河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年1月12日

(令和3年1月12日(火) 10:31~10:43  於:―(オンライン形式))

1.発言要旨


 テレワークが始まって数日がたちました。やっぱりマスクをしないで済む分、アトピーには非常に良いと思っておりますが、腰痛対策は何かやらなければいけないかというのが現在の感じです。
 今日の冒頭は、押印と書面の見直しということで政省令の改正はどんどん進めていただいておりますが、どうしても法律で規定されているもの、法改正が必要な事項については、18日から始まります通常国会に所要の法案の提出ができるように準備をしているところです。
 押印、書面の見直しについて、50本程度の法律を一括改正する方向で調整中です。大臣室の横に法案のための部屋をつくって、そこの部局は年末年始にかなり一生懸命に出てきてくれて、仕事をしてもらっておりました。押印と書面の見直しの法改正をなるべく早期に国会に提出して、できるだけ速やかに御審議いただきたいと思っているところでございます。

2.質疑応答

(問)オンラインでの参加をさせていただきまして、感謝いたします。弊社は10月からリモート体制で、霞が関に拠点がないので非常に助かっております。職員の皆さんや記者会の皆さんにも感謝申し上げます。河野大臣への御質問は、このオンラインでの会見形式を、仮に緊急事態宣言が解除された後も続けるおつもりがあるのか、それとも、一時的な措置なのか、この点をお聞かせいただきたいというのがまず1点です。
 もう1点が、既に省庁ですとか外国公館との間でオンラインの会議を活用されているかと思いますけれども、そのメリットとデメリットをどのように捉えていらっしゃるのか、教えていただきたいと思います。
(答)私のテレワークは、まだ、日付その他何も決めたものはございません。走りながら考えていきたいというのが正直なところです。
 オンラインでいろんなことができていると思っております。特に今のところ、何かデメリットというようなものを感じるところは、まだありません。ついつい家にあるお菓子に手が伸びてしまうとか、そういうのが副次的にはありますけれども、とりあえず今のところデメリットはまだないかと正直思っております。
 これまでやっている業務も限られているというところはあるのかもしれませんが、やりながら何か問題点が出てくるかも見ていきたいと思っております。
(問)こちらは要望になってしまうんですけれども、記者クラブの非加盟社だと、国会の開催期間中ですと、院内で行われる閣議後記者会見には警備上の理由で参加が難しいことがございます。ですので、このようなオンラインでの会見を引き続き、続けていただきたいというふうにこちらの方では考えておりますので、よろしくお願いします。
(問)大臣、働き方改革について伺います。18日から通常国会が始まると思いますが、10月、11月に在庁時間調査に取り組まれて、緊急事態宣言を受けてテレワーク、出勤7割減ということを要請されています。通常国会に向けて、働き方改革にどう取り組むか、改めてその御所感をお願いします。
(答)在庁時間調査によって、現実、サービス残業がかなりあると思っておりますので、少し財務省とも調整をしなければならないと思っております。残業時間を明確に記録して、全ての残業時間に対して残業手当が支払われるような指示を内閣人事局から各省に出したいと思っております。
 これまでは残業の指示がないけれども好き勝手に役所に残っているというような建前があったのかもしれませんが、今後は管理職は残業の指示を出していないものについては、速やかに退庁させるように指示をする。つまり、残っている者については包括的な残業の指示のもと、残って仕事をしているということを明確にして、その時間に対して残業手当をきちんと支払うということを各省庁にきちんと対応させたいと思っております。
 また、霞が関に関しても、テレワークを増やすように指示をしているところでありますが、数字の辻褄を合わせるために有給休暇をとって登庁しているようなことがないように、これも内閣人事局から各省にきちんとした指示を出したいと思っております。そのようなことが発見された場合には、やった本人、それからそれを見逃した上司、ともに処分の対象となり得るということだと思いますので、そのようなことが行われないように、それぞれ各省の管理職並びに人事関係者には徹底させたいと思っております。
 また、18日から国会が始まりますので、国会関連のことがどのように残業時間につながっているかというところは、しっかりと事実関係を調査する必要があろうかと思っておりますので、そうしたことも内閣人事局を通じて、各省に時間等を記録するように指示を出していきたいと思っております。
(問)以前、国家公務員の総合職の自己都合退職が6年で4倍に増えたということを御指摘されて危機感を示されていましたけれども、現状の霞が関の働き方をどう認識されているか、改めてお願いします。
(答)以前に申し上げた時とあまり認識は変わっておりません。長時間労働、それからやりがいのない雑務が多い、この2つにまず焦点を当てて、働き方改革にしっかり取り組んでいきたいと思っております。
(問)今のことに関連してなのですが、財務省とこれから調整ということですが、まだ、さらの状態でこれから調整をしていくのか。また、その調整の度合い等をどういうふうにスピード感を持ってやっていくのか、その辺りをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)近日中に財務大臣のところへお伺いしたいと思っておりますが、財務大臣、官房長官にはもう既にこうしたことを立ち話でお伝えしておりますので、もう少し打合せをした上でやってまいりたいと思っております。

(以上)