平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年3月12日

(令和3年3月12日(金) 8:43~8:48  於:院内閣議室前)

1.発言要旨


 私からは政府情報システムのためのセキュリティ評価制度ISMAPに基づいて、セキュリティ面の評価を受けたクラウドサービスのリストを公表するということでございます。
 安全性が評価された7社10サービスが今回登録されるということです。情報システムの調達で、クラウドサービスの導入を第一に検討する「クラウド・バイ・デフォルト原則」を掲げてきました。今回登録されたサービスのリストを活用することで、安全で利便性の高いクラウドサービスの導入を加速したいと考えております。
 次に、明日から私の地元高松市を公務で視察します。まずは、明日から全国のJR各社をはじめとする多くの鉄道事業者において、「デジタル障害手帳」による障害者割引の適用が始まるので、デジタル改革担当大臣として実現に大変な御尽力をいただいた赤羽国土交通大臣と、デジタル障害者手帳アプリを提供しているミライロ社の垣内社長と一緒に、JR高松駅で運用現場を視察することになっています。
 これはまぎれもなく、今年の1月の2プラス1で赤羽大臣と議論した時に出たテーマで、実現して非常によかったと考えております。
 午後には、「瀬戸内洋上都市ビジョン協議会」が取り組むMaaS、(Mobility as a Service)の実証事業、これは、船を着ける予約をMaaSアプリでできるということで、これも今までの路線が廃線になったり、廃止になったりしている中で、海上タクシーといえども、皆さんが使いやすくなるという意味では非常に大きいと思います。この2つのために明日、出張をさせていただくということです。
 もう1つは、これは河野大臣の方から詳しく説明があると思いますけれども、国民年金の保険料免除の手続のオンライン化ですけれども、マイナポータルを利用して簡単に免除申請ができる、ワンクリック免除というものをやろうということになっていたんですが、令和4年度前半の5月の実現を目指すということになりました。
 マイナポータルに関しても、常に使えるものを広げていきたい、このように思っています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)震災10年を迎えますけれども、防災のデジタル化について伺いたいんですが、レジストリの整備がなかなかされていないということで、自民党の方でも議論になっているんですけれども、整備のあり方の問題意識と、どのように構築を進めていくかという解決の方向性を伺いたいんですが。
(答)これは国民の要望としても非常に大きいところがあるので、関係各省と協力しながら、我々はベース・レジストリを含め、情報連携がうまくいくような形を作っていきたいと思います。
 一方、会津若松市の市民サービス等々は、本人同意の下で位置情報サービス等々も提供した防災サービスです。こういうものが一つの市と言えども、約2割の人たちが導入をして、自分の情報を出す、その代わりに自分に安全情報を送ってくれというようなことは、健康医療の分野等々もあって、そういうものを選択できるようなものを作った会津若松市というのは、少し進んでいるなと思うし、これは非常に参考になる例ではないかと思っています。

(以上)