河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年12月1日

(令和2年12月1日(火) 9:05~9:19  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨

 
 幾つかございます。まず、公開プロセスで指摘がありました文科省案件の幾つかの説明がございました。「ふげん」の使用済み核燃料につきましては、納得のいく御説明をいただきましたので了承としたいと思います。引き続き、しっかりモニタリングが必要だと思います。
 統計表における機械判読可能なデータの表記方法について、意見照会を今日までやっております。御意見のある方は、是非お寄せいただきたいと思っております。
 それから、国の行政手続における押印の廃止に伴いまして、自治体でも同様のことをお願いしたいと思っておりますが、直轄チームで押印廃止に関するマニュアルの素案ができてまいりました。幾つかの自治体に意見照会をした上で、正式に12月のどこかで出したいと思っております。今まで先進的な取組をしてくださっていた自治体におかれても、国の行政手続で99%以上押印を廃止いたしましたので、更なる取組が可能になると思います。また、今までやってこられなかった自治体におかれては、これを機会に取り組んでいただけるように、参照できるようなマニュアルにしていきたいと思っております。
 今日の午後、「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」のキックオフをいたします。今日は、風力発電に関する環境アセス及び容量市場を取り上げていきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)今、冒頭の発言でありました行政手続における押印廃止についてのマニュアル作成に関してですが、これを地方自治体、あるいは市町村に対して配るということで、具体的にどのような意義があるか、改めてお願いいたします。
(答)配るといいますか、ホームページに掲載して、印刷できるようなPDFもつけることになるのではないかと思います。今までこうした取組をやってこなかった自治体も、このマニュアルを参照しながら、そういう取組をそれぞれの自治体で開始していただけるような材料になるようなものになると思っております。
 都道府県、あるいは政令市の中で、先進的に取り組んでくれているところもありますし、大体人口15万人以上の自治体で結構やってくださっているところがありますが、市でも人口の少ないところ、あるいは町村、なかなか今までこうしたところに手が回っていなかったのだと思いますが、なるべくそういう自治体にも住民の利便性の向上、あるいはこのデジタル化へ向けての第一歩ということで、取組を開始していただきたいと思っております。
(問)冒頭発表があった「ふげん」の使用済み核燃料の件で伺います。公開プロセスでは、原子力機構がそのフランス企業と結んだ契約について、プルトニウムの扱いが、費用総額が不明瞭だというふうに見直しを求めた経緯があります。有識者の取りまとめでも、契約の解消も含めた新たな検討を要求した経緯がありますけれども、大臣は、今回、文科省から具体的にどういった説明を受けて納得に至ったのか。今後の契約は解消されないという理解で良いのか。モニタリングとおっしゃいましたけれども、その辺の今後のスケジュール感も含めてお聞かせください。
(答)プルトニウムが絡んできますので、内容の詳細については申し上げることができませんが、今、文科省が進めているプロセスで、適切な対応がとられるだろうと思っております。今後、重大な変更が起きないように、そこはしっかり見ていっていただきたいと思っております。
(問)確認ですが、契約は解消されないという理解で良いんでしょうか。
(答)今のプロセスでやっていただくことにいたしたいと思います。
(問)先程の「ふげん」の件ですけれども、詳細については、プルトニウムの関係なのでおっしゃらないということでしたけれども、そもそもレビューの公開の場でああいうふうに取り上げたわけで、もう少し何か、大臣の判断が変わったに至る説明が欲しいんですけれども、いかがでしょうか。
(答)取り上げたことは適当であったと思います。文科省がその後、きちんとした説明を用意して、説明してくれましたので、了承したいと思います。
(問)取り上げたのは公開の場だけれども、説明の場が非公開というのが、レビューの趣旨とちょっと整合性がよくわからないんですけれども、いかがですか。
(答)特に問題ないと思っております。
(問)その内容については、大臣が納得されれば、レビューの場で見た人はもやもやが残っているんですけれども、問題はないということですか。
(答)そのとおりです。
(問)「ふげん」に関連してなんですけれども、ちゃんと説明をして、納得できたということですが、そうすると、何かを変えただとか、方針を見直したということではなくて、説明し直してきたならば理解ができたということなんでしょうか。政策的には、文科省側の対応そのものに変化はなかったということなんでしょうか。
(答)プルトニウムに関することでございますから、中身について申し上げるということはできないことは御理解をいただきたいと思います。文科省の説明が適切であったと考えて、了承したいと思っております。
(問)先程、冒頭に御紹介もありまして、今日の午後に開かれる再生可能エネルギーのタスクフォースについてなんですけれども、御紹介でありましたように、今日の議題は風力発電の環境アセスと、あと容量市場についてテーマにするということだと思うんですけれども、最初の初会合でこの2つのテーマを取り上げるに至った大臣の問題意識というか、お考えをお聞かせください。
(答)規制改革の要望の大きいものから順次やってまいりたいと思っております。また、このタスクフォースのみならず、いろいろと寄せられている再生可能エネルギーに関する規制改革については、各省に対応を求めているところでございますので、それとあわせてしっかり再エネの規制改革を進めていきたいと思います。
(問)関連でお伺いします。再エネのタスクフォースの今後のスケジュール感について、どれぐらいの頻度で開催されて、いつ頃の取りまとめを目指していらっしゃるのか、教えて下さい。
(答)可能な限り、どんどんやっていきたいと思います。取りまとめというよりは、どんどん進めていきたいと思っています。
(問)昨日までやっていらっしゃった在庁時間の調査の件なんですけれども、いつ頃発表を御予定されているか、伺いたいんですけれども。
(答)昨日までやっておりましたので、今は、その結果の取りまとめの作業に入っているところでございます。なるべく早くお知らせをするようにしていきたいと思っております。
(問)冒頭に発言のあった自治体向けのマニュアルのことと、あとは在庁時間管理システムのことでお聞きします。
 マニュアルについてなんですが、区市町村とか都道府県にはどういった形で、例えば通知とかという形で周知するのかという、その周知方法について、あと、素案ということなんですが、内容はどういった内容なのか。何か例えばハンコレスをするためには、こういったことを紹介しているとかという内容で、言える範囲でちょっと教えていただきたいというのが1つです。
 在庁時間管理システムなんですが、10月の会見では財務省とか環境省が採用するということをおっしゃっていたと思うんですが、現在、他の省庁が採用するとか、進捗があれば教えて下さい。
(答)出退勤のシステムの話は、特に変わりはございません。マニュアルについては、ホームページに掲載して、各自治体に見ていただきたいと思っております。内容については、近々発表いたします。
(問)全く別の件で恐縮なんですけれども、陸上自衛隊の自衛官がYouTubeで広告収入を得たということで懲戒処分になった件ですとか、あと高知県の特別支援学校の教諭が同人活動をしていて、やはり副業ということで懲戒処分になったということに関して、公務員と副業ということに関して、ネットで不安の声が上がっております。
 守秘義務の観点とか、多々論点があると思うんですけれども、河野大臣御自身が若手の職員の離職率の高さについて触れられていらっしゃったので、国家公務員・地方公務員と副業に関することについて、御見解をいただければと思います。
(答)所管官庁にお尋ねください。
(問)「ふげん」の話に戻るんですけれども、確かに公開プロセスで取り上げた意義等はあると思うんですけれども、大臣の発言によって、もうここまでには県外搬出するということで受け止めていた地元の方々も、いろいろ不安に思ったこともあるかと思うんですけれども、そういうことについて、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)きちんとした説明がされていなかったのは問題だと思います。きちんとした納得のいく説明がありましたので了承いたしました。
(問)もう一点なんですが、プルトニウムが絡むことだから詳細についてはお控えをするということなんですが、現状、政府の方針としては、利用目的がはっきりしないプルトニウムは持たないということでやっておられる中で、プルトニウムを理由にされて、どういった説明が文科省側からあったのかというのが、理解ができなかったので、その辺を補足事項とか、御説明いただけたらお願いします。
(答)内容については、文科省が所管をしておりますので、文科省にお尋ねいただきたいと思います。文科省がどこまで公開をするか、それは文科省の判断だと思います。
(問)「ふげん」の件ですけれども、文科省がどこまで公開するかは文科省の判断ということですが、大臣からどこまで説明しなさいとか、してくださいとか、そういった話は何かされているんでしょうか。
(答)公開されていない情報も含め、全て説明していただきましたので、了承いたしました。私として、非公開を前提に説明を受けておりますので、私から何か申し上げるのは避けたいと思います。

(以上)