平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年4月16日

(令和3年4月16日(金) 9:10~9:18  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)「統合型入国者健康情報等管理システム」についてですけれども、前回の会見で、新たなシステムの仕様とか運用方針が週内にも決まるというお話をされていましたが、その後の進捗状況を、もし何か進んでいたらお聞かせください。
(答)統合型入国者健康情報等管理システムは、オリパラに向けて用途を限定せず、広く日本への入国者を対象として入国に係る様々な手続を1つのシステムで一体的に管理することとしています。
 オリパラにおいて海外からの観客の受入れを行わないことに伴いまして、内閣官房の下、査証申請、ビザや観客の入場に係る部分(顔認証)など不要となる機能について整理されたことからそれを踏まえて委託先と契約変更についての調整を始めています。
 この契約は履行後に支払うという契約ですから、まだ一銭もお金を払っているわけではございません。ですから、現時点で予算の執行はしていないということです。いずれにしましても、官房長官そして木原補佐官のところで取りまとめていただいた方針に従って、既に先行して交渉に入っていると聞いておりますが、所要の手続に入りたいと考えています。
(問)履行後に支払うという話だったんですけれども、契約金は73.1億円になっていますけれども、今お話しされたビザの申請とか顔認証とか、不要となる機能を整理すると大体どのぐらい圧縮できるという見込みなのでしょうか。
(答)まだこれは相手があることですし、精査しているところなので、現段階では数字を申し上げるのは難しいと思います。最終的には明らかになりますけれども。
(問)ということは、委託先は変えずに仕様書を変更していくという、そういうイメージですか。
(答)そうです。仕様書は変更するということです。
(問)主にはビザのところと顔認証が不要と。あと、コールセンターとかその辺も。
(答)サイズが変わるのではないかと思います。
(問)これはまだお金は支払っていないということですけれども、開発自体はもう着手していたんですよね。
(答)もちろん、そうです。一部、連携基盤とかアプリとの情報連携のテストはやっていますから、使うものは当然やっているということです。それは予定どおり進んでいます。
(問)今朝、厚労省からCOCOAの不具合についての報告書が出まして、もしそれに関して受け止めやご感想、ご意見などがございましたらお願いいたします。
(答)「COCOAの不具合調査・再発防止策検討チーム」の報告書については、私も報告を受けています。厚生労働省の報告では、今回の不具合が見逃された原因は、主にバージョンアップの際の適切なテストが実施されなかったこと、GitHub等の外部からの指摘を不具合の発見に活かすことができなかったこととされたと承知しています。
 今回の不具合を受けて、2月25日に内閣官房IT総合戦略室及び厚労省で発足させた連携チームにおいて、現在はCOCOAの運用を担っておりまして、本報告書の内容を踏まえた上で、今年度の契約では委託先事業者にアプリの改修時に実機によるテストの必要性を含めて了承を得るように求めており、また、CIO補佐官がGitHubを確認して、有志の民間技術者コミュニティとのコミュニケーションを既に開始しています。IT総合戦略室としても、今回の事案への対応を教訓として、デジタル庁の今後の設置準備に活かしていきたいと思います。
(問)オリパラアプリに話が戻るんですけれども、不要になる見通しの機能というのは、既に開発に着手していたものなのか、それとも未着手の状態だったのか、いずれでしょうか。
(答)海外から受け入れないということに決めた時点では、ある程度着手していないと間に合わないと思います。ですから、実際にどれだけ作業が進んでいたのか、また、そこにどのぐらいの人件費がかかっているのか等々が金額交渉の中で出てくると考えていますが、これも今、作業中ということです。
(問)来週の靖国神社の例大祭ですけれども、参拝ですとか玉串料、真榊の奉納、こういったご予定はございますでしょうか。
(答)両方とも予定はありません。

(以上)