河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年1月19日

(令和3年1月19日(火) 10:35~10:50  於:―(オンライン形式))

1.発言要旨


 菅総理から、コロナに関するワクチンの接種を円滑に推進できるよう、行政各部の所管する事務を調整せよという指示をいただきました。様々なポリシーに関しては、これまでどおり田村大臣、西村大臣のところでやられることになりますが、輸送ですとか保管、あるいは会場の設定といった、接種に関するロジについて担当することになります。
 国民の皆様が安全で有効なワクチンを1人でも多く、1日でも早く接種できるように、全力を尽くしてまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)今、ロジの御担当というふうなことをおっしゃられていましたけれども、厚生労働省が、今、展開されているワクチン接種円滑化システムに関することも担当されるという理解でよろしいでしょうか。また、ワクチンの接種前、接種後のトレーサビリティーの確保が重要かと思いますけれども、現時点でどこまでデータ化する必要性があるのか、どうお考えかお聞かせいただければと思います。
(答)昨晩、総理から指示をいただいて、今日から現状把握に入りますので、現状把握をしてからお知らせしたいと思います。
(問)もう一点です。日曜日の生配信の中で、テレビのネット同時配信や海外投票のオンライン化というふうな御質問もあったかと思います。その場面で「やるやる詐欺」になっているみたいなことも述べていらっしゃいましたけれども、合意形成や、調整が難しい分野をどう進めていけば良いのか、大臣御自身の御見解をお聞かせいただければと思います。
(答)蓋かぶせについては、もう文化庁が著作権法の改正でこの国会で審議をお願いすることになっております。
 在外投票のオンライン化については、総務省のところでやることになっておりますので、進行状況は常に確認していきたいと思います。
(問)昨日、大臣はテレビ番組でも、今回、このワクチン接種については何次元方程式になるのかわからない、結構大変な力仕事だというような趣旨の御発言をされていたかと思いますけれども、現時点で、この作業がどれぐらい難しい作業になると予測しているか、現在の手応えというか、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)わかりません。これから現状を把握します。
(問)ワクチン接種に関して、大臣を補佐する副大臣などはどういう体制で臨まれるんでしょうか。
(答)藤井副大臣と厚労省の山本副大臣にサポートしてもらいます。
(問)それぞれ役割分担というのは決めているんでしょうか。
(答)今後です。
(問)ワクチン接種のデータ管理の在り方についてお伺いします。大臣は、これまで行政手続のオンライン化に積極的に取り組んでこられましたが、現在、ワクチン接種の記録の管理などが紙の台帳でやられているというところもありまして、コロナウイルスのワクチン接種の際にも、オンライン化を検討されるというおつもりはありますでしょうか。
(答)これから現状把握しますので、わかりません。
(問)大臣が外務大臣時代に、ワクチン関係の世界的な会合などを横浜で主催されたりとか、それからセス・バークレー事務局長とお会いになったりとかしていらっしゃるんですが、今回のコロナワクチンのロジの担当になられたということと、その辺りの活動というのは、何か御関係があるとお考えでしょうか。
(答)ありません。
(問)もう一点あるんですが、先日、大臣はロイターのインタビューで、東京五輪についてどちらに転ぶかわからないとか、生易しい状況ではないというふうにお答えになったと報じられていますが、東京五輪の開催のために、日本でどの程度ワクチン接種が広がれば良いと、できるというふうにお考えかということと、それから、五輪開催のために、ワクチンはPCR検査に優先して推進するべきだとお考えでしょうか。
(答)ポリシーについては、田村大臣、西村大臣にお尋ねください。
(問)五輪関係についてお伺いします。大臣、先ほど冒頭でも御案内がありましたように、新型コロナのワクチン接種の調整を担当される大臣になられるということですけれども、ワクチンの接種というのは、東京五輪の成功に大きく関わってくる要素だと思いますけれども、改めてですが、大臣として東京五輪は開催すべきとお考えなのか。もしくは、中止すべきとお考えなのか現状認識をお聞かせください。
 あわせて、世論調査等で五輪開催について否定的な意見が割と多いように思われるんですけれども、こうした現状について、どのように分析されていますでしょうか。御所見があればお願いいたします。
(答)担当大臣にお尋ねください。
(問)ちょっと五輪と関係するんですけれども、先日、大臣は韓国紙のインタビューで、ワクチンがあるからこそ五輪も可能だと、確実にやっていきたいというふうにコメントされていると報じられていますけれども、このワクチンの接種と五輪の開催の関係性、これはどういうふうに捉えておられますでしょうか。
(答)ポリシーについては、担当大臣にお尋ねください。
(問)あともう一点です。体制整備なんですが、各省庁との連携体制であるとか、あとは業界、自治体との連携体制をこれから築いていくと思うんですけれども、組織体を立ち上げるようなことは念頭にありますでしょうか。
(答)業界をはじめ、御関係の方との連携は非常に強くしていかなければいけないと思っております。どのような体制にするかというのは、まず現状を伺った上で考えていきたいと思っております。
(問)現状を把握してから進めていきたいということですけれども、様々な課題がある中で、どういったところからまずは現状認識を進めたいのか。そして、このロジを務めるということの重さをどういうふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)様々な要素があると思いますので、一つ一つ現状把握をまずしていきたいと思っております。1日も早く、1人でも多くの方に、ワクチンの接種を受けていただくために、全力を尽くしていきたいと思っております。
(問)まず現状把握ということですけれども、国交省、経産省、厚労省、環境省等あると思いますが、まずはこういったところから聞き取りをやっていくという理解でよろしいでしょうか。
(答)もう全てのところから、役所に限らず関係するところからヒアリングをしたいと思っています。
(問)昨日、菅総理の施政方針演説で、沖縄県名護市の名護東道路について御発言がありました。今夏の全面開通を予定しているということで、観光振興に役立つとのお話でした。この道路に関しまして、昨年、現区間からの更なる延長を政府は検討しているとの報道もございました。沖縄担当大臣として、沖縄振興策としてのこの道路の有効性についての御所感と、今後の整備計画の見通しについてお聞かせください。
(答)名護市の伊差川までを結ぶ東道路ですよね。今年の夏に、今、残っている2.6キロメートルは、今年の夏までに開通させるつもりで工事は進んでおります。そこはしっかりやってまいりたいと思います。この道路ができることで、名護の市街地の渋滞が緩和されるということと、北部地域の活性化にもつながっていくということを期待しているわけでございます。
 とりあえず、名護市の伊差川と許田インターチェンジの間を結ぶところまで、この夏に完成させる予定でございますけれども、その後については、沖縄県と連携しながら国交省と検討していきたいと思っております。伊差川より先のルートは、現時点で具体的な計画というところには至っておりません。
(問)もう一度ワクチンの話なんですけれども、スケジュール感なんですけれども、2021年前半までに国民全員のワクチンを確保するという政府目標があると思います。昨日、テレビでも話されていましたけれども、接種の消費期限がワクチンにはあると。この優先順位を考えたときに、どういうスケジュールでそのロジを、今、念頭に考えておられますでしょうか。
(答)現状把握をしてから考えますので、今は何もありません。

(以上)