河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年2月12日

(令和3年2月12日(金) 9:06~9:12  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 昨日、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)が二重マスクは効果があるという発表をしましたが、何か先駆けていたなと思っています。
 本日は、「空飛ぶクルマ」についての報告がございます。三重県からご要望があったものです。「空飛ぶクルマ」の定義は、まだ明確ではないと承知しておりますが、大きなドローンとか、あるいは人を乗せる車が空に浮いているという感じなのだろうと思います。
 この「空飛ぶクルマ」なるものが、2040年には150兆円市場になる。本当かという気がしますが、2019年に米モルガン・スタンレーが調査したものによると、2040年に、産業全体ですが、150兆円市場になるという話もございます。
 これまで国交省と経産省が官民協議会を設置して、2019年から試験飛行、2023年から事業開始というロードマップをつくっております。しかし、試験飛行の実績はほとんどないと承知しておりました。
 今般、広域自治体として初めて地域版のロードマップを三重県が策定し、取組を進めているわけでございますが、三重県から、今後本格的に試験飛行を実施するためには、許可の基準が明確になっていなければならない、それから、2023年までに「空飛ぶクルマ」の運航を開始するために必要な基準や手続を早急に明確にしてほしいという強いご要望をいただきました。直轄チームで関係省庁といろいろ調整したところ、国交省から、今年度の3月までに試験飛行の関連条文の一覧、試験飛行に係る許可事例の公表を目指す、それから、具体的な実証飛行の計画を踏まえ、来年度のできる限り早い時期に試験飛行のガイドラインを新たに策定、公表するという回答をいただいたところでございます。
 再来年、2023年の事業スタートに必要な基準や手続についても、地方と事業者が運航体制の整備、機体開発などを円滑に進められるよう、官民協議会の議論を踏まえて、順次それについても公表していくという回答をいただきました。
 赤羽大臣をはじめ、国交省の素早い対応に感謝申し上げ、日本の新たな産業の育成にしっかり取り組んでいただきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)新型コロナのワクチンについて伺います。総理が来週半ばと表明される医療従事者向けの先行接種まで1週間を切りました。具体的な日時と、先日大臣が公表されたEUから輸出承認を得られた第1便の数量など、現在の最新の状況、そして現在直面している課題を、それぞれお聞かせください。
(答)総理がおっしゃるように、来週の先行接種の開始に向けて努力しているところでございます。承認が前提でございますので、現状で何か申し上げられることはございません。
 ワクチンにつきましては、EUで順次承認されたものからこちらへ輸送するということになります。詳細については、政府側に引き渡されるまではファイザーにお尋ねいただきたいと思います。
(問)もう一点関連です。先ほど薬事承認が前提という御発言がありましたけれども、厚労省の正式承認が出次第、そういった接種の供給スケジュールに関しても一定程度公表されるという理解でよろしいのでしょうか。
(答)先行接種のスケジュールにつきましては、承認がおりれば様々御報告ができるものがあると思います。ワクチンそのものの供給スケジュールは、これは薬事承認というよりはEUの透明化メカニズムとの兼ね合いでございますので、薬事承認とはあまり関係がございません。

(以上)