河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年1月25日

(令和3年1月25日(月) 19:36~19:44  於:中央合同庁舎第8号館1階エントランスホール)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)ワクチンの管理システムについてお伺いします。今回、システムを作ろうと思った理由やその目的、また、実際にどのように運用していくのかお聞かせください。
(答)このワクチン接種のために、厚労省がV-SYSという新しいシステムを今、立ち上げております。それと自治体がこれまでの接種台帳のシステムを使っていくことになりますが、国として、ワクチン接種の数をリアルタイムで把握したいと思っております。また、1回目の接種と2回目の接種の間に引越しをされる方、あるいは単身赴任で住民票の住所と違うところにいらっしゃる方、そういう方を把握しなければならないというニーズがございます。
 それから、1回目の接種をしてから、3週間で2回目の接種をお願いするわけですけれども、3週間経って接種の予約が入っていない方に、できれば2回目の接種をお願いする、接種の勧奨をシステムでやれるようにしたいと思っております。また、いずれワクチンの接種証明というものを考えたときに、こういうシステムが必要になってくると考えておりますので、今、動いている自治体の接種台帳に基づくシステムや、厚労省のV-SYSには触らずに、全く新しいものを追加で立ち上げるということを検討していきたいと思っております。
 平井大臣のご協力をいただいて、チームを立ち上げて、小林補佐官にそのチームを率いてもらいますが、自治体としっかりコミュニケーションを取りながら、システムの立上げに向けて動いていきたいと思っております。このシステムは、国がやるものですから、このシステムへの入力を含めて、全ての費用は国が持つということになります。
(問)そのシステムの導入時期に関して、いつ頃を目標にしているか、目途など立っていましたら教えてください。
(答)これからやってまいりますが、高齢者の方々の接種に間に合うように立ち上げていきたいと考えております。
(問)今、高齢者の方の接種ということですけれども、今日も自治体向けの説明で、厚労省は3月下旬みたいな想定を出していますけれども、基本それを共有しているという理解でよろしいでしょうか。
(答)まだワクチンの供給スケジュールが固まっておりませんので、いつからということを申し上げるのは困難でございますが、なるべくこの高齢者の接種の開始に間に合うように、システムを動かしていきたいと思っております。その時には、もうV-SYSも、自治体のシステムも動いておりますが、国のシステムもできればそこに間に合わせていきたいと考えています。
(問)ちなみにその厚労省が示した想定のスケジュールというのは、河野大臣も認識を一にしているということでよろしいでしょうか。
(答)これは自治体に、いつ頃、どういうことをやってほしいという想定のスケジュールであります。
(問)想定ということですね。
(答)そうです。
(問)確認ですけれども、今日の厚労省の説明では、65歳以上の高齢者への2回の接種を3か月以内に終えると。具体的なスケジュールを示さなかったものの、3か月以内に終える体制整備を目標とすると示されました。この点、大臣の受止めをお聞かせください。
(答)正確に申しますと、1回目の接種を2か月でやっていただくことになります。65歳以上の高齢者への1回目の接種を、2か月の間にやっていただきます。それで、3週間経って、2回目の接種をしていただきますので、2度目の接種が、1回目がスタートしてから3週間後にスタートして、そこから2か月で2回目の接種をやっていただくということを目標にして、それぞれ自治体で計画を作ってくださいということをお願いしております。
 人口の大きいところ、小さいところ様々な事情が違いますので、全ての自治体にそれで必ずやってくださいということではありません。しかし、どれぐらいの日程感で、やっていただくための計画を作ってほしいかという国の要望として、1回の接種が完了するのに2か月、3週間ずれたところでスタートして、2回目がやはり2か月。ですから、2か月と3週間で、高齢者の方の接種が終わるというのが、我々が一つの目安として、今日お示しした日程感であります。
(問)関連で、今のその目安の2か月と3週間、これが例えば3月中に始まれば、いわゆる優先接種を終えた、一般の方々の接種は5月中の開始となる日程感というのが想定されます。大臣もそういう日程感を想定されているのか。あるいは大多数の国民の方が接種を受けるピーク時は、どの辺を念頭に置いていらっしゃいますか。
(答)これはワクチンの供給スケジュールが決まらないと高齢者のスタートも決まりませんので、今の時点で何月と申し上げることはできません。
 高齢者の接種が終わると、今度は基礎疾患を持っている方、あるいは高齢者の施設で働いていらっしゃる方、そういう方の接種が始まって、その後、それ以外の方の接種ということになりますが、今、なるべく早くワクチンの供給スケジュールを固めたいと思っております。まだ、今の時点で供給スケジュールが固まっておりませんので、どのようなタイミングになるかは、もう少しお待ちいただきたいと思いますが、自治体には高齢者の方の接種が2か月と3週間で終わるぐらいの感じの体制が組めるかどうか、お願いしているところでございます。
(問)新システムについてなんですけれども、小林補佐官を中心にこれから進めていくというお話があったと思うんですけれども、補佐官を支える事務方のスタッフはどういう体制でいくのか。また、チームのようなものを考えていらっしゃるのかをお聞かせください。
(答)これは平井大臣のご協力をいただいて、小林さんのもとにチームを作っていきたいと思っております。
(問)平井大臣も関わっていくようなイメージで良いでしょうか。
(答)平井大臣のチームにご協力をいただきます。
(問)関連して、そのチームというのは、民間からとかの活用も考えていらっしゃるんですか。
(答)これからスケジュール的に間に合うようにするにはどうしたら良いかということは考えていきたいと思います。
(問)新システムの構築によって、自治体の作業面での負担などへの影響や効果はどのように考えていらっしゃいますか。
(答)今、自治体がやっていることに、追加になることはありません。現場での入力も、これはもう国の方が費用負担をいたしますので、入力に必要な人を雇っていただくなり何なりということで、自治体には追加の負担になるということはないようにしたいと思います。

(以上)