河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年5月28日(夕方)

(令和3年5月28日(金) 17:50~17:58  於:中央合同庁舎第8号館1階エントランス)

1.発言要旨

 自治体の皆様から、6月に入るということで7月以降のワクチンの供給の見通しについて、今後の準備を効率的に進めるためにもできるだけ早く知らせてほしいという声がありました。ファイザー社のワクチンについては、7月から9月までの第3四半期に約7000万回分のワクチンが供給されることになります。
 具体的な入ってくるスケジュールについては確定したところでお知らせしてまいりたいと思っております。
また、それに加えてモデルナ社製のワクチンがございますが、ファイザー社製のワクチンを今、市区町村の個別接種、集団接種にお出しして、モデルナ社製のワクチンで大規模接種を行っていただいております。
 これまで、都道府県並びに政令指定都市での大規模接種にモデルナ社製のワクチンを使うということをお伝えしてまいりましたけれども、それに加えて市区町村がスピードアップをするために、あるいは一般の方、基礎疾患をお持ちの方に移行するために接種会場を新たに設けるという要望もかなり強くあるようでございますので、今までのファイザー社製ワクチンを使った集団接種と会場を明確に分けていただくという条件でモデルナ社製のワクチンを市区町村にも供給してまいりたいと思っております。
 6月11日を目途に厚労省がモデルナ社製のワクチンを使った集団接種、大規模接種の希望がどれぐらいあるかというのを調査しておりますので、市区町村でご要望があれば、都道府県を通じて手を挙げていただければ、我々としてもしっかり供給してまいりたいと思っております。モデルナ社製のワクチンについては、毎週のご要望の数を、おそらく週ごとにお届けするという形で供給ができるのではないかと思っております。

2.質疑応答

(問)今回、モデルナ社製のワクチンを市区町村に供給するということで、改めてその意義をお願いしたいのと、これは市区町村の大規模接種会場、集団接種会場を念頭に置いていて、個別のクリニックについてはどのように考えたらよいでしょうか。
(答)モデルナ社製のワクチンについては、市区町村ではそれほど大規模なものはないのかもしれませんが、新しい集団接種の会場にモデルナ社製のワクチンを供給していこうと思っております。かかりつけ医の個別接種については引き続きファイザー社製のワクチンでお願いをしたいと現時点ではそのように考えております。
(問)モデルナ社製のワクチンを供給する意義は。
(答)モデルナ社製のワクチンを供給することによって、スピードアップを図っていきたいというニーズが強いようでございますので、有効活用していただきたいと思っております。
(問)ファイザー社製のワクチンを7000万回分、3か月で12週間換算すると、2週間当たり約1万箱の配送になると思います。大型連休以降は、1万3000箱以上安定的に供給されてきたと思います。一転減少する形になりますが、このあたりをどのように分析されているかお伺いします。
(答)ファイザー社製のワクチンに加えて、モデルナ社製のワクチンが入ってまいりますので、量的にはしっかり維持していきたいと思っております。具体的なスケジュールは今、交渉しているところです。
(問)確認ですが、そうしますと7月5日以降の供給量自体は、トータルではモデルナ社製のワクチンと合わせれば減少しないという理解でよろしいでしょうか。
(答)減少しないように、供給量がダウンしないように我々もしっかり調整していきたいと思っています。
(問)この7000万回分で全ての契約量が終わるという理解でよろしいですか。
(答)第4四半期にも、ファイザー社製のワクチンはくることになると思います。
(問)モデルナ社製のワクチンの件なんですけれども、今まで都道府県ですとか、政令市が独自に設置する大規模接種会場にはモデルナ社製のワクチンを供給することになっていたと思うんですけれども、それ以外の市区町村に対してもモデルナ社製のワクチンを供給することで、居住する市区町村では結果的に接種するワクチンを選べるような状況になるという理解でよろしいですか。
(答)接種会場を分けていただくということです。同じmRNAワクチンですから、ワクチンを選べるということよりも、スピードをきちんと維持していただく、あるいは早めていただくという目的でモデルナ社製のワクチンを供給していきたいと思います。
(問)第3四半期で7000万回、第2四半期までの累計でどれぐらい供給したのでしょうか。
(答)だいたい第2四半期トータルで1億回です。
(問)第3四半期まで1億7000万回ということでしょうか。
(答)第3四半期なら1億7000万回です。
(問)モデルナ社製のワクチンの活用がこれで市区町村に広がった一方で、職域に関しても想定していると思うのですが、目途はあるのでしょうか。
(答)職域についても、企業、大学、その他様々な団体等でお願いしたいと思っております。なるべく早くお知らせしていきたいと思います。今、手続その他について検討しているところです。
(問)当初、モデルナ社製のワクチンが入ってくる際に、自治体が混乱するのではないかということで、ファイザー社製のワクチンと別ルートで供給されてこられたかと思いますが、一緒になることでそういった混乱が予想されることはないのでしょうかということと、そうならないためにどういったことに注意をしていくのでしょうか。
(答)混乱させないために、会場を分けていただくということは最低限お願いをしたいと思っております。7月末の高齢者の接種完了に向けて自治体がかなりペースを上げてくれておりますので、そのモメンタムを一般の方への接種にも維持していきたいと思っておりますので、最大限ワクチンの供給がボトルネックにならないようにしっかり対応していきたいと思います。
(問)名称の確認なんですけれども、これまでモデルナ社製のワクチンを使う会場を大規模接種会場というふうにしてきたかと思いますが、これからは大規模接種会場の定義というか、どのような呼び分け方をすればよいのでしょうか。
(答)難しい質問ですね。ちょっと考えます。だんだん大規模と言えなくなってくる可能性もありますので、「モデルナ会場」とか、何かちょっと言い方を考えます。
(問)モデルナ社製のワクチンの接種なんですけれども、例えば、6月から始めるとして、どれぐらいまで続けて配送することが政府としてできるのでしょうか。
(答)可能な限りです。
(問)やっぱり、限りもあると思うんですけれども、例えば、ファイザー社製のワクチンは第3四半期まで配送するということですけれども、それと同じくらいまではモデルナ社製のワクチンも配送されるのでしょうか。
(答)当分、配送はしっかりやっていきたいと思います。

(以上)