河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年2月24日

(令和3年2月24日(水) 8:27~8:36  於:参議院本館3階・内閣記者会3)

1.発言要旨


 冒頭、3件報告がございます。本日の午後5時半から、第5回になります「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」をオンライン形式で開催いたします。規制改革推進室のYouTubeチャンネルでご覧いただくことができます。
 今日の議題は、「住宅・建築物におけるエネルギー性能の向上に向けた規制・制度のあり方」というテーマでご議論いただきます。
 地方自治体から要望がありました農業関係の2件の要望について、対応が可能になりましたので、発表させていただきます。
 1つ目が、農産物検査法の検査員の住所の公示についてです。この検査法では、都道府県知事が農産物検査を行う登録検査機関の情報、すなわち、検査機関の名称、検査を行う区域、検査員の氏名等を公示することを定め、農林水産省令では検査員の個人住所も公示すると定めております。
 しかし、個人情報である検査員個人の住所まで公表する必要はないのではないかという要望を踏まえ、農林水産省に検討を求めたところ、検査員の証明書番号で個人が特定できるため、記載事項から住所を削除するという返事をいただきました。
 これまでは、同姓同名の人がいたときに区別をするために、住所を公示していたということですけれども、証明書番号で、同姓同名であってもわかりますので、住所は必要ないということで、パブリックコメントの手続を経た上で、4月1日に改正省令を公布・施行することになりました。
 2つ目、農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律に基づく交付金制度の報告事項の重複についてです。この報告について、地域の農業者団体などが作成する申請書、地方自治体が作成する報告書、それぞれ内容が重複した2種類の様式が定められており、申請者は同じことが書かれた2種類の書類を別途作成して提出する必要があります。
 これも農林水産省に検討をお願いし、この事務手続については令和4年度からeMAFF(農林水産省共通申請サービス)によるオンライン化を予定し、このような課題はそこで解消されることになります。また、それまでの間、記載内容の重複を解消するため、今年度3月までに様式を見直して、地方自治体に周知することになりました。
 直轄メンバーで担当した者が来ておりますので、何かあればご質問をいただきたいと思います。野上大臣をはじめ、農林水産省の速やかな対応に感謝申し上げたいと思います。
 もう1件、地方自治体から物品購入、役務提供の契約締結に当たって、クレジットカード払いをできるようにしてほしいという要望がありました。
 総務省に検討を求めましたところ、実は地方自治法にクレジットカードを使ってはいけないと制限する規定はないということでありましたが、直轄チームが実際に自治体に当たって調べたところ、使用できないと理解している自治体がほとんどで、使っていた自治体は東京都のみでした。
 それを踏まえて、総務省から自治体に対して、クレジットカードを使うことができるということを伝えると同時に、地方自治体が留意すべき事項を明記した通知を、今日中に発出していただくことになりました。
 これも直轄チームのメンバーが来ておりますので、必要ならご質問をいただきたいと思います。武田大臣と総務省に、迅速な対応を感謝申し上げたいと思います。

2.質疑応答

(問)ワクチンについて伺います。大臣は、週末の番組出演から、接種・供給に関するスケジュールの見直しを示唆するような発言をされています。既にこの見直しを自治体に伝達されたのか。週内とおっしゃっていましたけれども、いつ伝達するのかというのと、昨日、地方三団体の三会長とお話されましたが、この協議内容とあわせてお聞かせください。
(答)今週中にもう少しスケジュールについてお伝えできるところはお伝えしていきたいと思っております。三団体から、しっかり検証しながら確実に一歩ずつ行けという提言をいただきました。それはしっかり受け止めて対応したいと思っております。
(問)確認ですが、現時点ではまだお伝えしていないという理解でよろしいでしょうか。
(答)はい。
(問)関連でお伺いします。ワクチンの第3便の承認や到着はいつ頃になりそうかという見通しがあれば教えてください。
(答)公表できるようになったら、公表したいと思います。
(問)関連です。高齢者の接種については、大臣はテレビ番組などで、4月は先行接種でゆっくり立ち上げるという趣旨のことをお話しされていましたが、そのほかの高齢者全体への接種が、これに伴ってどのくらい後ろ倒しになりそうかということと、基礎疾患がある人や一般の人たちが上期のうちに打ち始めるということは、現段階では難しいことなのでしょうか。
(答)スケジュールについては検討して、発表できる時に発表したいと思います。
(問)週末、ワクチンに関して、副反応の疑いの事例というのが大臣のツイッターだったり官邸のツイッターだったり、厚労省から発表がありました。当初、副反応は部会で評価して公表するということだったと思うんですが、これは何か発表の方針に変更があったのか。それと、今後はどのように発表していくつもりなのか、お願いします。
(答)第1回目の厚労省の審議会までは、じんましんとか脱力感というようなものについては個別に少し出していこうと思っておりますが、1回目の審議会で評価されたものが近々出されるのではないかと思いますので、以降はそういう形で発表していきたいと思っています。アナフィラキシーのような重篤なものについては、今後も都度出していきたいと思っています。
(問)最初の一報が大臣のツイッターになったと思うんですけれども、その後、大臣は削除されましたが、それは何か理由があったのでしょうか。
(答)しっかりと官邸のツイッターで出していきたいと思っています。
(問)本日、総務省の接待問題に関して、関連していた職員の方が処分される見通しなんですけれども、大臣はこの件について何か御所感がありましたらお聞かせください。
(答)特にありません。

(以上)