平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年2月24日

(令和3年2月24日(水) 9:53~10:01  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)五輪向けのアプリなんですけれども、開発費が結構巨額ではないかという指摘が出ていて、比較が適切かわからないんですけれども、COCOAとかワクチンのシステムに比べると1桁違うと思うんですけれども、ここまで大きくなった理由というのはどういったことなんでしょうか。
(答)結局、査証申請とか検疫、入国管理、税関等のシステムと一体的に運用するということと、海外からの問い合わせなどに対応する有人のヘルプデスク、そして必要な規模を持たせる、これだけのことですからCOCOAとは比較ができるようなものではないと。多言語のサポートセンターの構築、とりあえずは日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語の6か国ということですかね。高い、安いということは今簡単には申し上げられませんが、必要な経費を合計した金額なんだろうと思います。これ、開発が非常に短い期間なので、受けてくれるところもそんなになかったと思うんですよね。そういう意味では大変なプロジェクトであると思います。
(問)アプリの開発そのものというより、運用に係る経費がかなりかかるということになるんでしょうか。
(答)アプリそのものというよりも、データ連携とかサブシステム、サポートセンターの構築に相当かかるということと、先ほど言った多言語対応、GDPR対応とかにお金がかかっていると思います。ですから、HER-SYSよりもいろんなデータを連携することになるので、これは結構大変だと思います。
 私の個人的な意見ですが、これだけのお金を使うとなると、将来インバウンドが復活したときに使えるような仕様にしておく必要があると考えています。そのようになっていると私は聞いています。
(問)総務省の接待問題について、受け止めをお伺いできればと思っています。今日中にも処分の内容が発表されるということですけれども、大臣の閣僚の一員としての受け止めをお伺いできればと思っています。
(答)所管ではないのでコメントしようがないですけれども、総務省としてはきちんと調査をした上で処分を下すということをやはり期待しています。
(問)接待を受けているということですけれども、公務員の方と民間の企業の方とのつき合い方というか、そういう在り方について、大臣のお考えがあれば併せてお願いします。
(答)情報収集は必要だと思いますし、私は自民党の時も民間のヒアリングベースに提言を作るということ、夜、そういう会食をしなくても、民間との接点をもっと厚くできるアイデアがやはりこれから必要だと思います。特に若い官僚にとっては、霞が関の中だけにいたのではもう全くこれからの時代は通用しない。そういう意味で、公務員の今後の教育のシステム、デジタル庁では今そういうことを考えていますが、アンテナ高くいろんな情報を自分の中で吸収して、それを政策に結び付けられるような人を育てていく方法を考えていくべきだと思います。
(問)デジタル庁が設立される前からだと思いますが、他の役所に比べても、より民間との接点とかあるいは直接的な利害関係を持った関係が想定されると思うんですけれども、そこでより気を付けるべきこととか、ルール化みたいなものというのは何かお考えでしょうか。
(答)これは今までもそうだったんですけれども、調達のルールというのは明確なのと、システム整備において、デジタル庁はいわゆる許認可の権限を持っているわけではなくて、システムを作る時の基本的な考え方を取りまとめるということなので、今までもそういう調達に対して既存のIT総合戦略室でも厳格に対応していたので、それは今後とも同じだと思います。

(以上)