河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年9月6日

(令和3年9月6日(月) 15:40~15:50  於:中央合同庁舎第8号館1階エントランス)

1.発言要旨

 ファイザー社製ワクチンにつきまして、今年の4月から6月で1億回分、7月から9月で7000万回分、残りが第4四半期に供給されることになっておりました。
 第3四半期の供給が、600万回分増加するということはお伝えしておりますが、残りの第4四半期分のワクチンはすべて10月中に輸入を完了するということになりました。
 第15クールの調整枠を含め対象人口の8割の方に接種できるように、自治体にお配りしておりますが、接種率が8割を超えても、十分対応ができる状況になっております。
 12歳以上の人口の8割の接種に必要な回数をお示ししております。既にファイザー社製ワクチンの配分については、第14クールの調整枠と第15クールの基本枠までお示ししておりますが、既にお示ししたファイザー社製ワクチンの数と、これまで住所地別にVRSへの入力が終わっているモデルナ社製ワクチンの数を合計いたしますと、もう既に人口の8割を超えて、101%となっております。
 都道府県ごとにみますと、一番割合の高い都道府県は、対象人口の8割の方が2回接種するために必要な回数の108%分が届いており、一番少ない都道府県でも98%分はもう既にお配りしている、あるいは、お示ししておりますので、都道府県は安心して市区町村に配分量をお示しいただいて、市区町村でしっかりと予約を受け付けていただきたいと思います。
 この他に、モデルナ社製ワクチンは既に1000万回分を配送しております。加えて、ファイザー社製ワクチンは今週の金曜日に第15クールの調整枠がどの程度の数量になるか、検討しておりますが、第15クールの調整枠も、この数字の外になりますので、都道府県ベースで見ると、接種率が8割を超えてきても十分な量が供給され、すべての都道府県で100%を超えることになると思っております。接種率8割に必要十分な量が供給されますので、都道府県においてはぜひ、広域調整をしていただいて、ワクチンが行き渡るような調整をお願いしたいと思っております。
 また、VRSへの入力が進みますと、それぞれの市区町村でどの程度の接種率になっているかということが分かってきて、安心して予約を受け付けても大丈夫ということになりますので、VRSへの入力をしっかりお願いをしたいと思います。
 第15クールの調整枠の配分を金曜日にお示しいたしますが、第15クールの調整枠の配分にあたって、これから接種率がどの程度になるか、という見込みを都道府県ごとに回答いただきました。都道府県の中には、接種率が100%になるという数字を出してきている都道府県もございますが、全国的に合計すると接種率は88%ということになります。ワクチンの量的には十分対応できるわけですが、多くの方がワクチン接種を非常に前向きにとらえてくださっていることを都道府県も感じて、このように高い数字になっているのではないかと思います。
 内容を精査して、都道府県で計画的に接種ができるように金曜日に第15クールの調整枠の配分を決めたいと思っております。
 もちろん、この後、必要ならば第16クールというのもございますが、接種率8割として考えれば、量としては都道府県に十分行き渡っておりますので、都道府県の総合調整をしっかりお願いしていきたいと思います。

2.質疑応答

(問)ファイザー社製ワクチンの供給前倒しと配送状況のご説明がありました。今後、接種率向上に向けて、国や行政が取り組んでいくべき課題と、先日来、大臣は自民党関係議員と協議を重ねてらっしゃいますが、自民党総裁選への対応をそれぞれお聞かせください。
(答)今日は時間も限られておりますから、ワクチンの方に的を絞っていきたいと思いますが、だいたい9月いっぱいくらいで、かなり1回目の予約が入ってくると思います。既に東京23区でいくつか、あるいは例えば政令指定都市のような人口の多い自治体でも日付を選ばなければ、予約が取れる状況になっている自治体がいくつかあります。
 おそらく、9月下旬になると多くの自治体で日付、時間、いろいろなところで予約の枠が開いてくるという状況になると思っております。そうなると、多くの方にワクチン接種を考えていただけるよう、政府としてもしっかり働きかけをしていきたいと思います。
(問)10月までにファイザー社製ワクチンのすべての供給が入ってくるということだと思いますが、これについてどのような意義があるのかということと、先ほどおっしゃった88%という数字の分母は全人口だと思いますが、都道府県が、ただ言っているだけなのか、それとも一定のきちんとした計算の上なのか、そこをお聞かせいただけますか。
(答)88%というのは12歳以上の人口に対しての88%ということでございます。それぞれの都道府県で「いや、うちは80%ではなくて、84%や85%を目指しており達成できそうだ」という数字もありますので、都道府県が市区町村と様々情報交換をしながら出してきてくださった数字だと思っております。
 若干、努力目標というものがあるのも見てとれますけれども、高齢者、65歳以上の方の接種率が90%に極めて近くなっているということを考えると、88%はそれほど絵空事ではないのかなと思っております。ただ、世界的に見るとこれは極めて高い数字ということになると思いますので、実際に達成できるように、我々としてもしっかり後押しをしていきたいと思います。
 また、供給が10月に前倒しになりますので、自治体は接種率が80%を超えたら、しっかりその分のワクチンは供給いたしますということを理解していただけたらと思います。
(問)先ほど、麻生副総理とはどのような話をされたのでしょうか。
(答)ワクチンに限ります。
(問)10月への供給前倒しですけれども、これによって、年内に供給を受ける予定であったものがすべて具体的な時期の目途が付いたという理解だと思いますが、前倒しによってどのような効果やメリットが期待されるのでしょうか。
(答)全国的に接種率が80%を超えた場合に、切れ目なくワクチンを供給することができると思います。また、厚生労働省がブースター接種の議論をしておりますけれども、先行接種をされた医療従事者もいらっしゃいますので、そのような対応にもつながってくると思います。
(問)ワクチン担当業務ですけれども、仮に総裁選挙に出馬されたとしても影響はないとお考えでしょうか。
(答)影響を出さないようにしっかりやっていきたいと思っています。
(問)3度目の接種の関係ですけれども、まだ政策判断が出ていないということで、今回確保しているものに関しては、すべて1、2回目の接種で使い切るという考え方でしょうか。
(答)接種率にもよりますけれども、先行接種の方へのブースター接種に必要であれば、そちらで使う分が出てくるとは思いますが、やり方を含め、厚生労働省の方で3回目の接種の判断をすることになりますので、それを待ちたいと思います。ただ、3回目の接種を行うとなった時に、どのようなやり方でやるのかということは、小林補佐官の下でたたき台を作って検討しているところです。
(問)供給の10月への前倒しが決まったということと、接種率88%ということを考えたうえで、必要量全ての自治体への配送が終了するのはいつ頃だとお考えでしょうか
(答)第15クールが10月10日までに配送されますので、10月10日までに、接種率が80%とした場合の必要量は間違いなく供給されることになります。その後は、接種率に合わせて供給していきたいと思っております。
(問)供給が10月に早まったことで、それを含めていつまでにというのはあるのでしょうか。
(答)そこから先は接種率に合わせて、いろいろと考えていきたいと思っております。

(以上)