平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年11月10日

(令和2年11月10日(火) 9:47~9:53  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 本日15時30分より、マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ第4回を開催します。今回は、デジタル改革の基盤であるマイナンバーカードの利便性の抜本的向上や、運転免許証とマイナンバーカードの一体化等を議題に取り上げる予定です。
 まずマイナンバーカードというものが、要するにリアルの世界でもデジタルの世界でも、自分を証明できる身分証明書の最高位のものであるということをもう一度国民の皆さんにお知らせした上で、今後健康保険証とか運転免許証としての利用の準備を着実に進めることに加えて、マイナンバーカードの機能をスマートフォンへ搭載するということで、あらゆる場面でスマホで手続が完了するよう、国民の利便性を徹底的に追求していかなければならないと考えています。
 このような考えの下、有識者の皆さんから御意見を伺いつつ、現在検討している目指すべきデジタル社会の基本原則に沿って、年末に向けてマイナンバーカードの更なる利用施策に関する工程表を取りまとめたいと考えています。
 なお、基本原則についてもワーキンググループの方で御議論をいただいておりまして、今鋭意作成中ということでございます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)マイナンバーカードのスマホ対応というところで、セキュリティの問題等々あるかと思うんですけれども、実現までの過程をどのぐらいのスケジュールで見積もっていらっしゃるのか教えていただければと思います。
(答)できれば、次の通常国会でそのための法改正をしたいと思っています。
(問)昨日あったデータ戦略のタスクフォースの中身についてお伺いします。データを活用する社会の将来像として、2030年からデータが自由に官民含め使えるような社会を目指すと。そのためにこの5年間で基盤を整えるというような事務局案が示されたんですけれども、来年デジタル庁ができて、その先データ活用というのは非常に重要な部分かと思うんですが、少し、「10年後か」という印象を受けたんですけれども、そのスピード感について大臣の方はどのようにお感じでしょうか。
(答)私もできればもっと早くしたいとは思うんですけれども、データというのは実はそんなに一朝一夕に利活用がどんどん進むというものではなくて、結構、前からお話ししているように、まずベースレジストリ、これも割と広範囲にわたって整備をしていかなくてはいけないということとか、いろいろなルールとかも含めて考えると、各国、10年単位で考えているというのが一つの標準といったらおかしいんですが、一般的なスケジュールになっています。ただ、ここはもう日本にとっても死活問題というか、今後のデジタル社会、特に経済を前向きに動かしていくためには非常に重要なところなので、きっちりとやりたいということだと思います。ただ、10年というスパンを目標にしますが、常にできることからやっていくということは間違いないので、その間の工程表をやはり作っていく必要があると思います。

(以上)