河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年2月10日

(令和3年2月10日(水) 18:28~18:37  於:中央合同庁舎第8号館1階エントランスホール)

1.発言要旨


 全国知事会とオンラインで会合をやらせていただきましたが、32の道府県からリエゾンを出していただけることになりました。5つの政令指定都市、それから特別区からも1人、合わせて38名のリエゾンをいただくことになりましたので、国と自治体でしっかり連携しながら、このワクチン接種を進めていきたいと思っております。
 また、来週の半ばぐらいから医療従事者への先行接種を始めていきたいと思っているところでございますが、高齢者の接種のスケジュールについては、今、早くとも4月1日と申し上げております。なかなかワクチンの供給スケジュールが決まらない中、自治体にご迷惑を掛けておりますが、もう少し日程を絞ったことを自治体になるべく早くお伝えできるように努力していきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)先ほど知事会との会議の冒頭で、知事会の方から、ワクチンの接種委託単価の引上げや、小分けの配送の手段について詳細な情報開示を求める声が上がりましたが、こういった要望に関してどのように大臣からお答えされたのでしょうか。
(答)昨日、改定しました手引きの中で、小分けの際にバイクはやめて欲しいということはお伝えいたしましたので、四輪でお願いしたいと思っております。
 基本的にワクチン接種にかかるコストは国が負担いたしますので、様々なご要望が上がっていることについて、きっちり自治体に心配いらないということをお返しできるように、個別にしっかり回答していきたいと思いますし、回答したものは、自治体向けのQ&Aに入れて自治体全部に共有できるようにしております。
(問)委託単価の引上げについてはどうお考えですか。
(答)委託単価はそのままでございますけれども、それ以外の部分は補助金の方で対応することができるようにしてございますので、心配はいらないと思います。
(問)先ほどの医師会長との官邸での会談の中で、中川会長の方から、情報開示の徹底を求める要請があったかと思います。今後どういうふうに改善されていくか、お考えをお聞かせください。
(答)一番問題になっているのが供給のスケジュールのところでございますので、これは状況を説明して、今のところ1回ごとの承認ということで入ってくるので、きっちり承認されたスケジュールでお知らせできるようにしていきたいと思っております。
(問)もう一点、先日、大臣は高齢者接種について4月1日以降とおっしゃっていました。今日、総理は4月からを目指したいと日付がなくなりましたけれども、これは4月1日、あるいは上旬が難しいという日程感なのか、このあたりいかがお考えでしょうか。
(答)一度始めて、途中で予約を取っているのに在庫がなくなったので中断する、というわけにはいきませんので、供給スケジュールを見ながら、どのタイミングでスタートするのが良いのか、在庫をどれぐらい持っておいたら良いのか、そういうことも相談しながら、少しスタートはこの辺からというようなことを決めていきたいと思っております。そのためにも、4月のある程度のところの供給スケジュールが見えてくるのが大事だと思いますし、そこが承認されて、しっかり出るというある程度の目論見がないといけませんので、それができるように努めていきたいと思います。
(問)確認ですが、4月中には高齢者接種を始められるという認識で良いのでしょうか。
(答)今、私が申し上げているのは、早くても4月1日になるというところで、そこから先は、なるべくもう少し具体的にしていきたいと思います。
(問)関連して、要は、4月1日はフィックスされた、変わらないという理解で良いのでしょうか。
(答)いや、早くても4月1日と申し上げております。
(問)大臣のご認識としては、前と何も変わってないという理解でよろしいですか。
(答)そうです。3月中に始まることはないので、公共の施設を押さえる必要は、3月中はございませんということを申し上げて、そこから先はもう少し日程をきちっとお伝えしないと、いつまでも4月全部を押さえているわけにはいかないというところもありますので、そこはもう少し絞れるように努力していきたいと思っております。
(問)まさにその点で、日程を絞って伝えたいということですけれども、自治体もそれに応じての準備になると思うのですけれども、いつ頃を目途に4月のより具体的な日程をお示しできそうな考えでいらっしゃいますか。
(答)なるべく早くやりたいと思っております。これはもう供給スケジュールに応じるところが非常に大きいものですから、供給スケジュールの先々の様子を確認しながら、自治体にこのような検討、もうちょっと検討というよりは、確度の高いものをお出ししたいと思います。
(問)例えば月内には示すとか、そういったような目途はありますでしょうか。
(答)申し上げているように供給スケジュール次第というところがありますので、供給スケジュールが早く見えてきて、EUの承認のプロセスに対する、我々日本向けのファイザー社のワクチンが、ある程度出てくるという信頼感が出てくれば、しっかりお伝えすることができるのではないかと思います。途中の弾切れというのがおそらく自治体にとって一番困ることだと思いますので、そうならないように、我々としてもしっかりやってまいりたいと思います。
(問)先ほど、大臣は知事会との面会の中で、1便ごとに承認というお話をされていましたし、具体的に今日お話しされた知事の方たち、全国の市町村が関わってくるのは第2便以降になるかと思います。第2便以降についての調整状況を教えてください。
(答)第1便は承認されましたので、第1便はできます。それ以降はまだ何ら申し上げられるような状況にございません。
(問)今後、第2便、3便が承認されたら、その都度発表されるんですか。
(答)そこはメーカーとのいろいろな状況もあると思いますので、確定し、出せるような状況になったらしっかりお伝えしていきたいと思います。
(問)先ほど、30人以上の全国の県の職員なども厚労省にリエゾンでということでしたが、いつから厚労省の方で。
(答)正確には15日からだったと思います。
(問)来週半ばから医療従事者への先行接種を始めると思うのですけれども、いわゆる輸送面で、現状、大臣の方から提供していただける情報というのはあるのでしょうか。
(答)提供できるようなことになればお伝えしたいと思います。
(問)例えば空港に到着する日時とかというのは。
(答)それは我々からお伝えすることはないと思います。
(問)地方自治体からのリエゾンについてなんですけれども、大臣は、どんな役割を期待しているか教えてください。
(答)ワクチン接種に必要な業務にしっかりと携わっていただくことになりますが、自治体との連携を深める役割を一義的に担っていただきたいと思います。

(以上)