河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年4月22日

(令和3年4月22日(木) 15:23~15:36  於:中央合同庁舎第8号館1階エントランス)

1.発言要旨

 昨日の時点で医療従事者への接種回数が累計で約232万回、231万5077回、21日の実績は15万2884回、1日15万回を超えて、先週の水曜日、14日の5万996回と比べると、ほぼ3倍になりました。
 高齢者の接種回数は、4月21日までの累計で約4万回、3万9306回となっておりますが、21日は7822回でした。接種を開始した12日の接種がその後、随時入って2426回を記録しております。
 連休に配送するワクチンにつきまして、連休の前半、4月29日から5月2日に接種を行う予定の自治体が131ございますけども、そこにお配りする224箱については、一昨日から納入が始まりました。順次連休中の接種に間に合うように送り出したいと思っております。後半の5月3日、4日、5日の接種分としてお配りするものを含めて、4月26日の週に、残りを出していきますけども、明日23日に連休の後半接種分を含めたものの配送日をご連絡することになります。連休の後、5月10日からの2週間で、約1800万回分、正確には1872万回分、1万6000箱のワクチンを用意しておりました。これは3600万人の高齢者の半分が1回打てる数量ございましたので、十分用意しておりますとずっと申し上げておりましたが、自治体から2300万回を超えるご要望をいただきました。約2万箱のご要望をいただくことになりまして、すいません。オーバーフローいたしました。申し訳なく思っておりますが、2週間で2300万回ということは毎週1100万回ですから、本当にそれだけ打っていただければ、おそらく3週間で高齢者1回分終わってしまうということになると思いますので、これはたぶん、自治体の手元在庫も加味してオーダーをしていただいていると思いますが、各自治体、それなりに大規模接種の準備を始めていただいている意欲の表れと思っております。我々としてもできるだけ対応したいと思っておりましたが、これだけオーバーしてしまうと、傾斜配分せざるを得なくなりますので、そこはちょっと申し訳なく思っております。市町村あるいは医療機関への配布数量をこれから決めて、遅くとも5月3日には確定をしたいと思っておりますが、もう少し早くできないか、ちょっといろいろやりたいと思っております。この次のオーダーに関してはVRSで接種記録、接種回数を把握しながら需要を勘案して配分していきたいと思っております。
 引き続き、ワクチンをしっかり供給できるように努力をしてまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)三つ教えてください。まず1点目、手元に在庫を置いておきたい意欲の表れというふうにおっしゃいましたけれども、すぐに接種できなくても、若干多めにオーダーすること自体については問題ないというお考えでしょうか。
(答)若干の手元在庫については、あり得るだろうと思っておりましたけれども、かなり2000万回分を超えるオーダーになってしまいますと、これ本当に2週間でそれだけ打っていただければ、私としては非常に嬉しいと思いますが、相当手元の在庫が積み上がるのではないかなと、たくさんオーダーした所と、本当にギリギリ必要量をオーダーした所で、必要でオーダーをしたけれども足りないという所がもし出たら、これは非常に申し訳ないと思いますので、それぞれの自治体に詳細を伺えるところは伺いたいと思っております。本当にお困りの所については、どこまで対応できるか分かりませんが、必要に応じて都道府県なりに融通を考えていただくようなことも斡旋しなければいけないかなと思っております。本当にこの数字ではというような所があれば、お知らせいただきたいと思います。
(問)それから、その次のクールについてはVRSを使ってとのことでしたが、おそらく5月24日から配送ということだと思うんですが、この時からもVRSに応じて出していくのか、それとも引き続き自治体に要望を出してもらった上で、その実績に基づいて調整していくのか、どういうふうにお考えでしょうか。
(答)その頃になれば、それぞれの医療機関、自治体などで接種能力がどれぐらいあるかというのが、だんだん見えてくると思いますのでそうしたことも勘案しながら配分を決めていきたいと思います。
(問)あくまでも、それぞれの自治体が打ち込んだ上で、調整されるということか。
(答)もちろん、それは自治体がどれぐらい考えているかというのがベースにあります。
(問)今回1万6000箱に関しては、先ほど傾斜配分とおっしゃいましたが、これは全自治体に対して8掛けだと思うのですが、この割合は全自治体一緒ということでしょうか。
(答)全自治体、今回一緒にやりました。
(問)関連して、前回の配分の場合は、高齢者の比率が入っていたと思うんですけど、今回はそういう計算にならなかったというのはどういう理由でしょうか。
(答)自治体でそれなりに用意してくださっていて、前回よりも実際に打つ能力の予測の精度が高まってきていると思いますので、なるべく自治体のご要望に沿った形にしたいと思います。
(問)もう一点なんですが、次のクールに今回送れなかった分を回されると思うのですが、その際に次の分の配送量を増やすとか、何か対応は考えていらっしゃいますか。
(答)1万6000箱、今回はもう上限ギリギリでしたので、それなりに手元に在庫を持っていただける分があるのではないかと思いますので、次のクールにつきましては、いろいろなことを考えながら配分していきたいと思っています。本当に必要量を皆さんが入れていただいて、上限までに収まれば、もうその時点で数量確定して配送日もなるべく早くお知らせができますので、みんなで本当に必要な分だけ言っていただければ、配送日の確定も早くできるようになります。そこは何らかの形でご協力をお願いしたいと思います。
 
(問)あくまでも、その翌週、2週間で打ち切るっていう意味ではなくて、自治体から要望されてきた量を配送するという理解でよろしいでしょうか。
(答)今回は、要望に基づいて傾斜配分いたしました。最初ですから、手元にまだ在庫がなくて予約を取る時に、若干の不安があるというところもあると思いますので、それが入った数字であろうとは思いますが、自治体が1日にどれだけ接種できるかというところはまだ、自治体もおそらく把握しきれていないと思いますので、今回はこういう形でやらせていただきました。だんだん動き出して1日にそれぞれの自治体の接種回数が見えてくれば、それに応じてオーダーしていただきたいと思いますし、みんながそれに応じてオーダーしてくれれば、おそらく1日の上限でそれを満たすことができると思います。みんなが在庫量を上増しすると、上限をオーバーしてしまって傾斜配分をかけなきゃいけなくなるということになりますので、どこかで上限内に収めて、そこからは必要量を出せるというような形に持っていきたいと思っています。
(問)つまりその頃には接種の終了日も見えてくるという理解でよろしいですか。
(答)自治体によって、人口の多いところ少ないところといろいろあります。少ないところは高齢者がだいたいこれぐらいで終わるというのが、今の時点で見えていると思いますが、人口の多いところはこれからその接種体制で、それだけ想定した回数できるか、実際にやってもらうことになりますので、大きいところはまた少しかかるのではないかと思います。
(問)第5クールの希望量を募る時点で、在庫はどれくらい考えてくださいなど、考え方を示していたのでしょうか。
(答)特にそういうことはありません。
(問)では、自治体によっては在庫をすごい抱えているというところもあるということか。
(答)それは、あるかもしれません。
(問)先ほど、各自治体の詳細を聞きたいとおっしゃっていましたが、聞いた上で、この配分が変わるということはあるのでしょうか。
(答)この配分はこの配分です。
(問)県ごとの配分は変わらない。
(答)変わらないです。
(問)詳細を聞いた上で調整するというのは、どの部分の調整でしょうか。
(答)都道府県内でやってもらったり、あるいは余りそうなところに融通してもらうというようなことはできるだろうと考えています。
(問)県内でということでしょうか。
(答)県外からもあり得るかもしれません。そこは排除しません。
(問)要望分より少ない量が配送されるということで、既にこの時点で予約に踏み出してしまっている自治体では、実際に予約をとった人が受けられない場合も出てくるのでしょうか。
(答)分かりません。それは確認していきたいと思います。
(問)今回、傾斜配分したということだと思うんですけれども、一部よく指摘されるところですけれども、感染拡大している所を優先して多めに供給してくれないかという声がありますけれども、その点についての考え方を改めてお聞かせください。
(答)まん延防止地区に多めに配分しても、今の時点でそれが打ち切らないで、在庫になってしまったら意味がありませんので、必要量を言ってもらって、それをきっちり出していくということを考えていきたいと思います。
(問)別件で恐縮ですが、先ほど発表のありました、国家公務員に対する残業代に関して、民間のワークライフバランスと言う会社のアンケート調査で、3割の人の残業代がフルに支払われていないという結果が発表されました。この結果を大臣はご覧になられましたか。
(答)まだ見ていません。今日、そういう発表があるということは聞いていますが、中身を見せてもらおうと思います。
(問)1問だけ。ファイザーのワクチンの追加要請についてですが、既存の3社ともワクチンの契約において、全国民分確保しているにも関わらず、今回、追加要請した狙いを教えてください。
(答)12月末から9月末まで供給確保できた時期というのが早まりました。こういう状況ですから、なるべく確保を早めにして、あとは自治体の接種スピードに合わせて、高齢者以外にも打っていただく供給がしっかりできるようにしていきたいと思います。
(問)それは、アストラゼネカのワクチンの血栓の懸念や、承認時期の遅れなどを懸念された上での判断ということでしょうか。
(答)モデルナ、アストラゼネカはまだ、どういう条件で承認されるかわかりませんので、なんともコメントしようがございません。
(問)今日、EUのパトリシア・フロア大使との会談があったとお聞きしましたが、この会談の内容は、例えば透明化メカニズムについての進展などなにかございましたでしょうか。
(答)いろいろな話をしました。

(以上)