河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年9月14日

(令和3年9月14日(火) 10:55~11:09  於:ー(オンライン形式))

1.発言要旨

 私の下で行政改革・規制改革に取り組んでくれております大臣直轄チームの7月12日から9月12日までのテレワークによる出勤者削減の取組結果は、削減73%ということで、7割の目標を無事にクリアいたしました。
 4月の緊急事態宣言の期間は66%、その後のまん延防止等重点措置期間のときは68%でしたが、今回は目標の7割を超えるということができました。引き続き、緊急事態宣言の延長に伴って、テレワークの促進に取り組んでいきたいと思っております。
 ワクチンでございます。ワクチンの総接種回数は、1億4,400万回で、直近の接種日を見ますと、9月10日でVRS入力が約76万回、土曜日が82万回、12日の日曜日は56万回ですが、10日、11日はいずれも恐らく100万回を相当程度突破するということに、最終的にはなるだろうと思っております。
 全人口に対して、1回目接種を終えた方が63%、2回目接種を終えた方が50.9%と5割を超えました。12歳以上の対象人口で見ますと、1回目接種を終えた方は全人口の69.7%と約7割となりました。2回目接種を終えた方が56.3%になっております。1回目接種を終えた方が約7割ということでございます。都道府県からの数字を見ると88%ということですので、まだまだいけるかなと思っております。
 モデルナ社製ワクチンの輸入につきまして先日、異物混入の事案に伴う製造プロセスの確認をしてもらっていたこともあって、一部輸入に遅れが生じているとお伝えしましたが、その後、ワクチンの供給は順調に推移し始めております。各会場で計画どおり接種を進めていただける状況になっておりますので、そこのところは心配なく接種を進めていただきたいと思っております。
 それから、まだ予約が取りづらいと言われる市町村がございます。以前から申し上げておりますように、10月10日までに、全国レベルで対象人口の9割に供給できるという状況になっております。
 ですから、予約が取りづらい市町村がある都道府県に関しては、当該市町村と連携して、予約枠を最大限増加できるように、都道府県に取り組んでいただくようお願いしているところです。また、それぞれの市町村の接種状況、予約の入っていない未接種のワクチンの量等を把握して、県内の市町村の偏在の調整に取り組んでいただきますよう、都道府県にお願いをしているところです。
 どうしても市町村の予約枠がでこぼこしている、空いているところもあれば、取れないところもある、というようなところが解消できないときは、予約が取りづらい市町村の住民の方が、他の市町村で予約を取って打てるようなことも、最終的にはやっていただきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)自民党総裁選についてお聞かせください。石破茂元幹事長と面会されたと思いますが、どういったお話をされたのでしょうか。また、石破元幹事長は出馬を見送って河野大臣を支援するようだと報じられています。石破元幹事長に期待することなど、受け止めをお願いします。
(答)昨日、議員会館の自民党所属議員の各部屋を回って、ご挨拶、ご支援のお願いをさせていただきました。
 まだ全部終わっていないので、恐らく今日明日、今日で終われば今日、ご挨拶回りを続けたいとは思っております。
 昨日、挨拶回りをした際に、石破さんの部屋にもお伺いしたところ、ご本人がいらっしゃいましたので、総裁選に出る、出ないは、まだお決めになっていないということでしたので、万が一、出馬されないときのご支援のお願い、あるいはもし河野太郎総理、総裁が誕生するということになったときには、その後の総選挙等、挙党態勢で取り組んでいかなければいけないということになりますので、是非その際はお力をお貸しください、というようなことをお願いしたところでございます。
 石破先生がどのような判断をされるかというのは、これは石破先生がお決めになることでございますので、いろいろな報道はあるようですが、私から何か申し上げるのは差し控えたいと思います。
(問)あと1点。党運営、党改革についてお考えをお聞かせください。石破先生もこれまで総裁選で党改革を訴えていましたし、今回出馬を表明している岸田前政調会長も、党の役員について「1期1年3期まで」というようなことを打ち出されていますが、若手の人材活用を含めた党運営の在り方について、河野大臣のお考えがありましたらお聞かせください。
(答)いつも申し上げるように、能力のある若手が綺羅星のごとくいるというのが自由民主党でございますので、若手の能力というのは最大限活用していきたいと思っております。
 現に今回のワクチンの接種についても、様々な自治体等の窓口を藤井比早之副大臣に全面的にやっていただいて、非常に自治体からの信頼を得てくださいましたし、VRSの開発をはじめ、システム面を中心に小林補佐官には手厚くサポートを頂きました。また、私がワクチンをやっている間のPPP/PFI等の業務については、岡下政務官が一手に引き受けて、この半年間対応してきてくれております。
 若い議員の皆さんが非常に能力を持って、実務を含めいろいろなことをやってくださっておりますので、それを最大限引き出せる、そういう党運営をしていきたいと思っております。
(問)2点お伺いします。まず1点目は総裁選に関してなんですけれども、今、石破元幹事長とのやりとりについて質問がありましたが、これは石破元幹事長だからそういうことをおっしゃったのか、それとも今後も他の派閥の領袖であるとか、二階幹事長以下、党幹部に対しても会った上で、同じようなことを求めていきたいお考えなのかお聞かせいただけますでしょうか。
(答)今回の出馬の会見で、自民党の立党宣言にあります「政治は国民のもの」ということを申し上げましたし、国民と共に笑い、国民と共に泣く、国民の思いを受け止めて、国民に共感していただけるような政治、それを通じて人が人に寄り添う、温もりのある社会をつくっていきたいということを申し上げました。
 これは全ての自民党の所属議員、あるいは党員の皆様に、私のメッセージとして申し上げてまいりましたし、これからも申し上げていきたいと思っております
(問)そうすると今後も、幹事長や政調会長、国対委員長といった方たちに対しても、挨拶回りの一環として、もし面会がかなえば同様のことをお願いしていくということでしょうか。
(答)党の八役も出馬会見の前に回って、お目にかかった方には、同じような話をさせていただきました。
(問)もう1点、ワクチンの方ですけれども、2回目接種を終えた方が5割を超えたということを冒頭、大臣の方からおっしゃいました。これは当然、様々な自治体の協力があったからできたと思いますが、先日、大臣は「河野太郎だからこそできた」というふうな発言をしていらっしゃいましたが、その真意と、接種率をさらに上げていくために、どういうふうに自ら動いていきたいとお考えでしょうか。
(答)やはり今回、世界的には出遅れた日本のワクチン接種が、かなりハイスピードで、アメリカと肩を並べるところまで追い付いてきた、これは各自治体がそれぞれのやり方で、一番適したやり方でやってくれたから、ということに尽きると思います。
 様々、箸の上げ下ろしまで決めようとする通知をやめて、あるいはワクチンをどこまで供給するとか、様々細かいルールを決めようとしておりましたけれども、それを全部やめて、温度管理、ロット番号管理、それから接種記録をつける、この3つはゆるがせにはできませんが、それ以外のところは基本的に自治体のご判断に任せるというやり方が良かったのではないかと思っております。
 その方向で知事会、市長会、町村会と常に意見交換をしながら、また、多くの首長さんたちとも毎日意見交換しながらここまでやってこられたということが、このスピードアップにつながり、この実績になったのだろうと思っております。
(問)総裁選に関して、小泉環境大臣が本日夕方に大臣の支援を発表するとの報道がありますが、これへの受け止めと、今後どのように連携をとっていかれるか伺いたいです。
(答)閣内で一緒に仕事をしてきた仲間でもありますので、ご支援は非常にありがたいと思っております。これからもしっかり河野太郎の考えを議員一人一人にお伝えして、議員一人一人からのご支援を積み上げていきたいと思っております。

(以上)