平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年2月5日

(令和3年2月5日(金) 8:36~8:44  於:院内閣議室前)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)接触確認アプリCOCOAについて、Android版の不具合で、今年に入るまで実際の端末を使っての確認をしていなかったということで発見が遅れたということですけれども、まずその辺りの大臣の受け止めを。
(答)どうしてそういう状況になったのか、非常に私としても不思議です。それほど難しいアプリではないし、既にシンガポール等々の実績を踏まえて日本でも判断したわけで、ただ一つ言えることは、ああいうオープンソースで作っているものですけれども、エンジニアのコミュニティの皆さんとのコミュニケーションがうまくできていなかったんだろうと。そういう普通の発注になってしまったんですね。そういうところもあったと思うし、これはやはり発注の管理体制に問題があったと思います。
(問)総理もお粗末だったというお話ですけれども、大臣もやはりそういうふうに感じていますか。
(答)こういうことが起きないように、やはり今後デジタル庁では関与する。恐らくデジタル庁が設立されると、こういうものは直接デジタル庁が作るということになると思います。緊急に作るものとか、省庁横断のものは、デジタル庁自らが開発するということですが、最後まで責任を持ってきっちりやりきるというようなことに。今まで各省庁もベンダーに投げてそれで終わりというところがあった。やはりそこが問題だと私は思っています。そういうことも踏まえて今回のデジタル庁という考え方に至っているので、もう少し検証した上で、こういうことが二度と起きないようにしたいとそのように思います。
(問)COCOAのシステムは厚労省独自のシステムでしたけれども、IT総合戦略室としてはどれぐらいコミットしていたのかという点。あと今度ワクチンのV-SYSのシステムも厚労省独自のシステムですけれども、そちらに関してはIT総合戦略室としてはどれくらい関与していくおつもりなのか教えてください。
(答)COCOAに関しては、最初の要件定義のところで我々IT総合戦略室の補佐官が協力をしていたということは聞いています。ただ、その後具体的な発注以降は厚生労働省にバトンタッチしたということで、IT総合戦略室の機能として、求められればアドバイスをしていくという関与の仕方、これもある意味では、振り返れば中途半端なところがあったのではないかと思います。
 一方、今度、ワクチンの新システム(V-SYSではなく、接種確認を効率的に行うもの)、これは今、我々は約10人のチームを創生して送り込んでいて、これは関与をしていきたいと、小林補佐官、河野大臣を支えるためにもチームとして機能していきたいと思っています。
(問)話題が変わりまして、オリンピックに関してちょっと御所見をお伺いしたいんですけれども、森会長が女性蔑視ととられる発言されて、昨日撤回と謝罪をされました。
 閣僚の一人として今回の発言をどのように受け止めておられるか。世界からも批判の声が出ていますけれども、大臣のお考えを教えてください。
(答)なぜあのような発言に至ったのかちょっと私は想像できないと思います。少なくとも私には思いつかない発言なので、どういう経緯があったのか私は知りませんが、やはり認められる発言ではないと思います。
(問)(2月2日)火曜日の記者会見での大臣の発言でお伺いしたかったんですが、マイナンバーカードに関して、「封書がどんどん届いていて、発行枚数がぎりぎり限界までいくようだ」ということを述べられたと思うんですが、申請を促す一方で、このマイナンバーカードの発行ですとか交付体制の拡大というのをしていかないと、2022年度の全国民交付目標達成というのは物理的に難しくなると思うんですけれども、その辺りを大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)例えば加賀市とか都城市、その他の自治体でも交付率が5割を超えているような自治体は、やはりそれなりの体制をとっているということも多くわかってきたので、そのような体制がとれるように総務省から各自治体に協力をお願いをしてもらいたいと思っています。
 私の方は、私自身マイナちゃんと一緒に動画を撮りまして、皆さんに今回のQRコード付きの申請書が届いたらすぐに申し込んでほしいというメッセージをどんどんしていきたいと思います。
 少なくとも国民全員に身分証明書を持ってもらいたいと、それがもう本当、一番だと思います。今まで身分証明書を持たない国民が生活していたので、いろいろなものを代わりに使っていたわけです。そういうことがないようにするためには、皆さんにマイナンバーカードを持ってもらう、そしてそれを次の段階としてどんどん使ってもらえるようにしたいと思います。
 発行枚数は急激に伸びているので、私もいろいろ計算ばかりしているんですけれども、容易ではないんですが、ただ3割を超えるのはもうすぐだし、それ以降、5割というのもすぐだと思っています。ですから今回の3月中に届く封書、これがきちんと届いて皆さんがそれに基づいて申請していただければ、発行体制もぎりぎりのところまでいくんだろうと思います。
(問)オリンピックに関連して、オリパラに向けた水際対策としてのアプリの開発、これもIT総合戦略室の方で進められているかと思うんですけれども、その辺りの進捗についていかがでしょうか。
(答)あれはオリパラのアプリとCOCOAと2つということになるんだろうと思います。既に開発に入っているんですが、各省にまたがった運用の方が問題なので、恐らく今日の予算委員会でも質問があると思うんですけれども、今、法務大臣とか、厚労大臣、その他と、そこら辺りは調整中だと思います。
 我々はそのシステムがうまく開発できるように、IT総合戦略室として協力しているということになります。
(問)COCOAの二の舞にならないようにやっていく感じでしょうか。
(答)そうですね。ただ、COCOAも使ってもらおうということですから、まずCOCOAを立て直さなくてはいけないのではないかと思います。
 オリパラアプリの方は別ルートで作っていますので、そこは大丈夫だと思います。

(以上)