片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年9月3日

(令和元年9月3日(火) 11:19~11:25  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 今日は、3件ありまして、まず、今朝の閣僚懇談会で、地方分権改革の提案募集について、「第一次回答」に対する「地方からの見解」が来ましたので、それを送付して、提案に関して再検討を各閣僚にお願いしました。やはり大臣にリーダーシップを執っていただかないと、なかなかこういうものは進まないものでございます。仮に提案に実現困難な部分があっても、その理由を、その制度を所管する官庁が具体的な根拠を示して明確に、しかもスピーディに御説明して、地方側の納得を得るところまで行っていただかないといけないということで、お願いをした次第です。
 基本的に、提案をいかにして実現するかという基本姿勢でこの地方分権改革は推進することとしておりまして、9月2日にも「地方分権改革有識者会議」を開催したところでありますが、今後、年末の対応方針の決定に向けて、有識者会議における議論や関係府省との調整などを進めてまいります。
 次に2件目ですが、一部先行報道が出ておりますが、今年1月、私が中国を訪問しましたときに、国家発展改革委員会と合意したことを踏まえまして、8か月以上経ってはしまいましたけれども、お互いに慎重に文章を一言一句吟味いたしまして、8月30日付けで、やっと内閣府の地方創生推進事務局と中国の国家発展改革委員会との覚書ができたということでございます。今後、お互いがウィンウィンの関係で具体化が進んでいければ良いなと思っております。
 次に、今朝の閣議で御了解を頂きまして、9月3日から6日までロシアのウラジオストクに出張いたします。私はこの会議ができてから毎回招待されておりまして、前回と前々回は自民党政調会長代理として参加をしております。今回は、女性活躍におけるセッションを初めてロシア側が作るということで、ロシア政府から是非スピーカーとして出ていただきたいという御招待を、通常のフォーラムへの御招待に重ねていただきました。招待者は、ロシアの極東担当のトルトネフ副首相でございます。女性活躍のセッションも別途その開催責任者から頂いたということです。せっかく行きますので、日ロの地方の交流につきましても、既にトルトネフ副首相が昨年10月末に私を訪問した際に両国間でそういうお話をしておりまして、今日の日中のようなところまで行けるかどうか分かりませんが、何らかの覚書を作って地域間交流が更に進むようにということを考えてまいりたいと思っております。
 また、他に大学のトップとか、女性の大臣とか、また担当大臣とかいろいろな方とお会いする機会もあると思いますし、多くの経済界の方が同行されるので、経済界とのビジネスラウンドテーブルが5日にあり、それから6日は、総理がビジネスマンをお呼びになるので、私もそこに入るという日程でございます。
 私の代理は石田総務大臣ということで、今日決まりました。

2.質疑応答

(問)中国との連携強化の覚書なんですが、覚書には協力案の制定なども書いてありますけれども、今後どういったロードマップで、最終的にどんな仕上がりを大臣想定されているか、教えてください。
(答)今回の「まち・ひと・しごと創生基本方針2019」の視点として「新しい時代の流れを力にする」・「地方から世界へ」と書かれておりまして、地方から世界にどんどん出て行ってほしいということで、我々としては、日本中の地方の「むらの宝」を、中国に積極的に売りたい、それから、インバウンドも良い形で来ていただきたいと思っております。これが進むようにするにはどうするかということで、いろいろな連携の中で、お互い国家戦略特区とか構造改革特区、アジア特区などもありますから、そういうスペシャルゾーンについての情報交換や協力を、長く続けていける関係でやっていければということで、具体的にいつまでに何をということは当面ありません。
(問)国地方係争処理委員会が昨日、ふるさと納税制度の対象から大阪府泉佐野市を除外するという総務省の判断を再検討するよう勧告することを決めました。ふるさと納税の在り方は地方創生にも関わることでありますが、大臣は今回の問題をどのように見ていらっしゃるんでしょうか。
(答)これは国地方係争処理委員会の勧告が出たという報道に接している以上のものが私のところにないので、石田総務大臣に御迷惑が掛かるといけないから、私の方からは、今この場で申し上げにくいかなと思います。

(以上)