いでいきたいと思います。
(問)ワクチンに関して棒高跳びという表現をしていらっしゃいましたが、河野太郎だからできたことというものがもしあるとお考えならば、それを聞かせください。
(答)それは、河野太郎だからできたかどうかというのも皆さんのご評価なのだろうと思いますけれども、もう箸の上げ下ろしまでやろうとしていた厚生労働省を張り倒してきたということと、やっぱりファイザー社、モデルナ社との交渉、それからEUとの交渉を連日やって、おかげさまで今日までワクチンを途切れずに供給できたというのはよかったかなと思います。昨日も最後、首長さんとオンラインで60~70人とやりましたけれども、かなり国の考え方、今後の方向性をしっかりお伝えをしながらやってこられたというのはよかったのではないかと思います。
(問)関連ですけれども、今日で菅内閣総辞職ということで、菅総理のこれまでの政権運営についてどう評価されているのか、受止めをお聞かせください。
(答)デジタル庁の立ち上げをはじめ、初めて給付を政府からのプッシュ型で行ったり、行政のデジタル化への大きな一歩を踏み出せたのではないかと思っておりますし、2050年のカーボンニュートラルということを宣言して、グリーンに向けて大きく舵を切ることもできたと思います。また、ワクチン接種は、これは新型コロナウイルスを抑え込む上で、総理が常々、ワクチンが切り札とおっしゃっていましたけれども、2か月遅れでスタートしながら、アメリカを既に追い越し、ヨーロッパにも肩を並べるところまできたというのは、やっぱり総理の強いリーダーシップがあったからだと思います。
 それ以外にも様々、ALPS処理水の海洋放出を決めたり、様々先送りできないものについて対応した、あるいは海外が日本からの食糧輸入を解禁したというところもありました。日米同盟のさらなる深化という意味でも大きな一歩を果たしたのではないかと思います。この1年、非常に中身が濃く、菅内閣も振り返ってみて、しっかり歴史の中で評価される必要があるなと思っております。
(問)先ほど言及のあった厚生労働省についてですけれども、今日から新体制となりますが、大臣として今後どのような在り方があるべき姿だとお考えでしょうか。
(答)新厚生労働大臣、それから新しいワクチン担当大臣、今までやってきたことをしっかり引き継いでいきたいと思います。
(問)ワクチン担当についてお伺いします。後任に堀内さんが内定といわれていますが、ワクチン業務に関して、後任の方へ期待することや、引き継ぐ際に当たってのアドバイス等がございましたら教えてください。
(答)今度の3回目のブースター接種について、今、様々準備をしております。1回目、2回目と違って8か月後という、かなり日程感が明らかになってきます。またそういう中で、恐らく自治体にかなりのイニシアチブを取っていただかなければいけないというところもあると思いますので、これまで同様にしっかり自治体とコミュニケーションを取って、進めていただきたいと思っております。
 また、交差接種をはじめ、国民の皆様にしっかりと説明をしていかなければいけない部分というのがあろうかと思いますので、そうしたコミュニケーションもお願いをしたいと思います。
 
(問)沖縄・北方については少し残念に思う部分があるというご趣旨の御発言がさっきあったと思うのですけれども、具体的にやり残したこととかがありましたら、どういう点があったのかというところと、あと、来年3月までとなっている現行法の期限についても言及がございましたけれども、新法制定前にしての退任となりまして、後任の大臣にここを留意してもらいたいという点などがございましたら、ご教授いただけますでしょうか。
(答)後任は私より沖縄に詳しいわけですから、そこは心配しておりません。来年度の税制改正要望や概算要求、あるいは今後の基本的な考え方というのを取りまとめることはできましたので、一定の成果は出せたと思っておりますが、例えば沖縄産品のマーケティングのためのブランド化ですとか、子どもの貧困の問題ですとか、もう少し突っ込んでいろいろやりたかったなというところが少し残ってしまったというのと、やはり離島を含め、担当大臣はしっかり現地に足を運ぶということがいろいろな意味で大事だと思っていましたが、コロナ禍ということもあって、そこは控えざるを得なかったというのが、具体的に何かということはありませんけれども、やっぱり気持ちの問題として非常に残念だったなと思っていますので、これは今後、広報本部長としてなのか衆議院議員としてなのか、しっかり足を運んでいきたいと思っています。
(問)手を伸ばして取りにいこうということは、私はすごく魅力的で、河野政権ができたら取りにいこう政権ということなのだろうと思ったのですけれども、やはり高齢化した日本ではどうもそれが浸透しないし、霞が関も変革を加速しようという思いもないし、私は非常にやっぱり日本の株が上がらないように、日本の評価というものはまた逆戻りしたかなと思うのですけれども、何かこの間、思いが伝わらなかったという感じがあるのかどうかを伺いたいです。
(答)そこは私の力不足ということに尽きると思います。
(問)ワクチンですけれども、堀内議員に新たに引き継ぐということで、これまでファイザー社等との交渉を河野さんが一手に引き受けて、ある種、個人的な関係も含めてやったところがあると思うのですが、来年の供給のペースなど、新たに交渉する課題というのもこれから控えていると思いますが、ワクチンの交渉、パーソナルな関係についてどう引き継ぐかというのは、何かお考えですか。
(答)そういう人間関係を含め、引き継いでいこうと思っていますので、どこかで一緒にスピーカーフォンなり何なりで向こうとやりとりをして、新しい担当を紹介していきたいと思っています。
(問)もう1点、再エネの規制改革についてですが、カーボンニュートラルの実現に向けて、ある種、地ならしというか、道筋をつけることはできたというふうに見えるのですが、このあたりの自己評価と、あと、再エネ普及や、今後、脱原発などへ向けて、一個人として、一衆議院議員として、同僚議員等とどのような活動をしていくか、何かお考えがあればお聞かせください。
(答)再エネの規制改革はかなり再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォースに頑張ってもらって、具体的にいろいろなものが動いていますので、これは新しい牧島大臣にしっかりと引き継いでいきたいと思っております。再エネの導入の加速というのは、カーボンニュートラルを見据えて非常に大事だと思っておりますので、どんな形になれ、しっかりフォローしていきたいと思っています。
(問)ワクチンの関係ですけれども、次の大臣が担うことになる3回目の接種、いろいろと先ほどからお話が出ていますが、具体的に一番課題となるのはどこになると考えていらっしゃるのかというところと、あと先ほど、ファイザー社、モデルナ社との交渉についての質問ありました。一応、来年分は確保されていると既におっしゃっていますけれども、具体的にどういった交渉が今後必要になってくるのか、お聞かせください。
(答)ワクチンの供給量については、四半期ごととか大枠では決まっていますけれども、1箱でも多く1便でも早くというのは、交渉して取ってきたというところがありますので、恐らく今後も同じように、なるべく前倒しで入れていくということが重要になってくると思いますので、そこはしっかり交渉してもらいたいと思っています。
 また、3回目、自治体中心になると思いますが、どういう形でやるかというのは自治体とよく話をしながら、意見交換をしながら、しっかり決めていっていただきたいと思います。
(問)お疲れさまでした。行革に関しては牧島さんが初入閣で、大臣の後任となられます。大臣の総裁選の陣営の方にも入って、頑張っていらっしゃったと思うのですが、牧島さんにアドバイスと期待について教えてください。
(答)規制改革にしても、行政改革にしても非常に今後の日本の経済活動を踏まえて重要なことだと思っております。経済的なことについても、党の様々なワーキンググループ、タスクフォースを進めてきた経験もありますので、非常に現場のこともよく分かっている人ですから、そこはもう安心してお任せできると思います。
(問)河野大臣、この間のワクチン接種推進担当大臣としてのお仕事、非常に大変ご苦労さまでございました。
 大臣の今後について、党の新役員人事で広報本部長という役職を担うことになったわけですけれども、これはこれまで河野大臣の政治キャリア、そして先の総裁選で1回目の投票にて1票差で敗れたとはいえ、岸田氏と支持を二分したところまで肉薄した人物に対しては、あまりにも軽すぎる人事ではないかと多くの国民が思っていることと存じます。
 河野大臣の国民からの支持率、及び党員からの支持も非常に高かったことを思えば、なおさら国民の声と自民党の政治力学が別の方向を向いているように感じられます。
 この処遇は世間一般の目から見たとき、ある種、懲罰的報復人事のようにも映ります。ただ一般世間の人は、何に対して逆らったことへの懲罰なのか、その点がよく分かりません。河野大臣自身はご自身の処遇をどのようにお感じになられているでしょうか。このような自民党の総裁選での勝敗を露骨に反映した論功行賞人事をどのように考えておられるでしょうか。今後の政治活動に対するお気持ちも併せて教えてください。よろしくお願いします。
(答)振り返ってみると、防衛省の防衛大臣から内閣府の特命担当大臣になった時に、省を持たない大臣、格下げ人事だと言った方もいらっしゃいますけれども、今日そのようなことを言う人は多分1人もいないのだろうと思いますので、そういうことなのだと思います。

(以上)